プライドか?はたまた、めんどくさがり屋か?

温暖化の影響と言われているうちの一つにチョウの分布域の拡大があります。
ツマグロヒョウモン』が普通に見られるようになってもう10年以上かな? それまではこのチョウはここらでは大珍蝶だったのにね!


 こちらは『ツマグロヒョウモン』の♀


 そしてこちらが毒チョウの『カバマダラ

ツマグロヒョウモンの♀はカバマダラに似せることによって、鳥の攻撃から身を守ります。
これを「擬態」というけど、これは今までにも何回も出てきている言葉。
よく見りゃだいぶ色が違うけど、この程度でも鳥を騙すには充分とのこと。

通常の場合、警戒色を持つモデル種は比較的ゆるやかに飛ぶ傾向にあります。モデル種は襲われない自信があるのでフワフワでも大丈夫!
擬態する方も形だけじゃなくて、念入りにフワフワと翔ぶ形も似せています。これを「行動擬態」と呼ぶそうな。

ただ浜松ではこの擬態の威力はそんなに発揮できるわけではありません。だってカバマダラはチョー珍蝶だしね。

ところが今年は過去最高の気温を記録したところが相次ぎましたね~。
埼玉県の熊谷市が日本一暑い町(2007年8/16に40.9℃を記録)の称号を今年、高知県の四万十市に41℃で塗り替えられたって嘆いてたニュースをやってたっけ!

この『カバマダラ』は、かなりの珍蝶の部類に入ると思うけど、また今年 浜松市内や近隣の町でパラパラと発生してます。

南西諸島に行けば一年中見られるけど、静岡県では成虫も幼虫も越冬できなくて死んでしまいます。なのに何故か毎年のように見られるのです。一説には台風の影響とか言われてるけどネ!

さてさて、♀が擬態するのは子孫を残すために生き残りたいからという理由に他なりません。
だったら♂も擬態すればいいじゃん!…と思うんだけど、八重山にいる「メスアカムラサキ」というのも同じように♀だけがカバマダラに擬態はするけど♂は擬態をしません。
何故なんだろうね~? 皆さん不思議に思ったことない?

♂の沽券にかかわるからそんなセコイことしたくない!っていうプライドかな? それとも単にめんどくさかったから子孫繁栄は♀に任せたってこと? いくら調べても出てこないので誰か知ってたら教えてね!

1 件のコメント:

  1. ツマグロヒョウモンの分布域拡大って温暖化も影響しているのだろうけどパンジーの広がりも影響しているんでしょうね。

    これからの季節、パンジーはどこでも見れるごく普通の園芸草花。
    確かツマグロヒョウモンは幼虫やさなぎで越冬するはずだからパンジー探したら見つかるかもネ。ことしはちょっとあちこち覗いてみましょか!

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