学力テスト Vol.321-4 その解答 ハイタカ-2

  ハイタカ属(ツミ、アカハラダカ、ハイタカ、オオタカ)の魅力は、そのスマートなフォルムはもちろんのこと、時折見せる行動です。


 サシバやハチクマが渡る時は、ただただひたすら西へ通過のみ。途中下車は昆虫食がほとんど。それに比べて、ハイタカは小鳥などの狩りをしながら移動します。

小鳥を見つけると急降下~!!

こんなシーンを撮りたくて観察に来ている・・・と言っても過言ではありませぬ!


 と言っても見られるのは林の中に突っ込んでいくところまでで、空中で小鳥を捕まえるシーンを見られるなんてチャンスは千載一遇!! 大抵はこんなふうに獲物を食べた後「素嚢(そのう)」が膨らんでいるところばかりです。

 ということで、多くの場合はその多彩な色を撮ることを楽しむという事になります。
今回はそこにスポットを当ててみました。

こちらは標準的な色の幼鳥

たまに出現する赤褐色の幼鳥

「おおっ、胸が赤いじゃん!」「いやいや、これは幼鳥の赤いタイプじゃ~」「な~んだ、そうなのか~」と、この程度では反応も冷ややかです。

真打ちはこちら 背中の色が青灰色(せいかいしょく)の成鳥の♀

幼鳥に比べて腹部の縞模様も細かいし、白っぽくてカッコイイです。ウットリです!

そしてオオトリは何といってもこちら 成鳥の♂
背中の青灰色が何とも言えずにスンバラシイ!!

成鳥♂の腹部が見事に赤いし、虹彩も赤に近いような橙色の個体です!!
※ハイタカの虹彩の多くは黄色から橙色で、赤色は♂に、ごく稀にいるようです。

 成鳥は警戒心が強いので近くには来てくれないのが普通です。
だから、こんなのが見られる確率は1シーズンに一度あるかないかなのです。

 そんなハードルの高い成鳥をどうしても撮りたくて、朝も早よから、バカみたいに足繁く通っているのです。

 遥か遠くに見えた時「おっ、ちょっと胸が赤くない?」「えっ? ホント?! 来た?!」「ちょっと背中が見えたら青かったぞ~~!!」「ホントけ?! もっと近くに来ないかな~~」「来い来い! 来てくれ~~!、お願いだから来てください~~!!」
まだ100m以上も先を飛んで来ているのにこの騒ぎ!!
「来た来た~~」「静かに静かに~~」もう少し、もう少しと近くに来てくれることを祈りながら息をひそめて待ちます! 

 そして大接近・・・と言ってもせいぜい50mくらいですが・・・して来ると、
「キャ~~、こっちを見てる~~」「ひぇ~、私を見てる~~!!」「うわわ~、目があった~~!!」まるでミーハーネイチャンの集まるコンサート会場そのままです!!

 そんなわけで、熱いハートは青春そのまま!!
おバカ男子って、いくつになっても変わらないんです! 

















1 件のコメント:

  1. 1シーズンに一度あるかないかの確率!
    成鳥♂の見事な腹部の赤色!橙色の虹彩!見事に撮れていますね!
    どの写真も綺麗に撮れていて感激します!(^^)!
    撮っている時のfuutenhideさんは青春真っただ中なんですネ(^^♪

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