さてホントの正体は何か?というと、これは『アワフキムシ』の仲間の幼虫の住み家です。
見た目は石鹸の泡のようで華奢に見えるけど、粘度が高い(粘り気がある)ので雨にも流されず、風にも飛ばされないという優れもの!
そしてアリなどの天敵からも身を守ることができるという強力なバリアーなのです。
この泡の中で暮らしながら、幼虫は植物の導管に含まれるわずかな栄養分を吸収しますが、それ以外の大量の水分はそのまま外へ排出します。
泡は幼虫の排泄液(アンモニアを含んだ尿)と、体内から分泌された蝋(ろう)脂質の「脂肪酸」が結びついたもので生成されています。いわばアンモニウム石鹸!
その石鹸液を、尾先から吸いこんだ空気を腹の伸縮運動によって泡立たせ、さらに繊維状タンパク質までくわえて強化したもので、その泡全体で体を包み込んでバリヤーを張っているのです。
アワフキの幼虫のこんなシステムはもちろんすごいけど、これを解明する研究者にも脱帽です!
恐れいり豆~!
「晴れた日でも雨を降らす不思議な木」という不思議な話は、このアワフキムシの仲間や近縁のツマグロオオヨコバイの水分の排出作業と思われる・・・だってさ!
こちらは『ホシアワフキ』というアワフキの仲間。里山で時折見かけます。
このアワフキバリアーの仕組みを解明して、それを何かしら工業技術とか医療とか生活に活用してるなんちゅう話はないのかなぁ?あったらこれまたスゴイ!
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