オシドリ ~ 夫婦円満の真実 ~
いきなりですが、♀の直接頭かき
「か~~、かくゆてたまら~ん!! うっひょ~~、気持ちよか~」
前回も紹介した世界のカモ図鑑
オシドリも載っています。
イラストはコウライアイサと同じくTREVOR BOYERというイギリスの有名な鳥類画家です。
オシドリは極東の狭い範囲でしか、繁殖や越冬をしていません。なのに英国の図鑑に載っています。どうして? それは1745年頃にイギリスに持ち込まれたからなのです。
この頃の日本というのは徳川8代将軍吉宗から家重に政権交代した時で、鎖国政策をしていた頃だったので、中国辺りから移入したのかも?
それが1900年(明治末期)に放鳥または篭脱けとしての記録があり、1970年代には野外で300~400ペアを確認・・・と書いてありました。
ある本を読んでいたら「権威あるオックスフォード出版のハンドブックには、オシドリがいちょう羽を立てて飛んでいるイラストがある。きっとイギリスのイラストレーターはオシドリの飛翔を見る機会が少ないので、このように書いたのだろう」と書いてありました。
そりゃ、面白そうな話じゃわい! さっそく在庫の本を探したら・・・見つけました!!
それがこの本です。
確かに、いちょう羽が立ったまま飛んでいるように描かれています。
まるでF-15が飛んでいるようです!
F-15戦闘機 愛称はイーグル
自衛隊浜松基地のエアフェスタ(航空ショー)にも毎年 参加してます。
実際には、いちょう羽(正式名は三列風切)を立てて飛ぶことはありません。
さてさて、オシドリは「夫婦円満の象徴」と言われますが・・・ホント?
あるペアをじっくりと見ていると、何やら様子が変です。
例によってドリトル先生の力を借りて現場検証をしてみました。
すると・・・何と下の2羽はペアではありません!!
「ヘ~イ、そこのBABY! 僕とお茶しない?」
「い、いえ、結構です。」
「そんなこと言わずにさ~、俺ってカッコイイだろ?」
「い、いやです~!」
2羽の様子を上から見下ろしている♂は、実は♀の彼氏!
彼女が嫌がっているのに、それを眺めているだけ!
たまたま、この時は♀がかたくなに拒否したので、声を掛けてきた♂がおとなしく去ってくれたので事なきを得ました。
さあ、その後が大変です!
「アンタさ~、さっきはなぜアタイを助けに来なかったのさっ!」
「だ、だって、アイツってスッゲ~強そうだったもん!怖くて足がすくんじゃった!」
「ふ~ん、アンタって見損なったぜい!それでも男かい!いつもいつもアタイのことを愛してる~って言ってんのはウソなんかい?! ええっ? どうやねん!!」
「・・・・・・」♂はグ~の音も出ません!
彼女の怒りは、それだけでは到底収まりません!
「このバカッ! 弱虫~! アンタなんかどっかへ行っちまえ~~!!」
終いには彼の首根っこにガブッと噛みつく始末!
それでも、しばらくしたらこのように仲直りしていました。
「うちのダーリンは心細くて頼りになんないけど、やさしいとこがあるからしゃあない!」と、今回は♀の太っ腹に救われたようです。
このシーンだけ見たら仲良し夫婦と思うかもしれません。
オシドリの♂は住みかとなる樹洞を探して♀を案内することまではするけど、産卵から抱卵、子育てまでの一切を♀に任せっきり!
抱卵すら手伝わず、♀にエサを運ぶこともしません。
それでも産卵するまでは、♀のそばへつきっきりで他の♂からガードするというのが常なのです。
だから、他の♂がちょっかい出してきたら、相手が強そうでも勇気を出して頑張らねばなりません。今度こそは男の意地を見せてくれ~!

