学力テスト Vol.387-2 その解答 コムクドリ ~ 近所に来るかも? ~

 コムクドリ ~ 近所に来るかも? ~ 


秋の彼岸の頃、ムクドリ類が飛んでいたら「フン、ムクドリかい」と簡単に見過ごしてはいけません。

電線に注意していたら、ほらこの通り!
コムクドリは夏鳥として渡来し、これから南へ帰っていくのです。

「かゆくてたまら~ん!!」と、もだえながら「間接頭かき」
こんな貴重なシーンが見られるかも!

こちらは♀
春、我が家の近所の桜にもやってきました。

これから繁殖地へ行く途中で栄養補給

♂の羽は構造色で光り輝いて見事です。

コムクドリの越冬地はフィリピンやボルネオです。

その渡りについては、ほんの20年ほど前まではほとんど情報がなく、越冬地や渡りルートについて知ることは不可能だと思われていました。

ところが「ジオロケーター」と呼ばれる追跡器が開発されて、それをコムクドリにも装着できるようになり、その渡りの謎が明らかになりました。

ジオロケーターは重さがわずか0.8gで、それを足環として装着できるのです。

コムクドリは片道を約1ヶ月掛かけて渡ること、秋は海を渡る前に九州でしばらく滞在して体力を蓄えてから越冬地へ向かう事などがあきらかになりました。(参考:BIRDER

また来年も戻ってきますように!

※先週の台風15号の影響で、ライフラインである水源地の興津川の取水口が壊れたりして、わが故郷の静岡市清水区では1週間経つのにまだ断水している地域が多数、残っています。
農家の中にも土砂崩れなどで大きな被害が・・・一日も早く元の生活に戻れますように!




学力テスト Vol.387-1 ~ 頭かきシリーズ その33 ~

 集中豪雨で夕方からスマホの警報が鳴りっぱなし!! 市内の河川3ヶ所が警戒水位を超えたとのことでした・・・が、19:30頃には小雨になってどこも被害がない状況で、警報は解除しました。これで明日の墓参りもできそうです。

以下の3種類の「鳥の名前」と「頭かき」の方法をセットで答えてください。今回はややこしそうなものがいろいろと。

頭かきの方法 1:直接頭かき 2:間接頭かき

A

B

C


学力テスト Vol.386-4 その解答 ハジロコチドリ ~ 君の瞳は百万ボルト ~

 ハジロコチドリ ~ 君の瞳は百万ボルト ~

うわわ~、突然に頭かきを始めた~~!!

慌ててズームレンズをアップ・・・何とか間に合ったわい! フィ~

「ハジロコチドリ」君は「間接頭かき」。
体長も足の長さもあまり変わらないシギ類のトウネン君たちが「直接頭かき」なのに、チドリ類は頑なに「間接頭かき」を守り通します。
この理由がどこを調べても書いてありません・・・誰か知ってたら教えてくれ~

「羽白小千鳥」の「羽白」というのは、この白い翼帯のことを指しています。

同じ仲間の「コチドリ」君には白い翼帯がありません。

思いっきり背伸びをして、自慢の翼帯を披露してくれました。


あれれ、嘴に泥が付いて、最大のチャームポイントである「Orange Lip」が見えません。
目もどこら辺にあるのやら・・・


上空にトビが飛んで来て、それを気にして上目遣いになった時・・・おおっ、キラッと目が光りました。かわゆ~~~い!! ググっと胸を突かれます! “あざとかわいい”を狙った女の子の上目遣いのイラストなんて目じゃないぜいっ!


「キャッチライト」「アイキャッチ」「キャッチアイ」これらは人によって、本によって言う事がバラバラですが、言いたいことは同じです。

要は写真の中で目に光が入っているかどうかということ・・・と、いうことで、今回は「キャッチライト」として話を進めます。

 確かに光が入っている方が、間違いなく生き生きとして見えます。人物写真でも他の動物写真でもそうですが、この「キャッチライト」が、あるかないかで大きく差が出るのです。

いつも「いかにして、可愛く撮るか! その魅力を引き出せるか!」をモットーとしているので、ここは大いにこだわりたいところなのです。

彼女を撮る時には、この点に最も気を遣わねばなりません! そうすれば美しい人はより美しく、そうでない人もそれなりに撮れるのです。そんな心遣いで、ドバッとあなたの点数を稼ぎましょう!!

ホンの数mm、顔の方向が違っただけで、「キャッチライト」が入るかどうか! デジカメだから惜しみなくシャッターを押せるけど、これがフィルムだったら大変です。



そんな細かいことにこだわっているうちに、ハジコチ君はとっとと「オイラにゃそんなの関係ね~やい、腹減ったな~」とばかりに「片足けんけん」で去って行ってしまいました。














学力テスト Vol.386-3 その解答 ソリハシシギ ~ これが彼のお気に入りの形 ~

 ソリハシシギ ~ これが彼のお気に入りの形 ~

A:クイズに出した写真です。

これがその1秒前の写真

B:クイズの候補に選んであったもの

AとBのどちらにするか悩んだ結果、やさしい方を選んでしまいました。Bだったら難しかったろうに、出題者の優しい性格がそうさせてしまいました・・・と、チト後悔、デヘッ

ソリハシ君は「直接頭かき」
決して目ヤニを拭き取っている訳ではありませぬ。

かのダーウィンはガラパゴス諸島でフィンチ類の嘴が微妙に違っていて、それぞれが異なった種類のエサを食べ分けていることに気付きました。

その13種類もいるフィンチの仲間は、元は同じ祖先で、気の遠くなるような時をかけて嘴を変化させ、それぞれが違う食べ物を食べることに進化した!・・・かの有名な「進化論」を唱えるきっかけとなった鳥なのです。

シギチ類の嘴が多様な形を持つのも、同じ干潟で食べるエサを変え、棲み分けているのでしょう。いつも、いがみあったり、奪い合ったり、憎しみ合ったりする人類とは大違い!!

この美しいフォルムは切れ味鋭い日本刀を連想させます。
大刀(本差)というよりも小刀(脇差)かな?

好物は甲殻類とか昆虫とのことですが・・・

なにやら小さい貝のようなものを

こんなに小さいと何を食べているのかさっぱり?です。
水が濁っているので、口先の微妙な感覚で採っているのは間違いないんだろうけど。

たくさん食べて、また来年も元気に飛んで来てほしいものです。


















学力テスト Vol.386-2 その解答 チュウサギ ~ 女は強し ~

 チュウサギ ~ 女は強し ~

「ううっ、かゆくてたまら~ん!!」チュウサギ君の頭かきは「直接型」

「ひぇ~~、気持ちよくてとまんない~~」

チュウサギ君の嘴が黒いのは繁殖期の頃だけ
そんな彼らの子育て風景をパパラッチしてみました。

「たらいま~」
「ちょっとアンタさ~、遅いじゃないのさ~」

「どこをほっつき歩いてたのさ~」
「う、うん、ちょっと野暮用でさ~」

「野暮用じゃわかんないじゃん! どこなのさっ!」
「(小声で)ちょ、ちょっとパチンコを・・・」

「あ~ん?パチンコだって~!このドアホ!今度はアンタがあっためる番じゃないのさ~」
「そ、そりゃそうだけど、玉がジャンジャン出ちゃって止まんないんだよ~」

「ほれっ、しっかりとあたためなってば!」
「ホ~イ」

「そんで、そのパチンコの台って何番?」
「ゲゲ、お前がやっちゃうの?」

「何だって?! 私がやっちゃ悪いってか?!」
「い、いやいや そんなわけじゃないけど・・・」

「じゃあ、行ってくっからね~ しっかりと温めとくれよ~!」
「ブツブツ・・・」

「さ~てと、今のうちにしっかりと遊んでストレスを発散せにゃ!! 
かわいい子供たちが産まれたら、遊んじゃいられなくなっちゃうからさっ!」

みなさ~ん、巣の中に美しい青い卵が4つ入ってるのに気付いたかな?!?!






学力テスト Vol.386-1 ~ 頭かきシリーズ その32~

 次の3種類の「鳥の名前」と「頭かき」の方法をセットで答えてください。今回は多少やさしいのを出題してみましたが、さてさて満点が取れるかな?

頭かきの方法 1:直接頭かき 2:間接頭かき

Aの問題:左側の鳥は採点の対象外ですが、おまけとして名前も分かったら、ついでに答えてください。

A

B

C


ギンヤンマのライフサイクル ~ 子供時代のあこがれの的 ~

たまには昆虫のお話。
水辺の鳥を観察していると、トンボ類も視野に入ってきます。

こちらはお馴染みのギンヤンマのペア 

 こんな状態を「タンデム飛行」と呼びます。タンデム(英語: Tandem)って、どこかで聞いたことがあるぞって?
 本来の意味は縦に馬を繋いだ2頭馬車のことで、他にはオートバイに二人乗りすることや、二人乗り自転車のことも言うんです!

 日本語では「おつながり」とか「連結飛翔」というけど、「タンデム」という言葉の方がカッコイイ言い方じゃねっ!・・・とすぐ横文字にしたがる日本人の悪い癖が! 

 私の子供時代はこんなのが近くを通っても、持っているタモ(捕虫網)では捕まえられずに、このエメラルド色の宝石を涎を垂らして見ておりました。

 彼らは私のタモの距離をしっかりと把握していて、それ以上は決して近寄っては来ませんでした・・・だから捕まえられっこないのにね~!!

さて、ここでギンヤンマのライフサイクルを復習してみましょう。

♂は自分の縄張りでパトロール

♀を見つけると飛びかかって

嫌がって暴れる♀の首根っこを無理やり捕まえて

拉致していきます。

邪魔者が来ないところで交尾中
トンボの交尾はこのようにハート型になります。

その後は「タンデム飛行」で産卵場所を探します。

無事に産卵! 

 産卵は♀単独の場合もありますが、他の♂に♀を奪われないように、♂がしっかりガードをしていることが多いのです。ギンヤンマはこのように枯れた植物や生きた植物など色々なものに産みますが、これを「植物内産卵」と呼びます。


 産卵後は3~4ヶ月で羽化しますがその間には10回以上の脱皮を繰り返します。
遅くに産卵された卵は翌年までヤゴとして水中生活をし、5月頃に羽化するのです。


 ちなみにですが、「ギンヤンマ」の名前の由来は♂♀共に、腹部第3節の下側が銀白色になっていることから付けられたんだけど、知ってた?