学力テスト Vol.502-1 頭かきシリーズ その113

暑くて暑くて出歩くのもついついおっくうになってしまいますが、家に籠っていたのではカビが生えてしまいます。
近くまで行ったので久しぶりに懐かしのビオトープを覗いてきました。

キイトトンボ 産卵

まず目についたのはキイトトンボの大群で、そこら中にウジャウジャと。

モートンイトトンボ ♂

少し探したら・・・いたいた、このビオトープでNo.1の美麗種のトンボです。
体長はわずか3㎝ほどしかないので、長らく鳥ばかりを見慣れていると見落としてしまいます。

さて本題
この鳥の① 名前と② 頭かき  の種類を当ててください。
頭かきには「直接頭かき」と「間接頭かき」の2種類があります。








学力テスト Vol.501-5 オオバン その4 ~ ふしぎな舌の構造 ~

 オオバン ~ ふしぎな舌の構造 ~

「やはり世界の壁はメチャ厚くて高かった!」これが先日のワールドカップで、対ブラジル戦を見終わっての感想です。前半戦まではかなりいい線だったんだけどね。

堂安選手も「日本はまだ強豪国と対等に戦えるレベルではないと痛感した」と、素直なコメントをしていたし、三苫薫や南野拓実がいれば・・・という、「たられば」の思いがするゲームでした。4年前よりもはるかに進化していることは誰しもが認めているんだけどね!

さてさて、今季最後のオオバンの様子を見に行ってきました。オオバンのヒナはすっかり大人びて、しっかりしていました・・・が、何故か3羽しか見当たりません。大丈夫とは思うけど、あと1羽はどこに?

産まれてから50日ほどの幼鳥 もうすぐおでこに額板も見えてくる頃です。

今季の観察では多くの写真を撮ったけど、その中に1枚だけ「ええっ?!」というのを見つけました。
鳥の舌というのは狙って撮れるものではありませんが、たまたま撮れちゃった!というのが
本音です。
ヒナがあくびをしていた写真です。
舌の形が何かヘンテコ?!?!

カイツブリのあくび

他の鳥ではどうなってる?の疑問がわいたので探してみると・・・あったあった!カイツブリも同じ形状の舌です。

ツバメチドリのあくび
友人が撮ったのを借りてきましたが、まったく同じ形状です。

ヒトの舌は筋肉のかたまりで自由自在に動かしたり変形させることができますが、鳥の舌はヒトとは少々異なっています。鳥では舌の根元に細長い骨格・・・これを舌骨(ぜっこつ)といいます・・・があり、そこに筋肉でできた舌がついています。

オオバンの舌は「舌単体」で動いているのではなく、喉の奥にある舌骨を支点にして舌を前後・上下に操っています。これで水草を確実につかみ、飲み込むことができる仕組みになっています。

ついでに、違う鳥の舌も見てみましょう。

ヨタカは口の先端部に舌があります。

ヨタカの場合は暗くなってから大口を開けて飛び回り、ガや甲虫などを捕まえます。
言ってみれば虫取り網が飛んでいるようなものです。
口に飛び込んできた虫が舌に当たって邪魔にならないように、舌は前寄りで小さめな作りになっています。
虫を丸呑みするため、舌の役割自体が小さいのでしょう。

さらに口の周りにはヒタキ類のようにヒゲが生えていて虫を外へ逃がさないような役割もしています。また正面から飛んでくる虫から目を守る役目もあるようです。昔、保護したヨタカのヒゲを触ったことがありますが、かなり硬かったことを憶えています。

ササゴイが捕まえた婚姻色のオイカワを、舌で上から挟み込むようにしています。

サギ類が獲物を捕る時は ①長いくちばし ②鋭い突きの動作 ③獲物をくわえる力・・・などが目立って舌の存在が薄いと思われますが、この写真を見るとヌルヌルとした魚は嘴だけでは抜けてしまうかもしれないので、舌でしっかりと支えているように見えます。

ササゴイは疑似餌を使っての漁法もやるんだそうな。落ち葉や羽毛、虫の死骸などを水面に浮かべて寄ってくる魚を捕えるのです。そんな賢い鳥の究極の進化の結果がこの舌というわけです。

鳥はそれぞれの食性に合うように舌まで進化させているのです。すごいね~!

P.S. その後の情報で、オオバンのヒナは4羽が無事に生育していると聞きました。







学力テスト Vol.501-4 オオバン その3 ~ 驚異の成長スピード ~

 オオバン その3 ~ 驚異の成長スピード ~

この子たちが産まれたのは、この写真からホンの4~5日前

オオバンのヒナは「早成性といって、生まれてすぐに自分で歩いたり泳げるようになります。

まだ羽らしきものが見えません。

あとどのくらいで生えてくるのかな?

最初にヒナを確認した初日には確かに5羽カウントしたのですが、3日後に行ってみると、1羽足りません。

親が大興奮して水の中をバシャバシャと足で叩いています! ヘビでも来たのかな?

ライギョ(カムルチー)

足元にもこんなのが泳いでた!・・・ゲゲ~、まるでマムシのようなキモい模様です!
写真の個体は30㎝ほどでしたが、大きくなると80㎝ほどにもなります。
朝鮮半島や中国では昔から淡白な白身魚として食されていて、日本でも食用になるのでは?と期待されて、1920年代に朝鮮半島から移入されてきた外来種です。
ただ、日本では人気が出なくて、現在でも市場に出回ることはないようです。

ライギョは肉食なので、鳥のヒナも狙われてしまいます。もしかしたら行方不明の1羽はこのライギョ? はたまたカラスやアオサギの犠牲になったのでしょうか?

親からもらったエサを取りっこしています。


弟(左)「ヤダヤダ~、これはオイラが貰ったんだい!」
姉(右)「アンタさっきも食べたじゃん!だからこれはアタイのなのっ!アタイの方が偉いんだから、アタイのもんなの キー ~!」と実力行使です!

母親「もう~っ! いつもいつもケンカばっかし! やめなさいってば!!」

母親は怒ってどこかへ行ってしまいました。

子供たちが集まってヒソヒソと密談。

「カアチャンを怒らせたら怖そう~」
そういや、トウチャンも「アイツを怒らせたら絶対ダメだぞ~!富士山の噴火なんてもんじゃないからなっ!」 って言ってたっけ!
「頑固だから、しばらくエサを持って来てくれなくなっちゃうぞ~ 家出されちゃったらどうしよう」
「それだと困っちゃうから、ここは仲直りするふりでもしよっか?」
「そだね~」

よく観察していると、ヒナは親がエサを持ってくると首を傾けます。

どのヒナもやっています。
ん?このポーズってどこかで見た覚えが・・・。

思い出した! ミラノ・コルティナオリンピックのフィギュアスケートで銅メダルを取った中井亜美ちゃんがフィニッシュした時の「首かしげポーズ」に似てる!
あの時の彼女の可愛いポーズは「ちょっとミスしちゃったけど、もしかしたら銅メダルがもらえるかな?」と思って自然と出た仕草なんだそうな。

もしやヒナは意識してこんな「おねだりのポーズを取っているのかな?と思って調べてみました・・・すると、見つけた~! 

オオバンではヒナごとの競争が激しく、この首をかしげるポーズは主に「給餌刺激」を強めるためのアピール行動・・・とありました。
首の動きが大きいヒナほど親の反応を引いてエサがもらえる確率が高くなるのだそうな!
チビちゃんなのに、こんな習性まで身につけているとは・・・!

これは生後20日ほど経った時のヒナ。
生後間もなくのヒナとは全く別物に成長しました!


ここまでは無事に4羽とも元気に育っていました。頭部の赤い皮膚の色もすっかり消えて、金髪や赤毛も少なくなり羽毛も生えてきました。
ここまで20日間じっくりと成長過程を観察できましたが、成長スピードの速いことといったら唖然とするばかり!

こちらはおととしの写真ですが、推定では生後30日ほどのようです。

ヒトの子も同じだけど、やっぱり生まれたての頃の可愛さは格別ですね!
また来年も元気なヒナたちが育ちますように!









 










学力テスト Vol.501-3 オオバン その2 ~ 収斂進化(しゅうれんしんか)~

 オオバン その2 ~ 収斂進化(しゅうれんしんか)~

オオバンを語るのに外せないのは、あの弁足。

何度見ても、ついついレンズを向けたくなるほどに魅力的で特異な部位。
どうしてもシャコバサボテンにしか見えません。

こちらはカイツブリ(幼鳥)の弁足

趾(あしゆび)にそれぞれ皮膚が変化した弁膜と呼ばれる水かきが付いている点は同じですが、オオバンのようにシャコバ型ではありません。

同じ水鳥とはいえ、オオバンはツル目クイナ科、カイツブリはカイツブリ目カイツブリ科で全く異なる種類です。ということは共通の祖先から弁足を進化させたわけではないのです。
どちらも「潜水して泳ぐ」という生活に適応した結果、皮膚が発達して似たような構造になったということです。

オオバンは泳ぐだけでなく水草の上や陸上も歩く生活をしているので、カモのような完全な水かきだと不便です。
それが弁足という形なら水をかく時に広がり、足を前に出す時は弁足がたたまれます。また水草や土の上も歩きやすいのです。
要するに「泳ぎと歩きの両方を兼ね備えた万能型に進化した」最善の折衷案なのです。

カイツブリの場合は潜水に特化していて、地上を歩くのは苦手です・・・と言うより、地上を歩いているのを見たことがありません。
観察していると、たまに足を上げることがあるので注視していると見ることができます。

双方を比べると脚の位置も全然違います。
この点は皆さん、フィールドで確認してみて下さい。

このように異なる種類が似たような進化をすることを「収斂進化(しゅうれんしんか)」と言います。
※他の例では、空を飛ぶ「コウモリ」と海を泳ぐ「イルカ」が、どちらも「エコーロケーション(超音波)」という能力を進化させています。

オオバンのヒナ
この立派な足を見てください!

弁足のピラピラはまだ親ほどには発達していないようです。

ハスの葉の上も自由に動き回ります。

さてさて、せっかく貴重なヒナに会えたのだから、絶対に撮らねばならぬのが「頭かき」!!

何とかやってくれたけど、後ろ向きじゃダメじゃん!

今度は足はしっかり撮れたけど、肝心の顔が見えない~~!!

チャンスを待つこと数10分。ようやくしっかりと撮れました!!

何とこちらは2羽が同時に「シンクロ頭かき」!!


右下の子が頭かきを終わってあくびをしてるのに、左の子はまだまだ永遠に頭かきが続いてました。よっぽど頭がかゆいのかな? 次回へ続く。
















学力テスト Vol.501-2 オオバン その1 ~ ド派手なシグナル ~

 オオバン その1 ~ ド派手なシグナル ~

いよいよ始まったサッカー・ワールドカップ! 見どころの一つにサッカーとは全く関係のない視点から楽しむ方法として、選手のヘアスタイルがあります。今回はどんな奇抜なヘアスタイルの選手が登場するのでしょうか?

今回はそんな選手たちの、さらにさらに上をいくパフォーマンスのヘアスタイルをご紹介!これを「カッコイイ~~!」とか「カワイイ~~!」と評価するのか、はたまた、せっかく貴重な写真を送ったのに「ゲゲ~!」とか「なんじゃこりゃ~!」という反応も!どのように思うのか・・・ここはあなたの芸術的な感性が問われる瞬間です。

これが産まれて数日で、巣から出てきたオオバンのヒナです。

オオバンはシベリア南部・アムール川流域・中国東北部(満州)などから冬鳥として渡ってきますが、佐鳴湖でも春以降で少数を見かけるように、一部は国内でも留鳥として留まっています。
※留鳥とは1年中一定の地域で生息し、季節によって移動しない鳥のことです。

ということはこの辺りでも繁殖してもよさそうなのに、そんな話は聞こえてきません。もしかしたら旧養鰻場の跡地などで繁殖しているのかもしれないけど、どこも私有地なので探す事ができません。そんなモヤモヤが続く中、と或る場所でヒナが産まれた~!!という願ってもない朗報が届きました。それ行け~!!


ハス田の真ん中に作られた巣を見ていると・・・おおっ、チラッとヒナの顔が見えた~!!
まだ産まれて2~3日目のようです。


しばらく待っていると、親が巣から離れました。すると・・・


いたいた~!! 5羽のヒナの顔が見えました。
それにしても聞きしに勝るド派手な顔です。

こちらが同じクイナ科で近縁種のバンのヒナです。

オオバンと同じく、こちらもまだ産まれてから7~10日ほどのヒナたち。
近縁種だけあって似ていますが、こちらにはチラ毛の金髪がありません。

オオバンのヒナ

金髪、赤毛、黒髪の混じった見事なグラデーション

オオバンの頭部を見て、まず連想するのはハゲワシ類やコンドルの頭部。
彼らには羽毛が生えていません。なぜ羽毛がないのか?・・・以前聞いたことがありました。 
それは彼らが肉食だからです。
大型動物の体内に頭を突っ込んで死肉を食べるため、もし頭部に羽毛があると血や腐敗物などが羽毛にこびりついてしまいます。
だから首や頭を裸にすることで ① 汚れが付きにくい  ② 乾きやすい ③ 日光での紫外線によって殺菌できて衛生的・・・といったメリットがあるので、わざわざ羽毛がないという進化の道を選んだのです。

あれ?オオバンって肉食じゃないじゃん!?!? そうです、彼らは草食です。ではなぜ、こんなド派手な頭になっているのか?・・・ですよね?

単に成長過程で羽毛が生えていないのではなく、ちゃんとした別の理由があるのです。ヒナたちは水草の陰や薄暗い場所などで親からエサを貰います。
その時に、親から見たら黒い体だけのヒナでは見つけるのが大変です。

そこでヒナたちは ① 赤ら顔で皮膚が丸出し ② 先端が白くなった赤い嘴 ③ 金髪のチラチラ羽毛(チラ毛)といった非常に目立つ顔をしているのです。これは親に向かってのパフォーマンスなのです。

これは一般の小鳥類が茶色や迷彩で目立たない「隠ぺい色」をしているのに対し、オオバンは全く逆の「早く親に見つけてもらって、たくさんエサをもらう」すなわち「わざとド派手に目立つ」ということに進化したということなのです。
研究者から見ても「進化的にも非常に不思議」と言われるグループなのだそうな!


親のところへ行きたくて巣から降りるところですが、まだ脚力がないので転げ落ちそうです。

せっかく巣から降りたのに母親が巣に戻ってしまいました。
巣にはまだ水辺に降りられない末っ子が残っていました。
それを「ええ~っ」と唖然として見つめる水辺に降りたばかりのヒナたち。

うんしょ、うんしょ また巣に逆戻り!
こんな繰り返しで体力をつけていくのでしょう。 次回へ続く。




















学力テスト Vol.501-1 頭かきシリーズ その112

 「ひかげ」と言う言葉から思い浮かべるのは・・・「不遇」「孤独」「哀愁」といった陰のイメージが強いですよね?

「ヒメヒカゲ」

ヒカゲチョウの仲間は、文字どおり日なたでなく日陰を好んで生活しています。


そんなヒカゲチョウの中ではちょっと異色で、かなりの美麗種です。
日なたでカヤツリグサ科のスゲ類の生えていて、蛇紋岩があちこちにある草原…そんな環境の中を低空でフワフワと漂うように飛び回っています。

ちょうど今頃がこのチョウに出会える時期なのですが、愛知県まで出掛けないと見られることはありません。

目立たないけど、控え目な美しさ・・・あこがれの女性像と重なります。デヘッ


では本題。
この鳥の ①名前 ②頭かきの種類 ③水かきの種類 の3問について答えて下さい。
頭かきには「直接頭かき」と「間接頭かき」の2種類があります。
水かきのイラストは大きなヒントになってしまうので今回は出しません。