学力テスト Vol.339-2 その解答 イカルチドリ 

 イカルチドリ

まずは、ちょっと変わったその名前の由来はどこから?・・・というと、漢字では「斑鳩千鳥 または 鵤千鳥」と書きますが多分これは当て字で、イカルというのは古語で「厳めしい(いかめしい)」という言葉から来ているようです。

「厳めしい」というのは、コチドリ(16cm)との対比で、こちら(21cm)の方が大きいから。江戸時代には、すでに「イカルチドリ」と呼ばれていたそうな。


この2羽がイカルチドリ君たち 小さくて、よう分からんって?

これならどうじゃ?!

こちらがよく似ているコチドリ君

どこが違うのか、どの点で識別するのか判るかな? 
生息場所もヒントになります。イカル君は海岸に出ることは少ないです。
コチ君の幼鳥で、眼の黄色いリングがない時には迷ってしまいます。
そんな時には嘴や足の長さにご注目! 足の長さは写真では判りにくいけど、嘴は一目瞭然。

英名でも「Long-billed Plover」すなわち「長い嘴のチドリ」・・・と嘴に注目しています。直接的で判りやすいけど、イカルチドリの方が洒落た名前でいいねっ!

あわわ~、イカル君をじっくり見ようとしたら飛ばれちゃった~

ではここで、おさらいを兼ねて抜き打ちテストを!
次の4枚はコチとイカルのどちらでしょうか? 

デジカメの場合、鳥の色は撮影状況によって変化してしまうので参考にはなりません。
飛翔の場合は翼帯なども識別点になります・・が、それを肉眼で識別しようなんてことは至難の業!というよりもインポッシブ~!! 写真だから何とか判ることがあるんです。
前置きはそのくらいにして、はいどうぞ!!

A

B

C

D





















学力テスト Vol.339-1

 さて、今回も相も変らぬパズル型クイズ。

名前は4~6文字ですが、すべてをほぐして表記してみました。この中に3種類が含まれています。当然ながら不要の文字もチラホラと。

同じ文字がダブっていますが、どれも必要です。だから使えるのは一度だけ!

イ・イ・ウ・カ・ゼ・ダ・ダ・チ・テ・ト・ド・ネ・メ・リ・ン・ン


以下については、上記のクイズとは、全く関係がありません。

今回は、我が家の庭を。子猫のひたいほどしかありませんが、ここには花木とクレマチスがギッシリ! 今回はその一部をご紹介。ミカイドウやクリスマスローズがそろそろ終わるという4月上旬になると、まっ先にパテンス系という早咲きの大輪が咲き始めます。

美佐世(左下)と白王冠

「白王冠」は日本を代表する世界的な銘花として知られ、海外でも高い人気とのこと。
もちろん、一番のお気に入り!!

ビーズ・ジュビリー

似たようなピンク系の品種がいろいろあるけど、我が家のは大輪でかつ上品・・・と自画自賛!

アラーナ
赤系で存在感もあります。我が家では4年目になります。

クレマチスを育てて、かれこれ20年以上。その魅力にどっぷりとハマって、育てた品種は50種類ほどになりますが、時々枯れてしまったり、原因不明で絶えてしまったりと、なかなか悩みは尽きません。
なので、好きな品種は毎年 挿し木で増やしたりして、世代交代を助けています。

今朝から、ジャックマニー系やインテリフォグラ系なども咲き始めました。
この時期はシギチや夏鳥の渡りも盛んなのでそちらにも目が離せません。ああ忙しい!

あまり花を鑑賞している暇はないけど、出不精な同居人がここで花見をしています。
そんな彼女のためにせっせと育てているのです。愛妻家でしょ?・・・なんちゃって!
本音はと言うと、少しくらいは手伝ってくれたらいいのに・・・ただ眺めてるだけ! 
まあいいけどさっ!!

そうだ!そろそろ野生の「シロバナカザグルマ」が満開の頃! 
これも見に行かねばならぬ~!!




学力テスト Vol.338-5 その解答 カンムリカイツブリ

 カンムリカイツブリ

今回はその食事風景と恋愛模様についてフォーカスしてみました。

捕まえたのは「ヒイラギ」  
尾の部分を咥えて浮かんできました。

ヒイラギは子供の頃に、港の岸壁でアジ釣りに行くとよく釣れた魚だけど、背ビレが尖っていて指に刺さろうものなら、悲鳴を上げるほどの痛さ!! だから尾から飲み込むなんてことをしたら、どうなってしまうことやら・・・

ヒイラギは別名を「猫またぎ」。「猫でも食べない魚」という意味で、小骨が多く食べるのには向かないため、そう呼ばれているのです。我が家にいた猫は食べてくれたけど、そう言えばあまりおいしそうな顔はしていなかったような・・・

そこは魚好きのベテラン!
誰に言われなくても、咥えなおして頭の方をしっかりと!

頭の方から飲み込めばまったく問題ないというのは、そんなふうに魚を丸呑みする鳥の仲間…例えばカワセミとかカワウなど、すべてに共通するテクニック!! 別に親から教わったわけでなくてDNAで伝授されている技なのです。

左右にブンブン振ってヒイラギを弱らせます

ヒイラギなんかの小物は軽~く一飲み!
写真では、まだ口の中にヒイラギの下半身が見えてます。

おおっと~、これはスズキ! 超大物をゲットです!

ええっ、こんなにデッカイのをホントに大丈夫なのかな?

結構、悪戦苦闘してますが、決してあきらめることはありません

2~3分の格闘のあと、ついに飲み込み成功!

大物を飲み込むときには、嘴を上向きにして喉を拡げてゴックン!!
喉さえ通れば、鳥の場合は砂のう(砂肝のことです)で、ゴリゴリとすり潰すことができるので何を飲み込んでも大丈夫!

カンムリ君の夏羽、それはそれは見事!

ライオン顔負けのタテガミです! 
※カイツブリの仲間はすべて雌雄同色です。

さて、いよいよ恋の駆け引き!! 

この♂は口説きにどんな戦略を立てているのかな?
①「わ・わ・わたくしとお付き合いしていただけますか?」と実直に行くか!
②「ヘイ、彼女~ ボクとお茶しない?!」と軽いノリでせまるのか!?!? 
相手の性格などを瞬時に見極め、変幻自在に対応せねばなりませぬ。
そんな時に必要なアイテムがBGM。

①のケースでは Whitney Houston の歌う「 I Will Always Love You」 ~映画:ボディ・ガード~ で、しっとり・じっくりと愛を育むのに最適です。

②のケースなら文句なしに Kenny Loggins の歌う「Footloose」がピッタシ!!
~同名の青春映画~ 若かりし日の Kevin Bacon が主役です。
カンムリ君の見染めた彼女も、このBGMできっとノリノリになってくれることでしょう!

その選択こそが、お目当ての可愛い娘をゲットできるかどうか、運命の分かれ道なのかもしれません!

この時のカップルはタンゴ調♪のダンスを踊っていました

お互いの呼吸もピッタリ!! 見ている方が楽しくなります!

♀もまんざらでもないように見えました。
この分ならきっと♂の熱い想いが伝わって、成就することでしょう!!

P.S. YOU TUBEで 'Footloose' - Dancing In The Movies を見てね! ・・・楽しくなること請け合いです!! ついでに、カイツブリ君たちのダンスを思い浮かべながらネ!








学力テスト Vol.338-4 その解答 アカエリカイツブリ

 アカエリカイツブリ

 漢字表記では「赤襟鸊鷉」。赤襟のあとの漢字は見たこともなく、もちろん読めませんでした。音読みでは「へきてい」といいます。

冬羽

 「へきてい」って何のこと?という好奇心も湧きましたが、調べても全然分からなかったので挫折!…これ以上調べるのは止めました。 私にゃ残された時間は少ないのだ! フン!

換羽開始の幼鳥

 普通、カイツブリというのを漢字で表す際には「鳰」という字を使います。「鳰」とは水に入る鳥のこと。そして「鳰の海」とは琵琶湖を指します。これは琵琶湖にカイツブリの仲間が多く生息していることからきています・・・もちろん、滋賀県の県鳥!


 カイツブリの仲間は足が体の後方についていて、潜水に特化した発達をしています。
だから、ごくたまに陸上にいるのを見かけることがあるけど、歩くのはものすごく下手で、慌てて水に入る時はペンギンがするように腹をこすりながら這って前進するのを見たことがあります。

夏羽 芸術的な美しさですね~

耳のような冠羽がチャーミングで、とっても可愛らしいです

 「エリ」というのが付く名前の鳥は、国内では5種類。アカエリヒレアシシギ・エリグロアジサシ・エリマキシギ・シロエリオオハム そして、このアカエリ君です。
どれも「襟」の部分に注目して付けた名前。

英名でも「Red-necked grebe」・・・考えることは同じでした。






学力テスト Vol.338-3 その解答 ミミカイツブリ

 ミミカイツブリ

こちらがミミカイツブリ成鳥の冬羽

換羽が始まったばかりのミミカイツブリの幼鳥(1st B)  3/9
眼の後ろにかすかに金色っぽい飾り羽が生え始めています。

こちらは成鳥の冬羽 まだ換羽前です。3/12

周りにいるのはすべて換羽が終了したハジロカイツブリたちです。
これから推察すると、ハジロに比べてミミカイツブリは換羽のスタートが約1ヶ月ほど遅いようです。

3月末頃になると、こんな風に飾り羽が立派になります。
すなわち、3週間ほどで劇的な変化を!! 

いつも沖合遥かにいて近づいて来てくれないので、この変化途中の写真が撮れていないのが残念!!

同時に比較できるように、ハジロカイツブリの夏羽をご紹介。

図鑑にも識別点がいろいろ書いてあるけど、一番判りやすいポイントは飾り羽の広がり方で、ハジロはこのように三角形に広がり、ミミは目の後方で直線的になっている点です。

その他いろいろな部位で違いがあるけど それは図鑑に任せて、以下の実践方法で実力を付けましょう!! 
ではここで臨時クイズ!!・・・言わば、学校で子供たちが嫌がる抜き打ちテストというわけです。デヘッ!

では Let's  GO!!! 心眼で写真を見れば、簡単に満点が取れますよ! 
但し、パズル型クイズの形式は維持しております。

A

B

C

D

E

F
ミミカイツブリとハジロカイツブリ 冬羽の混群
どれがミミか判りますか? 2羽います!

ある日のこと、友人二人がバシャバシャと撮りまくっていました。「おっ、やってるね~ だけどもしかしたら勘違いしてるんじゃ?」と心の中で思いましたが、何食わぬ顔で「何を撮ってんの?」と聞くと、「ミミだよ、ミミ~!! 夏羽だぜい!!」と半分興奮しながら撮りまくってました。

どうやらヒトは思い込むと、そのように見えてしまうようです。自分にも何度かそんな経験があるので分かるけど、やっぱりこんな時は親切に教えて上げなければいけません。
「何で教えてくれなかったんだよ~!」と、あとから恨まれるのはヤダしね、それも相手を傷つけずにです。意地悪な私としては、これが結構難しいんです。

こんな場合、友人でない時は黙って素通りします。もしかしたらチャンと理解していて撮ってるかもしれないしねっ! お節介はご法度です! これって意地悪? そんなこたないよね?!?!





















学力テスト Vol.338-2 その解答 ハジロカイツブリ 

 ハジロカイツブリ

冬羽のハジロの群れです。

この中に2羽、幼鳥が混じっていますが判りますか?
左の2羽にご注目! 体色は同じですが、虹彩が他の3羽に比べて赤みが少なくオレンジなので、1年目の若鳥(1st W)だと思われます。 
鳥は年齢によって虹彩の色が変化するという種類が結構います。

2/3   まだ真冬の真っ盛りなのに、耳の後ろに金色の「飾り羽」が生え始めてきました。


2/15   群れの中には体色も変わり、飾り羽がしっかりと伸びてきたものチラホラと。

3/16  ディスプレイが始まりました。
右が♂ 「ヘイ、彼女~!」と声を掛けています。

左の♀「ハ~ン? 何だって? 」 

「飾り羽もろくろく揃ってないのに、一丁前にアタイをナンパしようってんの?! この青二才が~!」

♀「そんなの100年早いわっ! とっとと顔洗って出直してこ~い~!!」

「ゴ・ゴ・ゴメンナサイ~!」右の♂はタジタジです。
どうやらコワ~イおネイさんに声を掛けてしまったようです。

ここまで読んで、この成り行きと結果に興味を持った人は残念ながら間違いです!    カイツブリの仲間はどれも雌雄同色で見分けは付きません! 

このハジロ君たちの行動がそんなふうに見えたのは、家庭内の夫婦間の力の優劣が無意識のうちに体に染み込んでいることから、そんなふうに見えてしまった人の幻覚なのかもしれません・・・ムヒッ!















学力テスト Vol.338-1

 さてさて、今回も毎度毎度おなじみのパズル型クイズ

名前は7~9文字ですが、すべてをほぐして表記してみました。この中に4種類が含まれています。当然ながら不要の文字もチラホラと。

同じ文字がダブっていますが、どれも必要です。だから使えるのは一度だけ!・・おっと今回はダブリの文字のオンパレードですね~ 

文字数の合計が合ってるか心配になってきた! まあ、多少は違っていても答えは出てくるはずだから大丈夫! ・・・かな?

ア・イ・イ・イ・イ・エ・カ・カ・カ・カ・カ・カ・キ・サ・ジ・ツツ・

ツ・ツ・ハ・ブ・ブ・ブ・ブ・ミ・ミ・リ・リ・リ・リ・リ・リ・ロ・ム・ン


以下については、上記のクイズとは、全く関係がありません。

家の前の小川でセイヨウカラシナにモンシロチョウが吸蜜

モンシロチョウやキチョウの初認は例年もよりも早めでした。

アセビにはアゲハが 3/31撮影

コミスジ 4/8
菜の花の開花も早かったけど、吸蜜するコミスジは例年よりも10日も早く!

クロアゲハ 4/10
クロアゲハがヤマツツジで吸蜜 これも10日も早い初認でした。

カラスアゲハの♂も登場!! 4/10

さすがに羽化したばかりとあってビューチフル~~!!
※♂は上翅にあるビロード状の性標で識別できます。