もしかすると、これ珍しいかも・・・


里山では夏の季節になると

いたるところで見ることができるのが

この

ヘクソカズラ


とっても臭そうな、この名前の由来やら

名前とは似ても似つかぬカワユイ花やら

詳しくはこちらの投稿をどうぞ!





そして、こちらはその今の姿

なかなかいい感じの実がぶら下がっていました。


これが珍しい・・・!?

なぜ?


里山ではほとんどのところで

秋になると草を刈ってしまうわけ

当然このヘクソカズラちゃんも

バッサリとやられちまう。


ここまでしっかりと生き残るには

林の縁あたりでひっそりこっそりと暮らしていないとダメ


ちょっとでも明るい日の当たる場所に顔を出そうものなら

実をつける前にスパッと草刈り機の餌食なのであります。


里山の植物は草刈りとの闘いがすべてなのであ~る。








学力テスト Vol.145

あと3日もすればお正月! こんな暖冬だと間違いなく正月にも越年をしたアキアカネが見られることでしょう! だっておととい2頭、元気よく翔んでたもんね~!!

さてさて、大掃除の邪魔をしないように、出来るだけ簡単なヤツを用意しました。
これで満点を取ってスッキリとした気分で年を越しましょうぞ! 

そういや、どの種類も、この里山では見たことないっけなあ・・・ まあ、そこらは大目に見てね!


A


B


C


D


E


木残り柿


わざわざ柿を一個だけ残すのは

恵みに感謝してまた来年の実りを願う風習

これ、木守り柿って言うらしい。



でもでも里山では・・・

秋からそのままぜぇ~んぶ放置されっぱなし

だぁ~れも採る様子はなし


たぶん渋柿だからそのままじゃ渋くて

とても食べられたもんじゃありません。

でもここまで我慢して完熟状態になると

とっても甘ぁ~くなっているかも。


この時期、里山の生き物にとっては

とっても大事な食糧源かもしれません。


ちょっと一つだけ失礼して味見させてもらおう・・・

なんて思ったのだけど、高くて採れませんでしたぁ。

残念!




少し前はこうだった


やっと冬らしくなってきました。

さぁ~て

このまま寒い冬になっていくのでしょうか?



もう今は、ほとんどの木々が葉を落として

少し寂しい雰囲気

でもほんの少し前はこんな感じだったのですねぇ~

ちょっとだけ記憶をたどってみると・・・



こちらの写真は里山の一年を締めくくる色

・・・と私が勝手に思っている

カマツカ

とってもいいなんですよぉ~。

でも今はもう素っ裸!



こちらはとにかくしつこく最後の最後まで

里山を飛ぶオオアオイトトンボ

輝く緑はちょっと秋らしくないかな?

こちらさんも今はもう姿を見ることはできないわけ。


さぁ~て、これからどうすんべぇか。

なんてたっていつもワクワクと待ち遠しい

ニホンアカガエルの産卵が、もうスタートしてしまって

完全に拍子抜け


里山の春はアカガエルから始まる!というのが、

毎年の定番だったのだけど

これからは何を基準にしたらいいのじゃぁ~!


暖冬は嫌いじゃぁ!でも寒いのも嫌いじゃぁ!

ほんま、びっくりぽんや!


今年はやけに暖かい冬が続いています。

まさしく記録的な暖冬


クリスマスもちょっと気が抜けた感じだったかな?

まぁ、私にはさほど関係ないけど・・・ネ。



12月22日から23日にかけて降った暖かい雨

もしかして里山では気の早いニホンアカガエル

産卵を始めているかも・・・なんて思って出かけてみたら


まさかのびっくりぽん!


一、二個ぐらいはあるかなぁ~?なんて踏んでいたんだけど

な、な、なんとと±70個

そのうち椎平の池には一個だけ

残りすべてが寒谷ビオトープに集中。

これ、どういうこっちゃ~?


普通の冬なら産卵を始めるのは

1月の中旬を過ぎてから。


完全に今年は狂っているのであります!







野(の)はしつこい!


冬至も過ぎたというのに

まだまだ咲いています。


日当たりのいい刈りこまれた草地


秋口あたりにバッサリと刈られると

こんな時期に背の低いまま

花を咲かせてくれます。


これも人間との関係がうまくいっている証拠

・・・・・かな?


ノコンギク

花もこじんまり、少しばかり小ぶりかな?




ちなみに少し前に紹介した

ノアザミ

コンパクトなんて言っていましたが、

じぇんじぇん違っていました。

そのお姿はこちら

まぁ普通じゃん・・・失礼しました!


ちとピンボケですが・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どちらも頭に ノ がつく仲間

野紺菊と野薊

どちらも里山の代表じゃぁ~


里山では珍鳥


この里山で珍鳥といえば、この『マガモ』君たち。おっと、左はお嬢さんでした。 

右は♂のエクリプス(eclipse)です。日本語で表すと「非生殖羽」。カモ類以外の多くの鳥では、「冬羽」というのがこれに該当します。

エクリプスとは、①太陽とか月の食 ②おおい隠す ③輝きを失う・・・って、いう意味です。

♂は繁殖期の終盤から、「非生殖羽」という、♀と同じような地味な羽根に生え変わります。
そして日本に渡ってきた直後あたりから、また「生殖羽」に生え変わるのです。
要するに、求愛のためにめかしこむってこと。けっこう努力をしてるんだね~


このモヤモヤとした何だかわからない2羽が、♂のエクリプスから生殖羽への換羽中。
この頃だと、♂のチャームポイントであるカールした尾羽が、まだ出ていないけど、写真でわかるかな?


こちらは、もう少しでピッカピカの♂に変身する直前!尾羽もすでに、しっかり装着!


そして、最後にはこんなエレガントな衣装をまとうのです。 

左の♀も「う~ん、もう素敵っ!ホレボレしちゃう~、いい男だわ~」と、満足そうな顔! こうなったらこっちのもん! 恋のアタック開始じゃ~!


冬になると、浜名湖や佐鳴湖などにどっさりと渡ってくるけど、この里山に居つくことはありません。
ホンのちょっと休憩に立ち寄るだけで、すぐに飛び去ってしまいます。

だって、こんな谷の中の環境には恐ろしいオオタカが住んでるんで、うかうかしてたらやられちゃうからね~

ヒマがあったらこちらもどうぞ ⇒ 試してみよう! 記憶力テスト   警戒していたはずなのに

長寿のヒ・ミ・ツ

飼育のデータに限っての話ということだけど、チョウの寿命というのが書いてありました。

それによるとモンシロチョウは14日、クロアゲハは20日なんだってさ。ホントに短いね~



 そして、こちらが今回の主役! えっ、小さすぎてよく見えないって?


これならどうじゃ~! ご存じ『テングチョウ



テングチョウのように成虫で越冬するタイプの寿命は9~10か月。

これはモンシロチョウのような寿命の数え方はしません・・・です。ハイ。

成虫は6月に羽化 ⇒ 夏は休眠 ⇒ 秋に活動再開 ⇒ 越冬 ⇒ 春に活動を開始して産卵・・・という具合です。 こんなふうに飛び飛びの活動だから比較にはならないのでござる。

だから何じゃ? そんなこと言われたって、今回はそれだけの話。 もう眠いからオヤスミ~
でも冬眠じゃなくって、単なる飲みすぎで眠いだけ。チャンチャン。

こちらもついでに見てね ⇒ 高い鼻が自慢のタネ  嗅覚器&掃除機兼用

冬はコンパクトに

春先から夏にかけて最盛期を迎えるのがこの

ノアザミ

でも、ちょっと待てよ!

春から夏って、今は冬でしょ!

なんで咲いているの?こんな時期に・・・


まぁ、どの世界にもへそ曲がりっちゅうか、

反抗精神丸出しのやつがいるのが世の常


そして、このへそ曲がり・・・

ほんとにノアザミ?

もしかしたら別のアザミ?

そんな風に混乱してしまうぐらいに

春から夏にかけての

ノアザミと比べたらコンパクトに

できているのであります。


横から見ると

ちょっとわかりずらいかな?


つぼみはビシッと固まって

丸くてカワユイ


これが一番分かりやすいかな?



ちなみにこちらが

ホント?のノアザミ 春から夏バージョン

じぇんじぇん違うでしょ!


学力テスト Vol.144

今回も水鳥のクイズ! じっくりと観察すればヒントは満載! この師走の忙しい時にそんなヒマなんてあっけ~!・・・という声も聞こえてきそうですが。 大掃除はまだ10日もあるから、もっと先でよろしい。年賀状?そんなの来てから正月に返事を書きゃ、大丈夫だってば!

ではGood Luck ~~!!




 B







とってもキレイなブタさん


ちょっとこの日は曇りで

せっかくの輝く金色をそのまま

お伝えできないのが残念・・・


でもでも、これでもキレイでしょ!

茶褐色の体に輝く黄色


キクキンウワバというガの仲間

漢字だと菊金上翅


幼虫が菊を食べるから?それとも

成虫が菊みたいに黄色いから?


ちょっと名前の由来は???




この横から見た写真

私には豚さんのように見えてしまうのだけど・・・

キクキンブタウワバ

どうでしょ?


上から見るとこんな感じ

金色が少しは映えるかな?


調べてみるとこのキクキンウワバ

11月ぐらいまでが出現時期

この写真は12月14日

やはり今年は暖かいのじゃぁ!


ちなみにバックはモチツツジ

こちらも完全に狂い咲き

まぁ、里山のツツジの仲間は毎年と

言っていいぐらいに

狂い咲きするから、気にするのやめとこっと!

特上メニュー



ミサゴ』ママの好物はボラ・・・と思いきや、今回は、ちと違う形の魚をゲット~!!


この大きさでは判りにくいかな?


これならどうじゃ~! 

魚に詳しい友人に聞いてみたところ、これは「コノシロ」だそうな!

そう、コノシロって例の寿司ネタに使うヤツ! 酢漬けにして食べると絶品のアレ! ちなみにコハダって言うのはコノシロの幼魚のこと。 脂がのった秋から冬が旬!

ミサゴ君って、結構いいもの食べてるんだね~!

捕まえた魚を落とすことないのかって? そんな心配はご無用! 足裏には魚をしっかりと掴むためのとげ状片(spines)があるのです。だから、そんなヘマはしないんだってさ。

これだけ、しつこくミサゴ君のことを紹介したら、実物を見たくなったでしょ? 
そんな時はぜひ浜松へお越しやす~! ついでに、ちょっくら里山にも寄ってね~!


ザッブ~~ン!!


ザッブ~~ン!!


アップアップして溺れているわけじゃありません。今、まさに水中から出てきたところ!


プッハ~、ちょっと深く潜りすぎたわい!


さあ飛ぶぞ~! エッコラショっと 


おっとっと、意外と重いなあ~


今日の獲物はボラじゃないぞ~! 

このミサゴ』ママには、水中に突っ込んでも大丈夫なように、鼻孔に水の浸入を防ぐための弁があり、しかも羽衣は油分をたくさん帯びていて、水への耐性も充分なふうに発達しておりますぞ!

それにしても毎日毎日、刺身ばっかりで、飽きないのかなあ?

冬のラズベリー


今年はやけにたくさんの実がついています。

豊作かな?

それとも、あまりにも暖かいから?


冬のこの時期にこんな風に赤い実をつける

キイチゴ (Raspberry) の仲間

フユイチゴ



とにかく里山にはたくさんあります。

もうあちこち赤い実だらけ

一気にクリスマスが来たような感じなのであります。


なぜか緑と赤の組み合わせを見ると

クリスマスを意識してしまう。

キリスト教徒でもないのにネ・・・習慣とはおっそろしいのじゃぁ!


こちらさん、キイチゴの一種だから

当然、食べれるのです。

すごくうまい!というわけにはいかないけど

口に含んで別に違和感なしに十分食べることができる。

もし、ぜひ食べてみたい。ジャムにしてみたい。

なんてお方がいらっしゃいましたら、どうぞ!


クリスマスまで待って・・・なんて思っていたら

すぐになくなっちゃうからねぇ~。









君の瞳は・・・1000万ボルト

ミサゴ』君のエサは99%くらいが魚類! だからエサ探しで飛ぶコースは水の上と相場が決まっております。

それに浜松では浜名湖とか佐鳴湖といった、魚がいっぱいいる湖や水路が多いので、ミサゴの数もトビの次くらいに多いのです。


タカの仲間の視力はヒトの8~10倍くらいと言われているので、オタマジャクシくらいのサイズだって高い空から見えちゃってるんだろね~


しかも下ばかり向いているから、こちらと目が合っちゃうっなんててこともしばしば! でもそんなことを気にする素振りなんて全然! ゆうゆうと旋回していきます。


この黄色の澄んだ瞳でジ~っと見つめられると、全身にビビビッと電気が走り、指先も震え、ついついピントがずれちゃうんです~! 

定食コース


片足で小魚をぶら下げているのは、ご存じ『ミサゴ』ママ


「こんなメザシみたいのじゃ、おかずにもなりゃしね~ ケッ!」・・・とブツブツ言いながら、つまんなそうに飛んで行きました。

     

 次に見た時には、今度は ばかでっかいボラをゲット~! けっこう重そうです。


これでようやく愛するダーリンへのお土産が獲れた~ 
今夜はあの人の大好きなボラの刺身!・・・と、ママはルンルン気分でご帰還!

とにかく魚が大好物なんだけど、調べてみたら ごく稀にネズミ類や鳥類、両生類、爬虫類、昆虫類を捕食することもあるんだってさ!


ヒマだったら、こちらも見てね ⇒ 大好物  マ・ヒ・カのサゴ

双璧


里山のバッタの二大スター

といえば

オンブバッタとこちらの

コバネイナゴ

夏から晩秋にかけて

あちこちで見ることができます。

特に草刈り直後は

観察にはもってこい


なんてたって草丈が短くなって

くるくる回って葉っぱの裏に隠れられないからネ。


あっちでピョン、こっちでピョン・・・

落ち着きがなく忙しいのであります。


でも、もうそろそろ、その姿も見納め


また来年の5月ごろ、かわいい子供が

顔を出すまで待つとしますか!





花は超有名


秋の終わりから冬にかけて

開けた場所でこんな葉っぱの集団を

見かけたことはありませんか?


とにかくまとまってわんさか・・・

でもいくら探してみても花は咲いていない。

じゃぁ春には花が咲くはず!なんて思っていても

なぁ~んも咲かずにいつの間にか

葉っぱは枯れてしまって、跡形もなし。



そんな不思議な植物


実はこれ

彼岸花の葉っぱ

えっ、もしかしてあの秋に咲くヒガンバナ

そう、そのとおり

思い出してくださいね!ヒガンバナって花が咲くときに

葉っぱは、ありましたっけ?


なかったですよねぇ~。

花が散った後に葉っぱを出すのでありました。

みなさぁ~ん

この冬はお近くの原っぱを探してみましょ!


そしてどうぞ、その花はこちらから・・・




ダイダイタテハ

陽気がいいとチラチラしている越冬チョウたち。春まで元気でいてくれるかな?

その中で、いつも不思議の思うのは、この『キタテハ』と言う名前。

どう見たって黄色じゃないよね! ビギナーにとっては「ダイダイタテハ」の方がよっぽど覚えやすいのに~! 

それで橙とか橙色のことを調べてみました。

①橙は実を落とさずに年を越すところから「代々だいだい」とも称され、縁起のよい果実として正月飾りとして使われている。・・・おおっ!縁起物の色なんだ! いいじゃん、いいじゃん!

んっ、正月飾り? ゲゲゲのゲ~ そういや、もうすぐ年末じゃん!
また年賀状の季節か~、めんどくせ~


②橙色はJISの色彩規格では「あざやかな黄赤」のこと。 確かに大きく見れば黄色だけど・・・


キタテハはよく「コセンダングサ」なんかに来ているので、それも気になって調べてみました。


すると、「食草が主に帰化植物に限られるため、大陸から食草と共に移入されたものか、飛来して分布を拡げた」とする説もあるんだって。 こんなに日本中どこにでもいるのに?

ヒマな方はこちらもどうぞ ⇒ 感謝・感謝