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学力テスト Vol.497-2 コマドリ ~ 審美眼 ~

 コマドリ ~ 審美眼 ~


夏鳥として渡ってくる赤い小鳥と言えば、誰でも知っている「コマドリ」。
でも、名前は知っていてもなかなかその姿を見るチャンスはありません。


ウグイスやオオルリと共に、「日本の三鳴鳥
と言われているように、その美しい歌声はかなり離れていても聞こえてきます。

コマドリはシャイな性格で、半日陰のような薄暗い林の中が大好き! 暗いところを好むのはいつくかの理由があります。

まずは外敵から見つかりにくくて安全。そして彼らは地上性の生活スタイルなので、エサも湿った場所でミミズや昆虫を探します。このようなエサは直射日光が当たる乾燥した場所よりも暗くて湿った場所の方がたくさんいるのです。

でも、そんな薄暗いところにいても赤くて素敵な色をしています! それが今回の「審美眼」の話に繋がります。

「審美眼(しんびがん)」というのは、美しいものや価値のあるものを見分ける力のことで、ここではメスの眼力で、自分にとってふさわしいオスを選択する・・・という意味です。

メスは、より美しい羽をもったオス、より美しく振舞うオスを好んで選びます。この選ぶという行動がオスを美しく進化させているのです。これを「性選択」といいます。

オスは自分が選ばれなければ子孫を残すことができません。だから必死になってメスに気に入られようと努力します。要するに、美しくなったオスの進化はメスがうながした結果なのです。メスの力は偉大なり!!

メスがオスを選ぶ時には ①元気そう ②強そう ③羽がきれい・・・そんなオスを選びます。それが基本で、当然ながらさらに彼女自身の好みも加味されます。ヒトの結婚と同じく「ええっ、そんなとこに惚れたのかよ!」という思わぬ展開も!!

こちらはメス

この彼女が、言い寄って来たオスに対していろいろ質問をしていました。

メス「このアタイを口説こうってんだからさ、アンタさぞかし自信があるんだろうねっ!

オス「い・いえいえ、そ・そんなに自信なんてないっす。オイラにとっちゃ神レベルで恐れ多いけど、当たって砕けろ~ってヤツです、デヘヘ・・・」

メス「ふ~ん、いい度胸してんじゃん! それにしてもアンタって何か不格好だね~、ちょっと足が短いんじゃない? 男はみかけじゃないっていうのは判ってるから、まあ足の長さくらいは目をつぶってやるけどね!

オス「あ・あざ~っす!」


メス「肝心の歌声は? ん?んん? アタイの好きなハスキーヴォイスじゃん! う~ん、なかなかいいじゃん! ちょっとJAZZっぽいのを歌ってみな? おおっ、ロッド・スチュアートみたいですっごくいいじゃん!! 最近はさあ、すね毛は剃っちゃうし、ヘアスタイルはみんな同じような茶髪だし、歌声もファルセットだか何だか知らないけど、うら声が出せりゃ上手いと思ってるやつらが多くてさ~、・・・あんなのダメダメ~~!!

オス「うっひょ~、ほめられちゃったい! やった、やった~!! (  心の声:こんな濁った声のどこがいいのやら・・・今まで親を恨んでたけど、感謝感謝!! )


メス「ところでアンタさ~!ちょっとメタボっぽいけど BMI は大丈夫? 血圧は? それと、やけに羽にツヤがあって、なかなかイイ線いってるけど、何を食べてんの? 
ん、んん?コガネグモが大好き?! そりゃいいね~ あれってコラーゲンをいっぱい含んでて、お肌がプリプリになるっていう有名なやつだね? ここらにゃいないんで、今度アタイにも持って来ておくれでないかえ?

オス「も・もちろんっす!!」

どうやら、この辺りでピカイチのオネイサマに気に入ってもらえたみたいで・・・めでたしめでたし!!です。


最後に、コマドリの趾(あしゆび)は、最も標準的な「三前趾足(さんぜんしそく)」です。

※文中で紹介した Rod Stewart の歌う「What A Wonderful World」をYOU TUBEで聴いてみて下さい。もちろん、ご本家の Louis Armstrong の歌も忘れずに。






学力テスト Vol.432-2 その解答 アカヒゲ ~ 大きな勘違い ~ 

 アカヒゲ ~ 大きな勘違い ~ 


漢字では「赤髭」と書きますが、何とも変わった名前です。その名前の由来を詳しく書いたのがあったので紹介します。

勘違い その1

琉球地方に、本土とは異なる別のコマドリがいることを知った薩摩の或る人がこれを手に入れようとして「赤い毛」の鳥を仮名で「あかひけ」と書いて、使いを出してこの鳥を求めました。

ところがそれを琉球の人が「あかひげ」と誤読して、捕まえた鳥を「赤髭鳥」として渡しました。それを薩摩の人は、琉球ではこの鳥のことを「赤髭鳥」と言うのかと覚えて、その鳥のことを省略して「赤髭」として世の中に伝えました。世の人はこの経緯を知らずに、この鳥には赤い髭はないと疑問に思っている。笑うべし。「本朝食鑑」 参考:野鳥の名前 安部直哉



アカヒゲはコマドリの仲間で、それはそれは美しい声で囀ります。

コマドリのような単調なメロディではなく、そのいろいろ複雑で美しい鳴き声は薄暗い林の中に響き渡ります。ぜひYOU TUBEでコマドリと比較しながら聴いてみて下さい。

それほど警戒心があるわけではないので、すぐ近くで囀ってくれることも。

撮るのも忘れて、聞き惚れてしまいます。

♀には♂のような黒い髭はありません。

勘違い その2
アカヒゲの英名は「Ryukyu Robin」 すなわち「リュウキュウにいるコマドリ これは全く問題ありません。
学名は「 Luscinia komadori 」で意味は「ナイチンゲール(サヨナキドリ)のコマドリ 
これだけだと問題なさそうですが、実は違う種のコマドリの英名は「Japanese Robin」で、学名が何と何とLuscinia akahige 」すなわち「ナイチンゲール(サヨナキドリ)のアカヒゲ」となっているのです。

これは明らかにアカヒゲとコマドリの学名を登録時に間違えてしまったという事なのです。
シーボルトが出した標本をオランダの王立自然史博物館に提出した時に、館長のコンラート・ヤコブ・テミンク(Coenraad Jacob Temminck)が間違えてしまったのでは?!?!と言われています。

学名は一度登録すると変更することができないため、それがそのまま世界中の図鑑で唯一・共通の名前として使われているのです。
これは有名な話なので、アカヒゲとコマドリのことを調べると必ず出てくる話題です。


アカヒゲ君にとっては、自分の名前なんてヒトが勝手に付けて呼んでいるだけなので
まったく関係ない話! 今もその心がとろけてしまうような素晴らしい鳴き声を聴かせてくれています。

ところで、髭と言えばアカヒゲ君の顔を見た時に五月人形の鍾馗様を連想した人っている?
鍾馗様っていうのは家内安全、厄除け、無病息災の神様です。

もしもアンタの奥さまが鍾馗様の顔に見えることがあった!って言うなら、それは家の中にありがた~い神様が住んでいると思いましょう! 
そういうお前の家はどうなんだって?そんなこと怖くて口が裂けても言えませんってば!!

♬ (男)何か言おうと思っても 女房にゃ何だか言えません  そこでついつい嘘を言う  
   (女)なんです あなた 
   (男)いや別に 僕は その あの パピプペパピプペ パピプペポ うちの女房にゃ 髭がある  ♬   
    
うちの女房にゃ髭がある作曲:古賀政男 作詞:星野貞志(サトウハチローの筆名)
1936年(昭和11年)














学力テスト Vol.228

今年のゴールデンウィークはどうやって過ごそうか」・・・と言うのは日々働いている皆様の言葉で、今日がいつなのか?何曜日なのか?すら、わからない年中無給休暇のオイラにはまったく当てはまらない言葉・・・フィ~ 
そんな訳で、刺激を求めて久しぶりに日本海の離島に行って英気を養ってきました。

さてさて、そんなこた~どうでもいいのでクイズクイズ~!!


A


B


C


D


E

声だけは聴けるけど・・・


これが前回(Vol.192)のクイズで登場した『コマドリ』君。
その学名は「Erithacus akahige


チラッと顔を左に向けてくれました。この里山でも4月下旬頃に、ごくたまにその美しいさえずりをチョコッとだけ聴かせてくれます。夏鳥として高山へ行く途中にチョコっと立ち寄っただけだから、ホンの数日でいなくなってしまいます。


全身像はこんな感じ! 

名前の由来は「ヒンカラカラ・・・」と言う鳴き声からで、それが馬のいななきに似ているからだという説があります。「コマ」というのは仔馬のことで、それが馬全般を表わすようになった言葉です。
鳴き声は高山へ行った時やテレビの自然番組なんかで誰でも聞いたことがあると思うけど、その姿を見るのはかなり大変! こんなのが里山で撮れたら、きっとものすご~く興奮しちゃうんだろうな~!

ついでの話で、南の島にいる同じ仲間の「アカヒゲ」君


学名に注目!!「Erithacus komadori」と言います。

ん?なんじゃこりゃ?でしょ!?!? これは学名を登録する時にうっかりと間違えちゃったんだっていう有名なお話。
これから未来のある青年諸君!うっかり彼女の名前を間違えるなんておバカなミスにはくれぐれも気をつけなきゃダメだぞ~! そんな単純ミスで人生を棒に振らぬようにネ!