甲虫の翅の不思議 その2

前回に引き続き、今度は『ナナホシテントウ』君が翔んだ時の写真でチェックしてみましょう。

 
のんびりと日向ぼっこをしていますが・・・


やおら、翅をおっぴろげました!
鞘翅よりも長い後ろの翅が出ています!
と、いうことは普段は鞘翅の下に後ろ羽を畳んで収納しているということ。


「とりゃ~!しゅわっち~!」と翔んだ!・・・筈が、れれれ? あらぬ方向へ


慌てて翅の裏へ着地・・・ああ危なかった~!


かなり動揺したせいか、それとも見られて恥ずかしかったのか、しばらくは動きませんでした。


さてさて、御茶目なテントウムシ君のことは横に置いといて。
人工衛星の大きいパラボラアンテナを地上から発射する際に畳んで持って行って、宇宙に着いてから広げるという作業をしているけど、これに使われているアイディアが「ミウラ折り」と呼ばれる収納方法で、もとは折り紙からの発想なんだって! ここにも日本人の知恵が発揮されているなんて、ちょっといい気分。
身近なところでは大きい地図の畳み方を想像してもらえばいいかな? 端と端をもって広げるとビロ~ンと広がるあの折り方!
昆虫の場合は、この折り紙の発想をはるか太古から使っているということなのであ~る。



2 件のコメント:

  1. 昔はよく山に登るための地図を折りたたんでいたけど、それが「みうら折り」かぁ~!初めて知ったのだ。でもみうら折りの定番とは少しだけ違ったかな?

    鞘翅目の昆虫はほとんどが後翅が前翅より長い。でもタマムシだけは後も前も長さが同じなんですよね。つうことは折りたたまんちゅうわけですよね。hideさんの投稿を思い出したのであった。すぐ飛び立てるのがメリット?じゃぁデメリットはなんざんしょ?他の甲虫類が選択しなかったわけだから何か理由がありそうな気がするのだけどなぁ~?



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  2. もしかしたら飛翔のスピードが遅い?!
    確かに玉虫は、ぱっと広げたらササッと翔んでしまうので翔ぶ瞬間を撮るタイミングが、すっごく難しいです。

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