考え抜いた設計

最近は里の家の陽だまりにアシナガバチの仲間も翔んでいます。特に物置の軒下辺りをよく翔んでいるので、巣を作る場所を探しているのかな?

TAKAJIIが「田んぼに落ちてたぞ~ 強風で落ちたみたい」と言って、ハチの巣を拾ってきてくれました。どうやら『キアシナガバチ』か『セグロアシナガバチ』の巣のようです。
横幅が20cm以上で、巣房(または育房室)が200以上ありましたぞ!最大では400以上の巣房を持つものもあるんだって!


そこで今回はハチの巣について調べてみました。
ほとんどのハチの巣は六角形の巣房を隙間なく重ね合わせた構造をしているけど、これは「ハニカム構造」という名前なんだってさ。ハニカム(Honeycomb)とは英語で「蜂の巣」という意味らしい。
この構造は飛行機や音響機器の製造にも使われてるんだって。

それでは、なぜハチは六角形の巣房を作るんじゃ?
それは「ハニカム構造」と呼ばれるこの六角形を敷き詰めた形が、少ない材料で巣の強度を高められることがその理由と考えられているらしいっす。

確かに、正六角形を並べると巣房と巣房の間に隙間を空けることなく巣を組み立てることができますね~。

例えばこれが円形の巣房だとどうなるか?当然ながら円と円の間に隙間ができてしまいます。三角形や四角形では面積が小さくなってしまうので、正六角形が最も効率が良いことがわかります。


キアシナガバチ

要するに材料を最小限におさえて、可能な限りの広い空間を作ろうとしたらこうなった・・・ということらしい。円形や八角形では隙間ができるし、三角形や四角形では面積が小さくなるので六角形が最も効率が良いってことかな?! ウ~ム、恐るべしハチの能力!
巣の材料は枯れた木や草の茎から削り取った繊維を使っているようですぞ。


『セグロアシナガバチ

それと、ハチ以外の動物や昆虫の世界でも、この形がみられます。カメの甲羅やトンボの眼(複眼)も正六角形を重ねた形をしているのでよ~く見てね!

ちなみにですが、TAKAJIIは詩人でもあります。先日の伝言メモにはビオトープの作業連絡のこと以外に「見上げてごらん 星ばかりでなくて空の青を、染まってごらん 空の色に」ってサササ~っとメモ書きしてありました。

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