フクロウの羽根の秘密

 鳥は飛ぶ時に羽音が出るのが普通です。スズメやシジュウカラだと「ブルッブルッ」という音。カラスだと飛び立つ時は「バサバサ」ですが、飛んでいる間は「キュッキュッ」というような、しなやかな音が聞こえます。
 カルガモなどは「キシキシキシ」と今にも羽が折れそうな音を出して飛んでます。なんか痛そ~。

 それに比べてフクロウ類は音を立てずに飛ぶことができるのです。
その秘密はこれ! 羽のへりが細かく刻み込まれたようになっているので、空気がすり抜ける時に出る摩擦音が出ないようなしくみになっているのです。
 
 これがないと大きな渦が出来てしまい、それが大きい摩擦音につながるんだって!これによって、ネズミなどに音もなく近づいて摑まえることができるのです。どう?すごいっしょ!


フクロウの初列風切り羽


フクロウの初列風切り羽 拡大

 ところで新幹線のパンタグラフが、このフクロウの羽根の原理を応用してるって知ってる?
 住宅のすぐ脇を走らなければならない日本の新幹線の騒音基準は世界一厳しくて、75ホン以下と定められていました。この騒音基準は、一般の掃除機が出す音より小さいというからビックリ!
 だから、その開発は困難を極めました。高速走行実験を繰り返す中で、空気との衝突が原因で起こる騒音が問題になったのです。

そこで技術者が思いついたのがフクロウの羽根の構造。
 これを利用して何とか減音できないかの思考錯誤を繰り返した結果、パンタグラフに細かいひだを付けることによって騒音を基準値まで下げることに成功したんだそうな!素晴らし~いアイディアと技術力!!パチパチパチ! 
今度、新幹線に乗ることがあったら気を付けてよ~く見てみてね!

 それに比べてこちらは猛スピードを誇る『ハヤブサ』の初列風切り。カッコイイ~! 消音の必要がなく、ひたすらスピードの追及を求めた形になっているのかな?


ハヤブサの初列風切り羽


ハヤブサの初列風切り羽 拡大


ハヤブサ』 いつ見てもカッコイイっす!

 ハヤブサ科の鳥はタカ科の鳥とちがって、飛んでいる時に初列の先を指のように拡げないので、鋭く尖っているように見えるのも特徴だね。

1 件のコメント:

  1. そうそう。新幹線のパンタグラフの話はテレビでやっていたような気がする。さて、インターネットエクスプローラーからのブログ投稿の不具合・・・まださっぱわかりません。いつかは自然に治るかなぁ・・・

    返信削除