セイタカシギ ~ 君といつまでも ~
手前の背中が茶色いほうが♀で、奥が♂
セイタカシギは基本的には一夫一婦制で、繁殖期はペアで協力して子育てをします。
ただし、リングを付けて確認をしているわけではないので、ハクチョウやツルのように生涯連れ添っているかどうかは不明です。
あんなに足が長いのに器用に交尾。
交尾が終わった直後、♂は必ず♀にやさしく寄り添います。
こんな行動はコアジサシにもカモ類にも決して見られません。
「ベイビー 愛してるぜい!」「うん、私も!」
「じゃあ、ちょっくらエサでも獲ってくるから、ちょっと待っとってな~!」
「ええっ、行っちゃうの?さびしいからすぐに帰って来てね~ ダーリン!」
可愛い妻を残して♂がエサ探しに。
あなたの家では夫婦の会話は一日に何回ほど?・・・というよりも、時間にして何分ほど?
まさか過去の遺物となった「メシ・風呂・寝る」の三言だけってことはありませんよね?
そう言うお前のところはどうなんだって? あなたね~、そんな野暮な質問しちゃいけませんぞ!我が家ではすべてアイコンタクトで通じるのですから・・・。
これからは「人・本・旅」だと出口治明氏は言っています。すなわち「素敵な人に会う・感動する本を読む・旅先で非日常を味わう」 ・・で、60歳からの人生を楽しむのだそうな!!
セイタカシギの卵は4個というのが定番です。
堤防の上から観察できるので、時にはこんなのも見えてしまいます。
セイタカシギの卵は先がとがった洋梨形で、4個とも尖った方を中央に向けて並べます。これが狭い巣の中で一番効率よく収められて、抱卵できるのです。
4個という数にこだわるセイタカシギは鳥類の中でも珍しい存在なのだそうな。
これ以上多く産むと親がヒナたちを見守り切れないし、少なすぎると繁殖の成功率が下がるということで4羽を育てるのが最も効率がいいと、長い進化の中で培ったバランスだと考えられているとのことです。
抱卵日数は22~27日。
♂は抱卵の時から参加する育メンパパなのでママも大助かり!
いよいよ、待ちかねたヒナが誕生しました。
この日見つけたヒナはヨチヨチ歩きの5羽。
早成型なので、産まれて間もなくから自分でエサ探しを始めます。
親はそんなヒナのそばにいて見守るだけ。
それから3週間ほど経過したヒナたち。歩き方もしっかりとしています。
すっかり大きく育って、左の母親ほどになっていましたが、まだ飛べません。
これは前年に撮った幼鳥の「間接頭かき」
1年経った幼鳥で、まだ足が赤くなっていません。
ここは30羽+のセイタカシギが一年中見られるというパラダイス!
調べてみたら今や国内で最大の繁殖地なのです!
今回も抱卵していた巣は11ヶ所に及び、誕生したヒナは17羽とのことでした。
これだけ安定して繁殖ができている背景には、毎日見回ってこのポイントが雨で巣が水没しないように水位を調整している地元の友人の存在があるのです。
彼のおかげでセイタカ君たちも安心して子育てができるので、最大の繁殖地になったと言っても過言ではありません。
こんな大群が見られるところはありません! ぜひぜひお出かけください。
