学力テスト Vol.417 ~ あんた誰?シリーズ  その4 ~

 古い資料を探していたら、むかしむかしのン十年前に、当時の支部報に載せた懐かしいクイズの原稿が出てきました・・・リメイクをしないで、そのまま出題してみようかなっと。


上のイラストに描かれている「冠羽」または「羽角」を持っている鳥と下の名前を繋げてください。
解答の書き方は 1-〇〇 の要領で。
図鑑をヒントにしないでどのくらい判るかな? せめて半分は正解してほしいな!

A:エトロフウミスズメ B:トラフズク C:ヤマセミ D:タゲリ
E:ハマヒバリ F:ヒレンジャク G:トキ H:サンコウチョウ 
I:キジ J:コケワタガモ K:アオサギ L:ヤツガシラ





学力テスト Vol.416-3 クイズ その解答 チゴハヤブサ ~ トンボの天敵 ~

 チゴハヤブサ ~ トンボの天敵 ~

アキアカネ
秋の空が最もよく似合う赤トンボ

ウスバキトンボ
7月の盆の頃から見ることが多くなり、別名を「盆トンボ」とか「精霊トンボ」

ギンヤンマ
トンボの中でも飛翔力を誇るヤンマの代表種。

秋の空を翔んでいるメインのトンボはほぼこの3種ですが、今回はこのトンボたちが主役という訳ではありません。

今回の主役はこちら、漢字では「稚児隼」
もちろん稚児というのは、ハヤブサに比較して小さいという意味です。

幼鳥です。
虹彩が暗褐色なので一見すると可愛い顔に見えますが、そこは猛禽類。

こちらの幼鳥は、すでにトンボを捕まえています。

もちろん小鳥類が主食ですが、チゴ君の大好物はトンボなどの昆虫類。
そんなに食べ応えがあるとも思えないので、デザート程度かな?

こちらでもトンボをゲット。

拡大すると・・・しっかりとギンヤンマを握りしめています。

トンボたちも虫を探して秋の空をのんびりと翔んでいると、その上空からこんな悪魔が
襲ってくるのです! 
鳥類ではツバメやアマツバメなども追いかけて捕えたりするそうな。

そして、昼行性と考えられている猛禽類なのに、何と薄暮の中でコウモリも獲るんだとか!
その捕獲の成功率は100%なんだとか!
コウモリを捕食するものとしては、ハヤブサも含まれるとのこと。

タカ類に比べて、ハヤブサ類は暗所視にも適していると考えられており、ハヤブサ類の1/3が薄明かりや夜間に活動すると報告されているのです。


ハヤブサ類は高速で動くものに対応できる優れた特技を持っているのに、さらに暗いところでも狩りができるなんて、驚きもいいところ!

成鳥は下腹部が赤褐色

雌雄はほぼ同色ですが、下腹部の赤みは♂の方が濃色です。

「直接頭かき」
危うくこれを忘れるところでしたわい。

チゴ君がトンボを捕る瞬間を間近で撮れたらお赤飯なんだけど・・・いつも猛スピードについていくのが精いっぱい! 秋はいつも挑戦の日々なのです。いつか撮れるかな?

P.S.
◆ところで、ハヤブサの仲間がワシ・タカとそれほど近縁ではなく、遺伝子的にはインコ・オウムの仲間に近いってこと知ってます?

最近はDNAの研究が進んでいていろいろなことが分かってきました。
かつてはハヤブサの仲間は誰もがタカ目の仲間と思っていたのに、オウム目やスズメ目に近い、独立のハヤブサ目だということが明らかになったのです。

◆それと、今まで亜種扱いだったものが別種になったりと、いろいろ変わってきているのです。
例えばシベリアアオジやハチジョウツグミが亜種から別種に昇格したとか!
興味のある方は「日本鳥類目録 改定第8版」をご覧ください。








学力テスト Vol.416-2 クイズ その解答 トモエガモ ~ かつては食鳥 ~

 トモエガモ ~ かつては食鳥 ~

仮面舞踏会に出ても、ひときわ目を引く美しさ!

巴模様は日本の伝統的な文様で、いろいろなバリエーションで家紋、太鼓の模様や屋根瓦などにも使われています。

太鼓と言えば・・・神田白山になりきって、講談調に読んでみて下さい。

♪  時は元禄151215日の深夜。静まり返る江戸の町に鳴り渡る討ち入りの太鼓の音~!!  これぞ大石内蔵助が打ち鳴らす山鹿流陣太鼓。その太鼓の側面には「義士巴」と呼ばれる文様がくっきりと~  ♪  ・・・パパン、パン、パン(釈台で張り扇を打つ音)

ここまで書けばお分かりのように、もちろん大石家代々の家紋は巴紋で、右二つ巴」なのです。

カルガモに挟まれて

ヒドリガモよりもちょっと小さめ

さて、本題。
トモエガモの学名は「Anas formosa」で「美しいカモ」という意味。

英名は「Baikal Teal」Baikalとはバイカル湖のことで、モンゴルのすぐ北にあるロシアの湖で、ここで採集された標本をもとに1775年に命名されました。

・・・が、繁殖地はロシア北部で、越冬地は韓国や中国南部なので、バイカル湖はちょっとルートが外れています。日本はその渡りルートに近いので、主に日本海で多く見られるようです。

世界的に見ても東洋区のごく限られた地域でのみ生息しています。なので外国人バーダーからはオシドリ、ヨシガモとともに是非とも見たいという美麗種のカモなのです。

お隣の磐田市にも2021年と2022年、40羽越えの群れが舞い降りました。

20221月実施の「ガンカモ類の生息調査」を調べてみました。

それによると、カモの総数は1,585,137羽。

トモエガモの全国での合計は47,919羽で全体の3%。やっぱり少数派です。

そのうち千葉県が最も多く32,076羽でトモエガモ全体の67%を占めていました。

しかし、千葉県の記録は2019年が250羽、2020年が190羽、2021年が0羽なので、2022年は何かの理由があって、集団でルートを変えた年なのかもしれません。通常は日本海側での観察数が多いとされているのです。

2022年の我が静岡県は43羽で、お隣の愛知県は1羽。この時の静岡県でのカモ類の合計は26554羽なのでトモエガモとしては0.16%となります。

静岡県と愛知県でのカウント数を年度別に調べてみたら 2019年 / 1羽 / 0羽 、2020年 / 1 / 0、2021年 / 45 / 0、2022年 / 43 / 1  (年/静岡県/愛知県)

ほんの1週間ほど前に愛知県で6羽ほどが見つかって、鳥屋さんは大喜び!「やっと地元で見ることができた~~!! と、喜んでいる人もいたようです。

◆在住の地域のカウント数に興味のある方は環境省の「ガンカモ類の生息調査」で検索してみて下さい。
※2023年のデータは速報値と書いてあるけど、2022年と同じ数値になっているので参考にはなりません!

トモエ君は「直接頭かき」
左の♂はお腹を羽づくろい中です。


かつてトモエガモは狩猟鳥の対象に入っていて、60年ほど前まではかなり多くが捕獲されていたという記録があるようです。


奈良時代からの古い呼び方では「あぢ」または「あぢがも」と呼ばれて食用にされていました。「あぢ」とは「味」のことで 美味だという意味なのです。
(参考:日本野鳥歳時記 大橋引一)

♀はこんなふうに地味・・・おっと間違い、シック!

嘴の付け根の白斑で識別できます。大概はそばに♂がいてくれるから見つかるかも?
もしかしたら、あなたのそばにも来ているかもしれませんよ!














学力テスト Vol.416-1 頭かきシリーズ その55

 


10月下旬になると、毎年 庭に来てくれるジョウビタキですが、最初は♂が顔を見せたのに、いつの間にか♀に追い出されてしまったようです。どの世界でも女は強し!!

庭の「ミカイドウ」はリンゴの仲間です。
3月下旬頃に咲く花がとっても可憐で大好きです。


今日も「ミカイドウ」の赤い実(直径は1㎝ほど)を食べに♀がやってきました。
調べたら食用になるとのことだったので、さっそくジョウビタキにあやかって試食・・・ペッペッ ちょっとすっぱいし、まだ硬すぎ~~


さてさて、今回の頭かきクイズはこちらです。

いつも通りに「鳥の名前」と「頭かき」の方法をセットで答えてください。

頭かきの方法 1:直接頭かき 2:間接頭かき

A

B




学力テスト Vol.415-5 クイズ その解答 ナキイスカ その3 ~ 大願成就とソースかつ丼 ~

 11月の或る日、ナキイスカが出た~~!という情報が入りました! よ~く聞いてみると数年前に出た場所とまったく同じで、その時の日付にもよく似てる! れれっ?これってもしかしたら誤情報? 思い出話がいつの間にか現実に刷り変わってしまう・・・こんな話って時々あるので要注意です。悲願のナキイスカだけに疑ってかかってしまいました。 

ネットに「日本鳥類観察難易度データベース」というものがあります。誰が作ったか知らないけど、それによるとナキイスカの難易度は10点法で、なぜか6番目と意外に低い。でも、自分の中では思い入れも山ほどあるので9~10点のレベル 。

その後♀がマツに止まっている写真が送られてきて「うわわ~、ホ・ホンモノじゃ~~! これは絶対に、すぐに行かねばならぬ~!!」

でもあまり期待してはいけません!期待すればするほど、外れた時にこっぴどい目にあうのは過去に何度経験したことか! 過去の教訓が過度の期待を戒めています。

それと、珍鳥であればあるほど最も大事なのは「即、実行」! これは鉄則です!! ということで、翌朝の日の出の時間には現地に到着!

すでに上空にはイスカの「チョッ、チョッ ピョッ、ピョッ、ピョッ・・・」という鳴き声が上空いっぱい! 赤いのがあちこちを飛び回っています!! その数はザラッと見積もっても100羽以上!! 「うわわ~~、す・すっげ~~」 もう、これだけでテンションは急上昇です!

まだ撮影するにはイマイチの光線、それでもあちこちの樹上に赤いのがいっぱい止まると、ついついバシャバシャと撮ってしまいます。イスカたちもあまり落ち着いていないし、遠いので「アレのアレ」を探すのはなかなかというか、かなり大変です。

数年前にナキイスカを見たという人から事前に聞いていた話では「そんな簡単には見れないですよ~! ホント簡単じゃないんです!」 というアドバイス。内心では「ええっ、ナキイスカの識別なんてカンタンじゃん!」と思っていたのでドッキリ。

そうこうしているうちに隣にいた人が突然 「い・いたいた~メスメス~!!あそこのてっぺん!!」 と、騒ぎ出しました!

距離は70mほど先の松を指さしています。わけが分からないまま、とりあえず撮ってみたけど、よくわかりません。

拡大してみると・・・

すぐに飛んでしまったので写真を確認・・・そう言われてみればそうかなあ?翼の白線が葉っぱの陰からわずかに見えているような気が・・・というのが写っています。

これでは「めでたくハナマル!!」という訳にはいきません。焦る気持ちを抑えながら次のチャンスを待たねばなりません。

これはその直後の写真

※家に帰ってじっくりと、その次に連写した写真を見て分かったことですが、実は隣の赤いヤツ、これこそが悲願の♂だったのです! よ~く見ると雨覆に白線が見えます!!・・・が、この時は誰もそれに気づいていませんでした。

「見つけるのは簡単じゃないよ!という話がようやく理解できました。真横で白い2本線が見える角度でないと、どれもタダのイスカに見えてしまうのです!!

そして運命の時はそれからしばらくしてからのこと。

ボーっと前面を眺めていると、左側の雑木林の暗がりの枝に一羽のイスカが降りてきました。水を飲みに来たんだな・・・と思って双眼鏡で見ると、何と何と赤い体にくっきりと白い2本線が!! 「あわわわわ~~!!」 もう言葉にもなりません! 距離は15mを切っています!


あまりの突然の出逢いに双眼鏡を持つ手が震えてしまいます。レンズを向けても薄暗くてすぐに探せません!! 「は・はやく、早く、早くしないといなくなっちゃう~~!!」 焦りまくってレンズを構える手のもどかしいことといったら・・・。

人には知ったかぶりで、感度やシャッタースピードをいつも頭に入れておいて設定するべし!なんて偉そうなことを言ってるのに、今回はそんなことは頭から吹っ飛んでいます。

赤い体にピントが合った時、ようやく2本の白線も目に飛び込んできました!


「おおっ、やった~~、ついに見た・見た・見ちゃったぞ~~!!」 夢中で撮っていると、隣にもう1羽が飛んで来ました・・・が、うわわ~~、なんとそれが♀!! 

抹茶色の体に何と2本線があるではありませんか!もう心臓が止まるくらいにドキドキしてしまいました。こんなことってあり?!?!マジっすか~!?!?

 永年の夢がかなった瞬間です! ようやく悲願達成! 大願成就です~~!!! 多分、数分間はこの枝にいてくれたと思うけど、よく覚えていません。いなくなったあとも茫然自失! まさに夢心地とはこのことかいな?! でも、ほっぺたをつねったら痛いじゃん!!

一度夢が叶えばもう怖いものなし! 

その後はこんなのまで撮れちゃった~!
「順光・水平・最短距離・採餌中・エトセトラ」 これ以上のシチュエーションはありません。これ以上を望んだら「この罰当たりが~~!」と言われそうです!

松ぼっくりをこじ開けて、半透明の薄っぺらい実を食べる様子まで丸見えです!

過去にイスカの食事を何度か見ているけど、こんなにしっかりと見ることができたのは初めてのこと! しかもイスカじゃなくて、ナキイスカだなんて!! もう死んでもいい~~という気持ちになりました。

これがナキイスカ君が食べていたクロマツの種子です。
参照:Flavon's art gallery  山野草アートギャラリー

ナキイスカ君は20分ほどの食事の後、一休み。

その後、正面から飛び出し私の横をすり抜けて、真後ろへ飛び去って行きました!!

またどこかで会おうね~~!!



そんなこんなで、この日は昼前にはミッション完了! 地元の方のおススメ「ソースかつ丼とおろしそばのセット」で祝宴としました。













 




 



学力テスト Vol.415-4 クイズ その解答 ナキイスカ その2 ~ 悲願達成 ~

 虎ファンにとって18年ぶりの「アレ」と、その先にあった「アレのアレ」までを、38年ぶりに手に入れたのは夢の夢だったことでしょう! まずはおめでとうございます!!

さて本題!

こちらは「イスカ」ちゃん 成鳥の♀です。

そしてこちらが「ナキイスカ」ちゃん!こちらも成鳥の♀です。

どこがちがうのかって? そりゃアンタ、前回「ナキイスカ その1」で説明したように嘴の太い方が「イスカ」ちゃんなのです! わからない? そりゃそうでしょ! 私にだってわかりまへん!!でも大丈夫、もっとわかりやすいポイントがあるのです。

この写真ならだれが見たって「ナキイスカ」ちゃん!

この中雨覆・大雨覆の白い2本線こそがその証なのです。ここを確認出来たら、ようやく悲願達成と言えるのです!!

クロマツの実が大好物
交差した嘴を上手に使って、中の実を取りだして食べます。

かつては「嶋交喙」と呼ばれていたけど、「」を「」と読みまちがえて「ナキイスカ」となったという説があります。「嶋」とはたぶん北海道のことなのでしょう。
















学力テスト Vol.415-3 クイズ その解答 ナキイスカ その1 ~ ナキイスカって? ~

 ナキイスカ その1 ~ ナキイスカって? ~

まずは「ナキイスカ」ってどんな鳥なの? ということから調べてしていきましょう。憧れの鳥「遥かなるナキイスカ君」に逢いたいと思ったら事前に、お勉強が必要なのです!!

「イスカ」との違いは?・・・という点で、♂同士で比較してみると

1.「ナキイスカ」は中・大雨覆と三列風切に白斑があり、「イスカ」にはそれがない・・・これは今回しっかりと確認できました!!

2.嘴が交差している・・・この点はほぼ同じです。図鑑には「イスカの方がやや太い」と書いてあります・・・今回は判りませんでした。

3.「ナキイスカ」の囀りは「イスカ」に酷似していて「ピョッ、ピョッ」とか「ギョッ、ギョッ」または「ビュッ、ビュッ」と鳴くと書いてあります・・・今回は聴けませんでした。

4.体の色は「ナキイスカ」の♂はピンク味のある赤で、「イスカ」の♂は赤橙色・・・これもよく判りませんでした。

5.サイズは「ナキイスカ」は15㎝で、「イスカ」は17㎝でひと回り大きい・・・並んでいた写真が撮れなかったので、よう判らん!

6.「ナキイスカ」は「イスカ」よりもはるかに稀! ということは、滅多にお目にかかれないのです!! 見られるのは品行方正で、なおかつ鳥運の極めていい人、またはその鳥運を持った人に便乗しちゃった人に限られるのです。


まずはナキイスカの本場であるユーラシア大陸の様子を調べるために、この本を参考にしてみました。 ※ナキイスカやイスカは北米にもいます。


そこには何と何と「ナキイスカ」にそっくりの「イスカ」がいるということが書いてあったのです!これにはビックリ!!

右のイラストが「ナキイスカ」で、体の色はピンク味のある赤。
左の「イスカ」のイラストは体の色が上記No.4の説明のとおり、赤橙色で描かれていて、なおかつ大雨覆・中雨覆の白線もほぼそっくり! こんなのがイスカの中に1/1000 すなわち0.1%の確率でいるというのです!! こりゃ間違っても仕方ないっすね~!!

で、過去にこれに近い体験をしたことがあります。
1.その1 イスカの雨覆に白線がある!

見つけた時は「ドキッ!」としました!が、・・・でも、これは「イスカ」君 


1-2 やった~~! 左の翼に白線が見えた~~!!・・・でもこれも「イスカ」君
拡大してよ~く見ると、翼と腰の間にある白い部分は空抜けの空間でした!! トホホ

ナキイスカ 
雨覆に太い2本の白線! この他に三列風切の先端に白斑があります。

イスカ 
翼に白い模様は何もありません。

2.体が小さい

これは友人から送られてきた写真ですが。左の♀は右の「イスカ ♀」に比べて、明らかにというよりもメチャクチャ小さいです!!・・・「すわっ、ナキイスカの♀か!!」と思いきや、雨覆に白線が1本あるけど細すぎるので、結論としては小ぶりな「イスカの♀」となりました。それにしても大きさのバラツキがハンパない!!

上記の3点の事例を見ても、いかにいつも「ナキイスカ」のことが念頭にあるのかが分かるでしょ?! それほど滅多に見られない鳥なので注意が必要なのです!!

※参考までに、真木広造氏の図鑑の歴史を見ても、「ナキイスカ」を撮るのが如何に難しいのかが分かります。
「日本の野鳥 590」(2000年発行)では飛島で撮ったのが小さめに載っていますが、次の「日本の野鳥 650」  (2014年発行)では北海道の北見で撮ったのがデカデカと掲載されていました。新しい図鑑を発行するたびに進化し続けている真木氏に改めて敬意を表します!

これだけ違いがあれば見つけるのは簡単!!・・・と思いきや、「そうはイカの〇〇」なのです。続きは「ナキイスカ その2」をご覧くださいませ。





















学力テスト Vol.415-2 クイズ その解答 ノゴマ ~ 一点豪華主義 ~

 ノゴマ ~ 一点豪華主義 ~

ノゴマ君の繁殖地は北海道

名前の由来は「野で囀るコマドリ」のようだということで、漢字では「野駒」と書きます。北海道の原野で囀るノゴマ君は東南アジアへの渡り途中で、静岡県や愛知県も通過します。

知り合いのバンダー(鳥をカスミ網で捕獲し、足環をつけて標識調査をする人のことです)に聞くと、かなりの数が渡っているようです。

こちらは♂
ん、んん? この地味なヤツは誰だ? これじゃさっぱりわからん!?!?

そして、こちらが♀
前から見ても、ムシクイを思わせる超々地味・・・いやいやシックな装い

♂が正面を向けば、このド派手なメイク!!

目の周囲は真っ黒なアイシャドウ、眉斑と頬線のホワイトラインもアクセントとして活用、
そして喉の下には目の覚めるような真っ赤な日の丸弁当!! これぞ一点豪華主義のお手本。


「プチプラ」すなわち「プチプライス=値段が安いこと」という言葉があります。
これは単に値段の安いものを表す言葉ではなく、お洒落でセンスがあって、なおかつ安いものという意味なんだそうな。
例えば1000円で買ったアクセサリーでも、その人が付けたら高級品に見えるということかな?!?!

よく同居人が「若い娘はそれだけで魅力的なんだから、アクセサリーなんて、安いものでも着こなしで映えちゃうのさ!フンッ」と自虐を込めてつぶやいているのを聞いたことがあります。

ヒョウ柄の大好きなオバちゃんたちが「どや、すげ~だろ!」というド派手なキンキラキンのアクセサリーをつけていても、多分 高級品だろうにダサく見えるのとは正反対!!

一点豪華主義の代名詞と言えば、例えば超高級のローレックスをはめてスェットの上下なんていうお方がいるとしたら、ノゴマ君はそのタイプ?
いやいや、少なくとも♀にとっては、とっても魅力的に見えるんだろうけどね。


英名も「Siberian Rubythroat」すなわち「シベリア地方に住むルビー色の喉といいます。

水場にやってきました。しばらく辺りを警戒しています。

水に映ったリフレクションで、「うん、今日も VERY NICE!!」と我が身にうっとり!

水浴びをしていても日の丸の目立つこと!

この赤いルビーの装飾がダサく見えるか、素敵に見えるかはあなたの感性次第・・・と言われたら、さてどう答える?