最後の一本


ありゃ?

何が最後の一本?

まさか頭の・・・じゃ、ないよね。

それだったらまだいい!マシ!


問題は里山で発生中。



こちらのど真ん中に堂々と
お立ちになっていらっしゃるお方

この方が貴重な最後の一本

そう、アカマツの木であります。

ここ数年で里山に生えるアカマツという
アカマツのほとんどが枯れ死。

俗に言うマツクイムシの被害です。

あっちこっち見渡してみたけど

私が知る限りまだ葉っぱが緑なのは

この一本だけ。

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アカマツがなくなるぐらい
どうってぇことないのじゃないの?

なんて思われるかも知れませんが、
里山にとっては大問題。

アカマツしか利用しないハルゼミがいなくなる
この種子を食べるホンドリスがいなくなる
ここに巣をかけるサシバが来なくなる
松ヤニを利用して巣を作るオオハキリバチがいなくなる
アカマツで餌を探すヒガラやキクイタダキが来なくなる
イスカやマヒワも見れないじゃん!

なんて、まだまだたくさんあるはず。


ほんと一種類の木が消滅するだけでこんなに
たくさんの生き物の生活が失われていくわけです。

もしかしたら
松枯れやナラ枯れは、里山放棄が原因なのでは?

個人的にはそう思っているわけ。


昔は、里山の木を伐採し利用し管理してきた。
その中で木の更新がうまく行われてきた。

でも現在は荒れっぱなし。

これはチャンスとばかりにそれらを狙う昆虫が大発生。

そして大量のアカマツやコナラが枯れる。

・・・・ってなことじゃねぇか!?

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地元の人に聞いた話ではこの最後のアカマツ

昔、NHKが「サシバ」の営巣取材をしたらしいですよ。

そんな由緒ある木なのだ。

どうにか残ってくれないかなぁ~。






3 件のコメント:

  1. マツ枯れは、マツノマダラカミキリを媒介とするマツノザイセンチュウの被害らしいですよね。日本にもこの類縁で在来のセンチュウはいるそうなんですが、このマツノザイセンチュウは北米産の外来種なんだそうです。なので日本のマツは抵抗力がなくてやられてしまうと。人間の生活環境の変化で里山に手が入らなくなって、マツノマダラカミキリの産卵に適した枯れ木などがたくさん放置されていることも感染拡大の原因のひとつとも言われてますよね。そして厄介なことにマツノザイセンチュウは健康なマツの木も枯らしてしまうらしいですが。。

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  2. 里山に関して言えば、これまでは枯れた松もあったが、生き残った松もあった。そんな状況だったのだけど、問題が発生し始めたのはやはり例の東北大震災。この時、浜松市は森林公園の薬剤散布を中止したのです。理由はヘリコプターが足りないから。みんな東北の復旧に駆り出されていたのですネ。この後、森林公園の松枯れが急速に進行。それが派生してか、里山にもやって来てしまった。そんな風に勝手に想像しています。薬剤散布に関してはもともと賛成できないのだけど、散布しないと松枯れが進行して松を中心に成り立っていた生態系が壊れてしまう。人間が作り上げた人間にとって都合の良い環境は、とってもモロイ。コナラもしかり。あと数年もすればこのあたりの風景は一変するのじゃないかなぁ。まぁまた何十年もすれば、新しい生態系が出来上がってくるはずなんだけどネ。それまで命もたないし・・・!

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  3. 空散の停止から、、って結構衝撃的。なんだか皮肉な感じですね。

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