学力テスト Vol.316-1

 普段は忘れているけど、シギチの季節になるといつも潮見表が気になります。

単に満干潮の時間を調べるだけでなく、「タイドグラフ」でチェックすると途中の海水面の状態も分かるしね。

満月の日には出産が増えるという・・・それは羊水が海水と成分がほぼ一緒だから!という話も聞いたことあるなあ。

自分の生年月日の日の潮位はどうだったかな? 調べたけどそんな古いデータは存在してなかった! グワ~ン

そう言えば知り合いの娘が満月になると歯ぐきがかゆくなるって話を聞いたことがあったなあ・・・あいつはバンパイアかい!?!?


さて、本題。今回は繋ぎクイズの第2回。

下記、A~Cグループにある言葉を選択してつなぎ合わせると、3種類の虫の名前が出てきます。誰なのか、わかるかな? まったく関係のない単語も入れてあるので混乱せぬように!

※使う単語は一度だけです。

A:ヒナ、オオ、ツチ、コガタ、ハラ

B:カメ、ス、カブ、カマ、アカマル

C:セイボウ、トムシ、キリ、ガリ、バチ


下記の「スミナガシ」はクイズとは関係ありません。

昨日は避暑に茶臼山へ。 なかなか出会えない「スミナガシ」に遭遇!
これだけで、はるばる来た甲斐があったというものです。

漢字では「墨流し」 
墨汁・・・というよりも黒+青+緑の複雑な色を水面に垂らして作った模様





学力テスト Vol.315-6 その解答 ヒメカマキリモドキ

 ヒメカマキリモドキ

まずは写真をじっくりとご覧ください。

神様は何ともケッタイなものを作られたものです!
初めて遭遇した時は「なんじゃこりゃ~~~!!」と、我が目を疑いました!!

カマキリと同じように鎌状の前脚で獲物を捕らえる、れっきとした肉食動物です。
注目なのは鎌を肘から後ろにたたんでしまうということ! カマキリとは全然違います。

実はこの「クモンクサカゲロウ」と同じアミメカゲロウ目

アミメカゲロウの仲間らしく、透明な網目模様の翅をしていて、もちろん翔べます!

こちらは同じ肉食系の「コカマキリ」 顔の形もそっくり

だけど、擬態ではありません。
擬態とは、それに似せるだけのメリットを活用するための進化、例えばチョウで言えばメスアカムラサキは毒蝶のカバマダラに似せて進化して、毒を持っているから食べられないぞ!と天敵から逃れる。
またクロコノマチョウは枯葉に似て、隠ぺいの天才!。
カマキリは攻撃する時に目立たないような色に・・これは攻撃擬態と呼ぶそうな。

もしカマキリモドキを擬態というなら、このキアシナガバチのようなハチ類かな?

このように全く違う種類が、似たようなものに進化をすることを『収斂(しゅうれん)進化』とよびます。
※「収斂」とは生物学で、系統の異なる生物どうしが、近似した形質をもつ方向へと進化する現象。(goo辞書より)

ちなみに体長は2cmほどと、ものすご~く小さくてかわいい虫ちゃんですぞ!
こんなカマキリモドキの仲間が、日本だけでも8種類もいるんだって!

自分では3回ほどしか会ったことがないけど、意外に多くいるらしいので、林縁の草むらの上などを探してみてはいかが? 時期的にはまだ間に合いますぞっ!!






学力テスト Vol.315-5 その解答 エゴヒゲナガゾウムシ-3

ヨシミちゃんが先ほどまで自分が掘っていた産卵坑の穴を確認

「よっこらせっと!」と穴に下半身を埋めました。産卵開始です!
ギー君はさりげなく上に移動

上からヨシミちゃんの産卵をいとおしそうに見守ります
もちろん、周囲への警戒も怠りません

おっと、ヨシミちゃんがモジモジ動き出しました

産卵が終了した模様です

最終的に産卵坑をチェック

「ああ、疲れた~」とヨシミちゃん

ギー君も一安心の表情です

エゴノキの実には「サポニン」という有毒が含まれています。
だから他の虫はあまり寄り付かないようです。それを選択しているのはスゴイ知恵!
※エゴノキという和名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来しています。

ところがどっこい! そう、うまくいかないのが自然界のキビシイところ!

それから半月ほどたったある日のこと。
同じくエゴノキの実はヤマガラ君にとっても大・大好物! 
果肉の中からこげ茶の実(この中には大事なヒゲナガ君たちの卵が!!)をほじくりだしています。ヤマガラにとって、この実は大事な大事な冬に備えての蓄えなのです。

ヨシミちゃんたちが産卵するエゴノキの実は1本の木の30%から、時には70%と言われていますが、果たしてどのくらいの幼虫が生き残れるのでしょうか?
いつまでもずっと、この珍虫君を見ていたいものです。がんばれ~~~!!!





学力テスト Vol.315-4 その解答 エゴヒゲナガゾウムシ-2

 今回は彼らの『恋の駆け引き』についてのご報告・・・というか、パパラッチ!

まずは名前のご紹介:♂は昨日、名付けた「ギアナ君」こと「ギー君」。

♀は同じく断崖絶壁で知られるヨセミテから引用して「ヨシミちゃん」としました。

体型が似ているからと言って、決して「珍島物語」の歌姫を連想してはなりませぬ。

目指す彼女をを見つけたら・・・ギー君、まずはそ~っと接近

刺激しないように抜き足差し足 慎重に慎重に・・・

さらにそ~っと近づいて、ここまで来たら一旦ストップしてヨシミちゃんの様子見

ヨシミちゃんはひたすらエゴノキの実をかじっています

ギー君、意を決していよいよ行動開始!! 
「ヘイ、彼女~ 忙しそうだね~ ちょっとお話しない?」

ここまで近づいても、ヨシミちゃんはひたすらギー君を無視して作業に没頭!

ヨシミちゃん「ケッ 邪魔、邪魔~ あっち行け~!」
と、つれない素振りにギー君は思わず一歩あとずさり!
実は彼女、内心では「おっ、私の好み~ ヒゲも長いし、いい男じゃん!!」
と思いつつ、彼の気をそそるためにわざと邪険に!

一方のギー君、ここでメゲてはいけません! 
こんなんであきらめたら男がすたるわい!

ヨシミちゃんの行動をよ~く見ながら慌てず騒がす

しばらくして、もう一度アプローチ~!

「ヒゲナガ」の所以たる、長~い触角を最大限に活用して、
ヨシミちゃんの体を撫で回しながら、個性やら体調などの情報をインプットします。

耳元で甘~い言葉を囁きながら、ひたすらヨシミちゃんの気を引こうと懸命の努力!

どうやらヨシミちゃんもその気になってきたようです
ヨシミちゃんがついに作業を中断しました!

おっと、ギー君、チャンスとばかりに上に乗った~!

口説きは成功です! 大願成就の瞬間です!!

そして4分後、ヨシミちゃんが立ち去ろうと動き始めました。

「ま・待ってくれ~」ギー君が追いかけても知らんぷり

左のギー君が「ねえ、ねえ」と再度、言い寄ったけど・・・

「しつっこいのはキライ~!」と、けんもほろろ
ギー君の優しさや奥ゆかしさのテクニックも一度しか通用しません! 
自然界はきびしい~~!!




学力テスト Vol.315-3 その解答 エゴヒゲナガゾウムシ-1

 エゴヒゲナガゾウムシ

7月中旬、今年も楽しみな季節が到来!! 登場する時期を待つ鳥や虫はいっぱいいるけど、この虫くんは格別な存在です!

虫を撮り始めると、一番困るのが名前の検索!

そんな中、保育社の「原色日本甲虫図鑑」シリーズの中の「Ⅳ」はオトシブミやカミキリムシ、ゾウムシ、ハムシが載っている魅力的な本でので、けっこう早めに購入しました。

その図鑑を眺めていると、「おおっ!これは見たい!絶対に見たい~!」というのが数種類出てきます。

それは初めて見る鳥の図鑑で例えるなら、ヤツガシラ・ヤマショウビン・コウライウグイスのようなものです。とにかくグググ~ッとハートを引き付けるのです!!

そのうちの一つがこのエゴヒナガ君。図鑑というのは上から撮った写真しかないのが普通なんだけど、それでもチョット変?!?!・・・というのが伝わってきました。

エゴの実を探せばいいのかと、手始めに近所の佐鳴湖などを探したけど見つからない! もちろん自宅のエゴノキにもいやしねえ!

そこで郊外へ行って双眼鏡で徹底的に探すことにしました。

そして、3年目の7月にようやく発見! 「やった~~!! ついに見つけたぞ~~!!」

この感激が大きいから、自分で探すのは大変だけど止められないんだよね~

しかし虫までは4m以上あって、とてもじゃないけど撮れません! いつもはマクロレンズだから、望遠レンズで甲虫を撮るのは初めてのこと!

仕方ないので、非常手段! 捕虫網を伸ばして慎重に慎重に・・・ようやくエゴヒゲナガ君を目の当たりに見ることができました。

実の大きさが約1cmだから、この虫の大きさがわかるでしょ?
右が♀、左が♂で、体長は3.5~5.5cmです。

こちらが♀を正面から見た顔

そして、こちらが♂

手元の2004年発行の世界文化社の図鑑を見ると「ウシヅラヒゲナガゾウムシ」と記載されていて、これが旧名称。 ・・・それもその筈、一目瞭然 その名前の通りの顔!

現在の名前より、こちらのほうが似合っているし、面白くていいと思うんだけどネ

♂を横から見るとこんな感じ

ちょっと角度を変えてみると顔の前面が・・・

何と何と顔の前面は断崖絶壁で、あだ名を「ギアナ」君と命名しました。
すなわち「動くギアナ高地」。

どうしてこんなに垂直なのかというと、がおでこや頬っぺたをピッタリとくっつけて愛を語るようにできているから・・・と言う、わたくしめの新説はまったく認められておりません。


はシュモクザメのように目が飛び出しています。どうしてこんな形になったかというと

ほ~ら、こんなふうに体は葉っぱに隠れたままで、目だけを出して外の様子を見ることができるんです!!

言ってみれば潜望鏡で覗いているようなものです。

警戒心は意外と強くて、他のゾウムシ類と同じく、危険を感じると手を放してポロっと下に落ちるか、プ~ンっと翔んで行ってしまいます。

今年はどういうわけかエゴの実があまりできてません。そのせいなのか見つけたのは♂1♀2のみ。でも何とか逢えてよかったな~










学力テスト Vol.315-2 その解答 オオセイボウ

 オオセイボウ

紫すみれ色から青緑色などの複雑な構造色を放ち、併せてそのメタリック感はハンパじゃありません。まさしく、それは『翔ぶ宝石』!!  漢字での表記は「大青蜂」。

まるでディスコでミラーボールの照明が当たって光り輝くようなド派手な衣装!

まっ先に連想するのは1977年の映画「サタデイ・ナイト・フィーバー」に出てくる

トニーことジョン・トラボルタの華麗なステップ!

Bee Geesの「Stayin' Alive」に合わせて踊るトラボルタがチョーかっこいい~!

脚の長さが根本的に違うので、鏡を見ながら自分で決めポーズを作ってもガックリして苦笑い~!!

現在のキレッキレのダンスに比べると、スローテンポでのんびりしているけど、当時はカッコイイの極みだったよね~!

思い出したい人はYOU TUBEで「サタデイ・ナイト・フィーバー」で検索すれば見れます。

正面から見た顔は、まさしくエイリアンそのもの!

腹部の先には突出した棘状の突起が4歯 

この突起物はセイボウ類の識別の参考になることが多いんです。体中に点刻が密にあるのも大きな特徴


の産卵管…こんなのに刺されたらものすご~く痛いんだろうな~

虫の撮影にハマり始めたある年の5月頃、虫の先輩に一言だけ言われたことがあります。

「オオセイボウというものすごくキレイなハチがいて、それを見つけたらスッゴイこと! 

ではGOOD LUCK!」「ん、んん?」

それからわずか4ヶ月で発見してしまいました! 「うわわ~、これじゃ、これじゃ~~!!」

当時は毎日毎日、雨の日以外は弁当持参で朝から晩まで外に出て昆虫撮影! 

夜は夜で名前を調べるために図鑑と首っ引きの生活! 仕事でもこんなに夢中になったことはありません。

当時は虫の撮影をしている人は自分の周りでは全然見かけなかったので、とにかく虫のいそうな場所探しと、撮った後の名前を調べるのが苦労と苦難の連続!!

例えばチョウだったら、花の咲いている公園に行けばたくさん翔んでいるだろうと、ガーデンパークに行ってみたけど、少ない!・・・というよりも、いない!!

最初の頃はそれが理解できなかったけど、園芸種で、しかも外国種の花っていうのは日本の昆虫たちからすると興味の対象外なんだよね~っ!

初めての遭遇以来、毎年8月になるとオオセイボウ君に会いに行くのが、大きな楽しみの一つとなっています! 今年はどうかって? 当然、撮れてますよ~! デヘヘ



学力テスト Vol.315-1

地獄のような暑さが昨日から一段落して、ヤレヤレです。
1週間ほど前から近所ではマツムシが鳴きだし、先日は庭で鉢を動かしたらカンタンの幼虫が
2匹飛び出しました。
二十四節季では「処暑」と言い、暑さが後退し始めるころ・・・季節は確実に秋に向かって動いています。

さてさて、今回は趣向を変えて「虫の名前当てクイズ」にしてみました。
下記、A~Cグループにある言葉を選択してつなぎ合わせると、3種類の虫の名前が出てきます。誰なのか、わかるかな? 
まったく関係のない単語も入れてあるので混乱せぬように!

A:ヒメ・オオ・ショウ・エゴ・ダイ

B:ヒゲナガ・キン・カマキリ・ギン・セイ

C:ボウ・ダマシ・トンボ・モドキ・ゾウムシ

以下のカイツブリの写真はクイズとは関係ありません。
カイツブリのママは子育てが終了して、のんびりと羽繕い

子供がいないとこんなに楽なの? あくびも出てきました

背伸びをしてストレッチ~