学力テスト Vol.357-1 ~頭かきシリーズ その7~

 とろろ汁 ~今が旬 昔ながらの秋の味~

静岡で育った私としては、今頃の季節で最もなじみの深い食べ物と言えば「とろろ汁」!!   子供の頃から、これを食べていたら満足でした。そこで今回は我が家のレシピをご紹介。

今夜の原材料は高価な「自然薯」ではなく「ツクネイモ」

左はツクネイモをすり潰した状態 & 右側はみそ汁の濃度2~3倍液のもの

すり潰したツクネイモの原液に、濃いみそ汁を少しずつ入れてゆっくりとかき混ぜていきます。決して慌てて一度にみそ汁を入れることなかれ・・・です。

熱々ご飯にとろろ汁を掛けただけでもいいのですが、
私好みはネギと七味唐辛子を少々振りかけたもの

味はどうかって? 
そりゃあなた、静岡丸子のとろろ汁で有名な「丁子屋」に勝るとも劣らない超美味でしたよ!!

※「丁子屋」創業は1596年の戦国時代。400年以上という静岡県で最古のとろろ汁店です。 
店の横には芭蕉の句碑があります。梅わかな 丸子の宿の とろろ汁 松尾芭蕉

今夜は、カボチャ焼きとぽたぽた揚げも出てきて、健康食品の夕食でしたわい。

ちなみに「ムカゴ」と言われる ヤマノイモの実をご紹介

今度、里山辺りに散歩に行ったら探すと、意外と見つかりますよ。これを数分茹でるだけで塩を少々振りかけて食べます。山芋っぽい味がたまらなくいいんだよね~

さてさて、食べて元気になったところで、「頭かきシリーズ」のクイズ 第7弾!!
この3種類の鳥の名前と、頭かきの方法をセットで答えてください。

頭かきの方法 1:直接頭かき 2:間接頭かき

A

B

C








学力テスト Vol.356-5 その解答 ツバメチドリ

 ツバメチドリ

ブログに初登場です。
どうです? このくまどりをした歌舞伎役者のような顔!! カッコいいでしょ?!


ツバメはスズメ目のツバメ科、ケリなどのチドリ類はチドリ目のチドリ科。

今回の「ツバメチドリ」はチドリ目ですが、ツバメチドリ科というのに属します。

だからというわけではありませんが、頭かきはツバメやチドリ類のような「間接頭かき」ではなく「直接頭かき」です。

主食は昆虫 畑にいたイモムシ(ガの幼虫)を食べていました。

飛びながら昆虫を捕まえるのが得意!
ツバチ君の目線の延長上を追っていくと、右上の方に黒く小さい昆虫が翔んでいます。

あっという間に咥えてしまいました。
スピードが速すぎて、私のカメラの能力では咥える前の一瞬が捉えられていません
・・・トホホ

こちらは幼鳥 まだ顔にくまどりがありません。

それでも飛ぶことに関しては、成鳥に負けず劣らず。

ツバメのような尾を持ち、細長い翼での飛翔能力はツバメをも凌ぎます。
その飛翔はあまりにもカッコよすぎて惚れ惚れしてしまいます。

スピードも抜群で撮るのに一苦労!!

ここ最近は、ほぼ毎年 遠州地方に立ち寄ってくれます。
そのうちに、ここでも繁殖してくれるかも?!?!
来年もきっと来てよね~~!!




学力テスト Vol.356-4 その解答 ケリ

 ケリ


「ケリ」という名前は繁殖期に近くに来る人やイヌ、カラスなどに対して「ケリリ、ケリリ・・・」とけたたましく鳴くことに由来しています。
漢字表記では「計里」または「鳬」。


親鳥は侵入者に対して、メッチャ 気の強い行動に出ます。
とにかく侵入者が縄張りから出るまでは上空から執拗な攻撃!! 

赤橙色の虹彩が、その気の強さをさらに際立たせているようです。

これはコチドリやシロチドリがよくやる偽傷行動

偽傷行動をするという事は近くにヒナがいるという事!!
こんなのを見ると、ケリはやっぱりチドリの仲間だということが分かります。

こちらでは、ママがつきっきりでヒナの面倒を見ています。

そんな時は外敵を追い払う時とは別物の
愛情あふれた優しい目つき…おっと間違い、優しいまなざし!

子育て中の、つかの間の休息に「間接頭かき」
この頭かき方法はチドリ類に共通しています。


生後2か月以上のヒナ 虹彩の色はまだ赤くありません。


上の写真よりも更に大きくなった頃の幼鳥ですが、この時でもまだ黒っぽい虹彩をしています。赤橙色になるには1年くらいはかかるのかな?


そんな遠くない日には、こんなふうにペアを組んで田んぼを飛び回ることでしょう。













学力テスト Vol.356-3 その解答 ツバメ

 ツバメ

7/23  我が家の前の電線で休憩していたツバメ君
まだ嘴が黄色なので、今年生まれということが分かります。

おっとっと、頭かきを始めました! 定説どおりに「間接頭かき」
でも、今回の主役は彼ではありません。

主役はこちら 同じく「間接頭かき」ですが、ありゃりゃ?! こりゃ誰だ?!?!

よ~く見たら、ご覧のとおりツバメ君です。

人によってはこれを「アルビノ」と呼びますが、そうではありません。
その理由はこの白いツバメ君の目の部分にご注目・・・虹彩が黒っぽいですよね!!

「アルビノ」とはメラニンの生合成が突然変異や劣性遺伝によって欠損して、メラニンが欠乏する遺伝子疾患のことで、体毛や皮膚ばかりではなくて、虹彩も毛細血管が透けて見えるために、一般的に赤目に見えることが多いのです。

この白いツバメ君のような現象を「部分白化」 または 「白変種(はくへんしゅ)」と呼びます。色素の減少によって体毛や羽毛、皮膚などが白化した動物のことです。メラニン色素の生合成は正常なので、虹彩は赤くないのがポイントです。

羽伸ばしのストレッチ・・・・ううっ、気持ちイイ~~!!!

パタパタをして肩甲骨回りも柔軟にして、準備完了~!!

もうすぐ稲刈りの始まる田んぼをスイスイと飛び回ります。2015.9.13撮影








渡りをするチョウ アサギマダラ

 アサギマダラ

フジバカマの上を群れています。

涼しい地方や高原で羽化したアサギマダラ君たちは10月、気温が25度以下になってくると、ここ遠州地方でも活発に南へ渡り始めます。

これから南へ長距離を翔ばなければなりません。

2000km以上翔んで、香港や中国の方まで行くツワモノも!!
太古の時代から受け継がれてきている行動とは言え、こんなひ弱そうな虫がそんな長距離を翔ぶなんてアンビリーボー!!

♂がフジバカマへ吸蜜にやってきました。

ヒヨドリバナも大好き

どの花にしようかな~

アサギマダラの名前の由来である「浅葱色」の部分は半透明です。
透けてフジバカマが見えています。


浅葱色の部分には鱗粉がないので、油性のフェルトペンでマーキングができます。
翔んで来たこのチョウも右側の翅にマーキングされています。そのマーキングの成果でアサギマダラの渡りの謎が解けつつあるのです。


実は我が家にも、マーキングをした♂のアサギマダラ君が立ち寄ったことがあるのです。
きっと来てくれるはずと、彼らのために庭にフジバカマを植えておいてよかった~~!!!

※ホンモノでなくて、園芸店で「フジバカマ」と称して売っている品種(コバノフジバカマなど)だったのですが、大丈夫! アサギマダラ君たちはちゃんと見つけてくれますぞ!

ちなみに、何故これらの花を好むのか?? を気になって調べてみました。
それらの植物の蜜には、♂が♀を誘う性フェロモンを生成するのに必須な物質が含まれているのだそうです。
この物質「ピロリジジンアルカロイド」を摂取できないと、交尾をしないという実験結果もあるんだそうな。
・・・ってことは、子孫繁栄のためには必須な植物だったのか! 道理で他の花には見向きもしないわけだわい!

それにしても蛾の♀がフェロモンを発して♂を呼ぶ話は知っていたけど、まさかアサギマダラの♂がフェロモンを発して♀を誘惑して交尾へ誘うなんて!!!

しかも、それにピロリジジンアルカロイドを使うなんて、まさに薬物で女を操るオアニイサン!! ・・・恐るべし!アサギマダラ君!! 知れば知るほど、完全に脱帽です!


アサギマダラは他のチョウと違って4~5ヶ月と長寿です。
さらに、彼らは毒蝶のため鳥にも襲われにくいとされています。
そして、あの長細いグライダーのような翅の形も長距離飛翔には最適!
これらの要素をいろいろ持っているから、あんなすごい長距離の渡りができるんだね~

春には世代交代をして、逆ルートで南から渡って来ます。
大分県 国東半島の先にある姫島では5月初旬から1ヶ月の間、多い日には1000頭ほどを見ることができるんだそうな! ぜひ、そんな壮観な景色を見たいものです。

吸蜜して元気になったら、いざ出発~~! 来年も帰って来いよ~!!!


学力テスト Vol.356-2 その解答 オオバン 

 オオバン

オオバン君は「直接頭かき」

どうです?この見事な弁足
カイツブリ類とは違って弁膜は3つに分かれていて、まるでシャコバサボテンの葉っぱ!!
名付けて「シャコバ足」!!

全身は真っ黒ではなくて、背中はこのように美しいブルーグレーです。
額の白い部分は「額板」といって角質化したものです。

幼鳥はまだこのように額板が小さくて未発達です。


発進!! 助走は数十メートルにも!

バシャバシャバシャ~~ 弁足が大きいので水面を蹴るのも迫力があります。

カワウやハクチョウも真っ青!
こんなに助走で豪快に水を跳ね上げるのはオオバンだけ!