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学力テスト Vol.501-5 オオバン その4 ~ ふしぎな舌の構造 ~

 オオバン ~ ふしぎな舌の構造 ~

「やはり世界の壁はメチャ厚くて高かった!」これが先日のワールドカップで、対ブラジル戦を見終わっての感想です。前半戦まではかなりいい線だったんだけどね。

堂安選手も「日本はまだ強豪国と対等に戦えるレベルではないと痛感した」と、素直なコメントをしていたし、三苫薫や南野拓実がいれば・・・という、「たられば」の思いがするゲームでした。4年前よりもはるかに進化していることは誰しもが認めているんだけどね!

さてさて、今季最後のオオバンの様子を見に行ってきました。オオバンのヒナはすっかり大人びて、しっかりしていました・・・が、何故か3羽しか見当たりません。大丈夫とは思うけど、あと1羽はどこに?

産まれてから50日ほどの幼鳥 もうすぐおでこに額板も見えてくる頃です。

今季の観察では多くの写真を撮ったけど、その中に1枚だけ「ええっ?!」というのを見つけました。
鳥の舌というのは狙って撮れるものではありませんが、たまたま撮れちゃった!というのが
本音です。
ヒナがあくびをしていた写真です。
舌の形が何かヘンテコ?!?!

カイツブリのあくび

他の鳥ではどうなってる?の疑問がわいたので探してみると・・・あったあった!カイツブリも同じ形状の舌です。

ツバメチドリのあくび
友人が撮ったのを借りてきましたが、まったく同じ形状です。

ヒトの舌は筋肉のかたまりで自由自在に動かしたり変形させることができますが、鳥の舌はヒトとは少々異なっています。鳥では舌の根元に細長い骨格・・・これを舌骨(ぜっこつ)といいます・・・があり、そこに筋肉でできた舌がついています。

オオバンの舌は「舌単体」で動いているのではなく、喉の奥にある舌骨を支点にして舌を前後・上下に操っています。これで水草を確実につかみ、飲み込むことができる仕組みになっています。

ついでに、違う鳥の舌も見てみましょう。

ヨタカは口の先端部に舌があります。

ヨタカの場合は暗くなってから大口を開けて飛び回り、ガや甲虫などを捕まえます。
言ってみれば虫取り網が飛んでいるようなものです。
口に飛び込んできた虫が舌に当たって邪魔にならないように、舌は前寄りで小さめな作りになっています。
虫を丸呑みするため、舌の役割自体が小さいのでしょう。

さらに口の周りにはヒタキ類のようにヒゲが生えていて虫を外へ逃がさないような役割もしています。また正面から飛んでくる虫から目を守る役目もあるようです。昔、保護したヨタカのヒゲを触ったことがありますが、かなり硬かったことを憶えています。

ササゴイが捕まえた婚姻色のオイカワを、舌で上から挟み込むようにしています。

サギ類が獲物を捕る時は ①長いくちばし ②鋭い突きの動作 ③獲物をくわえる力・・・などが目立って舌の存在が薄いと思われますが、この写真を見るとヌルヌルとした魚は嘴だけでは抜けてしまうかもしれないので、舌でしっかりと支えているように見えます。

ササゴイは疑似餌を使っての漁法もやるんだそうな。落ち葉や羽毛、虫の死骸などを水面に浮かべて寄ってくる魚を捕えるのです。そんな賢い鳥の究極の進化の結果がこの舌というわけです。

鳥はそれぞれの食性に合うように舌まで進化させているのです。すごいね~!

P.S. その後の情報で、オオバンのヒナは4羽が無事に生育していると聞きました。







学力テスト Vol.501-3 オオバン その2 ~ 収斂進化(しゅうれんしんか)~

 オオバン その2 ~ 収斂進化(しゅうれんしんか)~

オオバンを語るのに外せないのは、あの弁足。

何度見ても、ついついレンズを向けたくなるほどに魅力的で特異な部位。
どうしてもシャコバサボテンにしか見えません。

こちらはカイツブリ(幼鳥)の弁足

趾(あしゆび)にそれぞれ皮膚が変化した弁膜と呼ばれる水かきが付いている点は同じですが、オオバンのようにシャコバ型ではありません。

同じ水鳥とはいえ、オオバンはツル目クイナ科、カイツブリはカイツブリ目カイツブリ科で全く異なる種類です。ということは共通の祖先から弁足を進化させたわけではないのです。
どちらも「潜水して泳ぐ」という生活に適応した結果、皮膚が発達して似たような構造になったということです。

オオバンは泳ぐだけでなく水草の上や陸上も歩く生活をしているので、カモのような完全な水かきだと不便です。
それが弁足という形なら水をかく時に広がり、足を前に出す時は弁足がたたまれます。また水草や土の上も歩きやすいのです。
要するに「泳ぎと歩きの両方を兼ね備えた万能型に進化した」最善の折衷案なのです。

カイツブリの場合は潜水に特化していて、地上を歩くのは苦手です・・・と言うより、地上を歩いているのを見たことがありません。
観察していると、たまに足を上げることがあるので注視していると見ることができます。

双方を比べると脚の位置も全然違います。
この点は皆さん、フィールドで確認してみて下さい。

このように異なる種類が似たような進化をすることを「収斂進化(しゅうれんしんか)」と言います。
※他の例では、空を飛ぶ「コウモリ」と海を泳ぐ「イルカ」が、どちらも「エコーロケーション(超音波)」という能力を進化させています。

オオバンのヒナ
この立派な足を見てください!

弁足のピラピラはまだ親ほどには発達していないようです。

ハスの葉の上も自由に動き回ります。

さてさて、せっかく貴重なヒナに会えたのだから、絶対に撮らねばならぬのが「頭かき」!!

何とかやってくれたけど、後ろ向きじゃダメじゃん!

今度は足はしっかり撮れたけど、肝心の顔が見えない~~!!

チャンスを待つこと数10分。ようやくしっかりと撮れました!!

何とこちらは2羽が同時に「シンクロ頭かき」!!


右下の子が頭かきを終わってあくびをしてるのに、左の子はまだまだ永遠に頭かきが続いてました。よっぽど頭がかゆいのかな? 次回へ続く。
















学力テスト Vol.355-2 その解答 カイツブリ 

 カイツブリ

カイツブリ君は潜りの名人
その秘密兵器はこの足・・・ご存知「弁足」です。
足も体の一番後ろに付いていて、潜るのに最適な位置。

その見事な弁足を思いっきり伸ばしてストレッチ~~ 
それぞれの趾(あしゆび)4本には、木の葉状の「弁膜」が付いています。


「直接頭かき」は滅多にやらないし、やる時は突然始めるし、ホンの数秒なので、よそ見をしていると撮れません。これは粘りに粘ってようやく撮れた、たった一枚の貴重品!


今回はヒナにも出演していただきました。
どうです? この見事な足!!

弁足はメチャ大きいので、それを支えるために跗蹠(ふしょ:ヒトでは、かかとから足裏にかけての部分を指します)もこんなふうに太くなっているのでしょう。
※鳥の足は、ヒトでいうところの膝から上の部分は体毛に隠れて見えません。

ヒナたちも生まれてすぐに、この弁足を上手に使いこなして泳げます。

おっと~、いきなり「頭かき」を始めました!! 大チャンス~~!!

デッカイ! ほんとにデッカイ~~~!!!
弁膜を拡げるとメチャクチャ弁足が大きく見えます!!

流れている白いのはウンチ!
身を軽くして餌探しに、いざ出発~~!!




学力テスト Vol.355-1 ~頭かきシリーズ その5~

 「鳥の頭かき方法」についてのクイズを連載中ですが、そのネタ元の「頭かき作業中」の写真がどのくらい在庫があるのか、ザラっと調べてみました。

自分でもびっくりしたけど、まるで花咲じいさんです! 掘れば掘るほどお宝画像がわんさかと出てきました。予測ではせいぜい60種くらいかと思っていたけど、何と何と100種類の大台を超えてしまいました。ということで、現在も調査中ではありますが、多分105~110種類くらいではないかと思われます。

そして意外だったのが、スズメとかシジュウカラといった、ごくごく普通種が撮れていませんでした。きっと「こんなのいつでも撮れるわい! 忙しいから次回次回~」と軽く流していたことが原因かと思われます。

そんなこんなで、どうせならせっかく掘り起こしたお宝画像をご披露させて頂きたく、もうしばらくはこの形式で出題させていただきまする。

・・・ということで、第5弾のクイズはこちら! この3種類の鳥の名前と、頭かきの方法をセットで答えてください。

頭かきの方法 1:直接頭かき 2:間接頭かき

A

B

C

※ー1 今回のAの写真の原版ではあまりにも簡単すぎるので、わざとクイズ用に暗く修正しておきました・・・露出を間違えて撮ったわけではありませぬ。ムフッ
※ー2 明日から1週間ほど取材に出かけてきますので、お休みさせて頂きます。その間にじっくりと問題を考えて、どうか満点を取って下さいませ。


学力テスト Vol.350-2 その解答 カイツブリ 

 カイツブリ

毎年、初夏になるとこの微笑ましい光景を見たくて、今か今かと心待ちにしています。

この水路では毎年3ペアほどが繁殖します。カイツブリは通常4~6個の卵を産みます。
ところが、今年は或るペアだけが繁殖が遅れてしまいました。何回産卵しても失敗ばかりで、その原因は天敵によるもの。
天敵は思ったよりも多くて、イタチ、ヘビ、それにカラスなどです。天敵は卵を盗んだり、ヒナがかえってから襲ったりといろいろ。

しかし、この夫婦は揃って不屈の精神の持ち主でした。

何と何と4回目の挑戦で、7羽のヒナを育てたのです。過去に見ているヒナの最高は6羽なので、ギネスものです!

夫婦揃ってのえさ運びは一日中大忙し!


ママが持ってきたテナガエビは少々大きすぎたようです。子供たちは「こんなに大きくちゃ食べられないよ~」とエサを見つめるばかりで飛びついてきません。
ママの方は「もっともっと沢山食べて早く大きくなって~~」との願いが込められているのか、大きめの餌ばかりを持ってきます。

一番右にいる末っ子のおチビちゃんは、まだ生まれてから3日しかたっていません。

最初の子と比べたら1/4ほどで、推定でも5㎝もあるかどうか。
この場所は巣からは200mも離れていました。この時期はまだ巣に帰って休息をとったりするのです。

右から2番目手前が末っ子のおチビちゃん

本来なら1週間ほどは、巣の周辺でのんびりと育てるのですが、今回は4回目の挑戦とあって親もかなり焦っていて、相当 無理をしているようにも見受けられます。

末っ子はいつも遅れがちの行動で、兄弟について行くのに必死です。
がんばれ~~!!

疲れ果てて、オネエチャン?の背中で休憩

こんなのは初めて見ましたが、オネエチャンの方は嫌がる素振りもしません。

この後、毎日毎日が雨続きで様子を見に行けなかったけど、元気に育ってくれたかなぁ?!








学力テスト Vol.350-1

 さてさて、またしてもパズル型クイズです。今回は何が出てくるやら?!?! 

◆区分:鳥

◆名前:5~6文字で3種類

◆不要の文字:2文字

◆使える単語:1度だけ

◆許容範囲の解答:① 過去の出題で、たまにあったことですが、出題者の意図しない答えが出ても、それが正しい鳥の名前だったら正解とします。 ② 場合によっては(無意識ではありますが)文字が不足している時もあります。

まあ、そんなわけで気楽に答えてみましょ!・・・という、かなりいい加減なクイズです。

リ・ベ・ブ・ニ・ナ・ツ・タ・ジ・ジ・シ・シ・サ・サ・コ・カ・ア・ア


以下については、クイズとは全く関係ありません。

「オオマルハナバチ」というマルハナバチの仲間がいます。マルハナバチというのはミツバチのように女王を中心として、多くの働きバチが仕事を分担して生活する「社会性昆虫」です。

ノリウツギで吸蜜

マツムシソウで、スジボソヤマキチョウと2ショット

ノコンギクで吸蜜

この辺りでは見かけることはなく、もっと標高の高いところに行かないと出会えません。

マルハナバチの仲間は、どれもずんぐりむっくりのオデブちゃんで全身が毛むくじゃら!! ハチなので毒針は持っていますが、まず刺されることはありません。だから心配することなく近づいて撮影ができるのです。






学力テスト Vol.315-1

地獄のような暑さが昨日から一段落して、ヤレヤレです。
1週間ほど前から近所ではマツムシが鳴きだし、先日は庭で鉢を動かしたらカンタンの幼虫が
2匹飛び出しました。
二十四節季では「処暑」と言い、暑さが後退し始めるころ・・・季節は確実に秋に向かって動いています。

さてさて、今回は趣向を変えて「虫の名前当てクイズ」にしてみました。
下記、A~Cグループにある言葉を選択してつなぎ合わせると、3種類の虫の名前が出てきます。誰なのか、わかるかな? 
まったく関係のない単語も入れてあるので混乱せぬように!

A:ヒメ・オオ・ショウ・エゴ・ダイ

B:ヒゲナガ・キン・カマキリ・ギン・セイ

C:ボウ・ダマシ・トンボ・モドキ・ゾウムシ

以下のカイツブリの写真はクイズとは関係ありません。
カイツブリのママは子育てが終了して、のんびりと羽繕い

子供がいないとこんなに楽なの? あくびも出てきました

背伸びをしてストレッチ~

学力テスト Vol.312-6 その解答 カイツブリー2

ここ浜名湖ガーデンパークは繁殖期になると、俄然にぎやかになってきます。

親が小魚を咥えて浮上、すぐに「ピッ!」とヒナを呼びます。

親が呼ぶと、ヒナたちが「ピヨピヨピヨ」とか細い声を出しながら猛ダッシュで突進!!

波の模様でヒナがいかに慌てているかがわかるでしょ?! それもその筈、エサをもらえるのは先着の1羽だけというシビアなレースです。

エサ渡しの瞬間!! 
親はヒナの口に入るようなサイズの小魚を選んで獲ってきます。

うしろの3羽は残念ながらお預け~

ここは何と6人兄弟の大所帯

長男、次男と末っ子ではこんなに体格に差がついてしまいました。

でも大丈夫、パパもしっかり働いて小魚やテナガエビなどを運んできてくれます。
カイツブリのパパは子育て熱心なイクメンのお手本なのです!!

生後10~15日くらいまでは母親の背中に乗せてもらえます。
この愛情たっぷりのシーンを撮りたくて毎年通ってしまうんだよね~

ヒナがパタパタの練習

自力でオタマジャクシを取って浮かんできました。
もうすぐ魚も獲れるようになるかな?!?!
がんばれ~~~!!!