学力テスト Vol.431 ~ この足って誰だ? シリーズ その5 ~

 1.これは誰?


A

B

2.足指の形は?




3.水かきの形は?
2つのイラスト:参考資料「鳥のフィールドサイン 観察ガイド」箕輪義隆

鳥の名前、足指の形、水かきの形をセットで解答してください。





学力テスト Vol.430-3 クイズ その解答 ヤマドリ その2 ~ 威風堂々 ~

 ヤマドリ その2 ~ 威風堂々 ~

ヤマドリ君はベジタリアン

葉っぱをムシャムシャ

ツバキの花芯をおいしそうに食べてます。
そんなおとなしそうな彼が、このあと豹変するのです!!

さて、ここからが本題。このヤマドリ君「ねえねえ、オッチャンさ~、僕に何かちょうだいよ~~!!」と、おねだりしているわけではありません。

滅多に姿を見せず、警戒心も強いヤマドリ君がヒトに近づいてくる時というのは、100%の確率で「コンニャロメ~~!! オレ様の縄張りに入ってくんな~!、すぐに出て行け~~!!」という意思表示なのです!

ヤマドリ君の縄張りは果たしてどのくらいなのか調べてみました。

「見分け方と鳴き声 野鳥図鑑350」植村慎吾:著 によると、約10ha(ヘクタール)だそうです。

1ha(ヘクタール)とは一辺の長さが100mの正方形の面積で、1万平方メートルのこと。

ということは10ha=10万平方メートル、すなわち1辺の長さが316mの正方形の広さなのです。どうです? すごいでしょ?! さすがさすがのヤマドリ君です!

彼の足の後ろ側には「蹴爪(けづめ)」と呼ばれるものが付いています。

「蹴爪」はニワトリ系に付いているもので、主として♂同士の闘争や、外敵に対する防御に用いられ、かなり恐ろしく強力な武器です。

ヤマドリの他、キジ、コジュケイ、ライチョウなどにもありますが、どれも♂にだけ。

※ 蹴爪について興味のある方はこちらをクリックしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=KrpnIp3LCZE

食事が終わって一息ついたのか、
ヤマドリ君が怒ってます! それもかなり怒ってます!!


冠羽を立てて「グルルル~・・・」とか「コココッ、グ~~」と低い声で鳴き続けています。調べてみると、これは♂同士が争う時に出す声なんだって!!
これはやばいぞ~~! かなりやばいぞ~~!!

いきなり突進してきました!
「うわわ~~、き、来た~~ こ、怖いよ~~!!」

フラインング・ドロップキック~~!!

いきなりジャンプして飛びかかってきて、羽をバタバタさせながら爪を立ててしがみついてきました。
そのジャンプ力は迫力満点で、あの力道山とタッグを組んでいたドロップキックの名手である遠藤幸吉をも彷彿とさせます!

「ギャ~~!イテテ~~」足でしがみついたまま、噛みつき始めました!!

執拗に、かなりしつこく噛みついて離れません!!

相手を恐怖のどん底に陥れる反則技ですが、レフェリーが止めたって止まりゃしません!!
まさに絶叫マシンと呼ばれるジェットコースターで、先頭に乗って真っ逆さまに落ちていく心境ですが、こうなったら暴風雨の去るのを、ひたすら待つしかありません!!

しかし、やられている方も、やられっぱなしじゃ男がすたります!

ビビりながらですが、真上からしっかりとヤマドリ君を撮ってます!

見たかっ!この戦場カメラマン魂!!
その心意気はまさにロバート・キャパそのもの!

さんざん脅かして納得がいったのか、ヤマドリ君は悠々とご帰還です。

尾羽をゆらゆらと優雅に振りながら去る姿には、やっぱり王者の風格が漂ってますね~!

すっごく貴重な体験をしたのはいいけど、一張羅のスラックスをズタズタに引き裂かれるところでしたわい! ああ、怖かったな~
私が襲われたところは、B氏が笑いをかみ殺しながら撮影していたようです。
後日「こんなスゴイところが撮れちゃったぜ~い!」と提供してくれました。
そりゃそうだろよ、「人の不幸は蜜の味」っていうもんね~






















学力テスト Vol.430-2 クイズ その解答 ヤマドリ その1 ~ 森の忍者~

 ヤマドリ  その1 ~ 森の忍者~

ヤマドリは普段は薄暗い林の中に棲んでいるので、その姿をお目にかかるってことは滅多にありません。言わば、宝くじで1万円が当たるくらいの確率なのです。

標高で500~1000m付近の林道を車で走っていると、ホントに偶然に目の前に姿を現わして「うわわ~~っ、出た~~!!」とか「ありゃりゃりゃ~~、見ちゃったもんね~!!」・・・そんな奇跡のような出会いのチャンスしかないのです!


そんな ある日、友人:A氏が「そこにいけばヤマドリに会える!!」という噂のポイントに出かけていったのに、出会えずにスゴスゴと帰ってきたのが連続して2日! 
普段はメチャ明るい性格の友人がガックリと落ち込んでいます。こうなったら鳥運の強い友人:B氏を引き連れて探索に参加するしかありません!!
かくして、スゴスゴのオジサンA、鳥運の強いお方B & それにちゃっかりと便乗する私の3人で出かけました。


決して地味な鳥ではないのに、ジーッとしてられるとまったく分からなくなる森の忍者!!! その隠ぺい効果は絶大です!!

その時は、たまたまじ~っとしていたんだけど「ん?んん??あの枯れ木の根っこって、何かいる?」と私が聞いたのが、添付写真の1枚目!! 
20mほど先の薄暗い枯れ木の根っこに同化して、ほぼ同じ色ですが何とな~く鳥っぽく見えたのです!! でも両手がふさがっていて、すぐに双眼鏡が使えません。

すかさず双眼鏡で確認したスゴスゴオジサン「お、おお~~っ、い、いた~~!! ヤ・ヤ・ヤマドリだがや~~!!」 ※ちなみにA氏は名古屋在住です。
やっぱり鳥運の強~いお方が同伴すると、その効力は絶大で ま〇しドリンク並みです!!

もしかして、いつも自分に鳥運がないと思っているアナタ! ほれほれ、そこの「えっ、自分のことじゃないっしょ?!」と思ってるアンタのことだがや~ 
もしどうしても見たい鳥があったら、こんなふうに鳥運の強~いお方に同行願って、その魔力を吸い取ってしまいましょう!! 鳥運の強い人ってのは少しばっかり、その効力を吸い取られたって全然問題ありません故。

んっ、あの超用心深いヤマドリ君が動き出した?!?!

しかも、こちらに向かってくるような気が・・・

来てます来てます!
ゆっくりですが、まちがいなく我々の方に向かってきます!!

あやや~~、もう目の前まで来てしまいましたがや~~!! なんでやねん!!
隣の二人はこの出来事に、ただただ唖然としてフリーズ状態です!

あいや~~、とうとう足元まで来てしまったがや~! 何てこった!!

さてさて、ここで臨時クイズ! ヤマドリ君がここへ来た理由とは?

1.「ねえねえオッチャン、僕と遊ばへん?」
2.「ねえねえオッチャン、僕に何か食べ物をくれへん?」
3.「ねえねえオッチャン、オラに何か用でもあるんけ?」

足指クイズの解答と今回の臨時クイズの解答は次回の「ヤマドリー2」で。






 





学力テスト Vol.430-1 クイズ その解答 バン ~ 臨機応変 ~

 バン ~ 臨機応変 ~

バンは雌雄同色です。

ちょっと変わった名前ですが、昔は「護田鳥(おずめどり)」と呼ばれていて、意味は
その字のとおり「田んぼを守る鳥」すなわち「田んぼの番人」から来ているそうな。

水鳥ですが、カモなどのような水かきはありません。

その代わり、大きく発達した足指で水面に浮く水草の上を歩くことができます。
それほど器用ではありませんが、水上を泳ぐこともできます。ハトのように首を前後に振って、その勢いで前進しているかのような泳ぎ方です。

3本の前指と後ろに1本の「三前趾足」
鳥の中では最も標準的な形です。

バンは夏を表す俳句の季語にもなっています。

「鷭(ばん)の笑い」という言葉が使われ、鳴き声がヒトの笑い声に聞こえるんだそうな。
俳句をたしなむ人って、きっと感性が豊かなんだね!
鳴き声に興味のある人は「さえずりナビ」で検索してみてください。

繁殖は基本的には一夫一妻ですが、場合によっては一夫多妻多夫一妻など、生活スタイルはかなりフレキシブルです。

種内托卵といって、バンの巣に他のバンが托卵するということもあるようで・・・

基本的な産卵数は5~7個ですが、この托卵によって1つの巣に20個以上も入っていたという記録もあるんだとか!?!?

こうなると臨機応変、適応性に優れる、融通を利かせる、ケースバイケース・・そんな言葉よりも彼らの生活スタイルは「何でもありやんけ~」!!

生後3~4ヶ月ほど? の幼鳥

若鳥は褐色の羽毛が残ります。

成鳥でも冬には嘴や「額板(がくばん)」の色が薄くなります。

嘴と一体化したおでこには見事な靴ベラのような「額板」が!
ここは羽毛がなく嘴と同じように硬くなっています。
ここまで立派だと、まさに美と強さの象徴!?!?

嘴の先端の黄色や、足の付け根に見える赤い部分もチャームポイント!!


この巣立ったばかりの変顔のヒナが 上の写真のようなりっぱな大人になるって想像できますか?























学力テスト Vol.430 ~ この足って誰だ? シリーズ その4 ~

 今日から5月! 夏鳥が続々と飛来中です!! 今年はどんな鳥たちとの出会いがあるのかな? もしかしたら、まだ会っていない鳥に会えるかも? 今からワクワクドキドキ!・・・すっごく楽しみです。

今、「浜名湖花博2024」が開催されているので、見てきました。我が家のスペースでは絶対にできっこない花々の、これでどうや~!と言うほどのてんこ盛り!!

まだ見たことのなかった色や形の園芸種もたくさん植えてあって新鮮な驚きでした! 特にチョコレート系や濃紫系の新色が増えているのが流行りなのかな?!




お昼のニュースで「母の日に合わせて、海外から紫のカーネーションが入荷した」と言ってました。

南米コロンビアというのは日本が海外から輸入するカーネーションの70%を占めているんだそうな! コロンビアはカーネーションを育てるのに最適な気候で、日本が輸入する数は何と何と年間2億本!!

※紫のカーネーションは「ムーンダスト」といいます。ネットで検索してみてください。

日本の「SUNTORY FLOWERS(サントリーフラワーズ)」と、オーストラリアの植物工学企業である「Florigene(フロリジン社)」との共同研究によって5年がかりで開発された。


さてさて、1月~2月にかけて、足指のクイズを3回ほどやってみたけど覚えてますか? 「ん?そんなのやったっけ?」なんて言っちゃダメ~~! ホンのちょっとだけでいいから緊張した生活を送らないと、タガがゆるみっぱなしになっちゃうぞ~~!! ほれほれ、ゴム式のズボンやスカートをはいてるあなた! あんたのことでっせ~! もうちょっとウエストのサイズを気にしなはれや~!

参考資料「鳥のフィールドサイン 観察ガイド」箕輪義隆


ここで問題です。①下記の鳥は誰か? ②足指は上記イラストのどれに該当するか?
を解答してください。
A

B