次から次とごちそうが・・・

文一総合出版から出た「ハチハンドブック」はなかなかの本ですぞ! 著者は子供向け図鑑「花の虫さがし」や「いろんな場所の虫さがし」でおなじみの藤丸篤夫さん。
この本を見ていれば身近なハチがいっぱいで最適のハンドブックです。ぜひ1冊どうぞ!

夏休みになるとTVでもいろいろ動物や昆虫のことを放映してくれるのでうれしい限りですが、私も改めてファーブル昆虫記の「狩りをするハチ」を読み直してみました。

ホントにファーブル先生ってのはスゴ~イ人! 虫が好きで好きでしょうがないってのがよ~く伝わってきますね~。「奇人」だとか「頭がおかしいから近づいちゃダメ!」と言われたって気にしない、気にしない!

こちらは以前ご紹介したものですが、ご参考にどうぞ  ⇒ 竹筒マンションの常連さん



さてさて、こちらは『オオフタオビドロバチ』が獲物を探しているところ。


一度草の上に運んで来て一休み、これから竹筒マンションへ運ぶぞ~!

オオフタオビドロバチの獲物は、メイガやハマキガの仲間の幼虫と決まっています。
見つけるとその場で、イモムシに針を刺して動けなくしてしまいます。

針を刺すといっても、むやみやたらに刺すのではなく、ちゃんと神経系統のツボを心得ていて、そこへブスリ! これは一流の鍼灸師並みのハイテクなのです。このあたりのことはファーブル昆虫記をどうぞ。



来た来た~! 里の家の軒下に備えてある竹筒マンションに運んできました。
これがまたおそろしく短時間で次から次へと運んでくるのです。みじかい時だったら5分くらいかな?長くても10分はかかりません。

このイモムシは死んでいるわけではなくて、神経系統を刺されてマヒして動けなくなっているだけで、ドロバチの幼虫がこのイモムシを食べ終える頃まで生きています。

ハチの幼虫1匹に対して、数匹のイモムシを運び込むと、すばやく泥でフタをしてしまいます。
子供の食事を母親が手伝ったり付き添ったりすることはありません。幼虫は卵から羽化した直後から、そばに並べてあるごちそうを食べるのです。

昆虫記によると幼虫はイモムシがすぐに死んでしまうような食べ方をするのではなく、順序としては①体液 ②脂肪 ③筋肉 ④内臓・・・といったように、生かしながら食べていくと書いてありました。

「狩りをするハチ」に書いてあるイモムシはコガネムシの幼虫でしたが、ハチの幼虫がイモムシを食べる部位の順番としては、きっと同じようなことをしているに違いありません。

私はファーブル先生のように調べる根気がまったくないので、ただただ偶然に撮れただけ・・・というものだけど、それでも本に書いてある一端をチラッと垣間見ることができます。


2 件のコメント:

  1. 「奇人」「頭がおかしいから近づいちゃダメ!」・・・う~ん、ファーブルだけかなぁ?誰かさんもどこかでこんな風に言われているかもよ。お気をつけて!
    まぁファーブルのすごいところは、全て自分で観察したってぇことですよね。これはなかなか真似なんぞできません。私なんぞ結果、ネットだよりで楽してるもんねぇ。

    カリバチの針ってやっぱ鍼灸師さんが使う針と一緒で痛くないのかな?これもスゴイよね。

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  2. それってもしかして・・・そんなバカな! でも可能性は大いにあり! 所詮、一般人には芸術家や研究者やその道に一途な人は皆、奇人・変人・場合によっては怪人! に見えるものなののじゃねっ! でも、それくらいでなければ大成はしないのであ~る! ギャハッ!

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