小型ノーチラス号

ゲンゴロウ類の英名って知ってた?「Predaceous diving beetles」だって!
「肉食の潜水する甲虫」ってこと!・・・カッケ~じゃん!


「源五郎」・・・なんて愛嬌のある名前なんでしょ!
そのゲンゴロウの仲間で、比較的どこにでもいるという『クロゲンゴロウ』君。



あまりハッキリとは写ってないけど、
図鑑みたいな水槽内での写真じゃないので、こんなもんで許してちょ。

ゲンゴロウの仲間は、水生昆虫の中でも特に遊泳能力に優れているのが特徴なんだってさ!
その泳法に比べること自体がおこがましいけど、我が身を振り返ると・・・水泳中に呼吸困難になるわ!、足はつるわ!、水は飲むわ!・・・と、しょっちゅう大騒ぎ!もっと体型をスリムに変身することから始めないとダメなのかなあ?・・・トホホ



里山の方程式

最近になって咲きだしたのは『ヒメジョオン(姫女菀)』で、ついこの前まで咲いていたのは『ハルジオン(春紫菀)』。ジョオンとジオンで、名前も微妙に違っているね~

どうやら正確には「ヒメジョオン」で「ヒメジオン」と呼ぶのは間違いらしいっすね~ ああヤヤコシイ! まあどちらも外来種の雑草だから、名前を少しくらい間違えたって嘆くようなヤワな植物たちじゃないことは確か! 最近では我が家でも咲きだしたぞ~・・・ゲゲ~ッ!

さっそっく『ヒメヒラタアブ』の仲間が吸蜜に来てました。

ヒメジョオンが咲くと、花が外来種だろうが何だろうが虫たちが集まって来てくれます。
虫がいればトンボやカエルやトカゲたちが喜ぶ。トンボやカエルと一緒にお客さまも喜ぶ! これが里山の「風が吹けば」方程式なのじゃ!
「風が吹けば桶屋が儲かる」確率は1%もないけど、ヒメジョオンが咲けば喜ぶのがいっぱい! 虫たちでしょ、私でしょ、皆さんでしょ! もうこれだけで充分!

シマアシブトハナアブ』という、里山では少数派も。

こちらは『ハナノミ』の仲間 

漢字では「花蚤(はなのみ)」と書きます。これでも甲虫の仲間。甲虫にしてはずいぶん変わった形をしているし、ピョンピョン飛び回ることから命名されたようです。



もしかして・・たぶん・・おそらく・・

これからキレイナ花を咲かせようと
頑張っていたハルジオン
そんな大事なところをガブッ!スパッ!



そしてこちらはガマ
ああ~左の葉っぱがなくなっちまったぁ~

そして、ここにたくさん生えていたガマは
もう数本しか見当たりません。



その犯人は・・・

ここ最近、全国的に問題視されている

ニホンジカ

これ、その足跡?かな。

ちょっとイノシシと似ているので
ハッキリと断定はできませんが。



里山でもここ数年、何度か確認されています。

問題は、狙った植物を徹底的に食べてしまうこと。

シカが食べ歩いた場所は
なぁ~んもなくなってしまうのです。

「もうちょっと手加減したれぇ~や」
と言ってやりたいぐらい。

お願いだから
外来植物だけ選んで食べてくれない?ネッ!!

さてそのシカさん

道路付近の開けた場所は
どんなおいしそうな草が生えていても嫌いらしく
ちょっと奥に入った場所とか谷間とかを選んで
行動している模様。

相当に人間を警戒しているようです。

これじゃぁ仲良くなるの難しいかな?




ワクドキの瞬間

子供から大人まで知らない者がないくらいに有名な虫といえば・・・『ナナホシテントウ』と『ナミテントウ』。
成虫で越冬するので、春になってアブラムシが動き始めるころから活動し始めて産卵を開始します。ということで、4月頃から、このテントウムシたちの赤ちゃんや蛹があちこちで見られます。


 これが『ナナホシテントウ』の終齢幼虫で10mmくらい


そしてこちらが『ナミテントウ』の終齢幼虫で、これも10mmくらい

そして、ある日kunichanがこんなすごいのを見つけました。「うわっと、でっけ~!これってテントウムシの幼虫じゃん?」
すぐ隣りにいて「セアカヒメオトシブミ」を撮っていた私「ん・なになに? うわ~っ やったやった~!ついにやった~!!」 
里山のテントウムシに興味がなかったら、いい年こいたオッチャンたちが、どうしてこんなに大騒ぎするのか分からないじゃろね~!


これが問題のテントウムシの幼虫 

そうです! これはきっといつかはここ里山で見られるといいなあ・・・と思い続けていた『カメノコテントウ』の幼虫です!そうにちがいない!ピピピッと久々に脳が活動ON!
「ふん、カメノコなんて、けっこう見られるじゃん!」だって? そりゃアンタ、もしかして『ヒメカメノコテントウ』と勘違いしてない?


『ヒメカメノコテントウ』とレンゲの葉っぱと比べてみてね 大きさは4mmくらいと小粒!



幼虫の大きさだけでも、ナナホシの2倍くらいあるんだからすごい迫力~!
大きさが分かるようにkunichanの親指と2ショット!どう?20mmくらいはありそうでしょ?

どこで蛹になるのかな~?家に持って帰りたいけど幼虫じゃエサが困るからな~・・・と頭の中がグルグル検討中。
もしもアブラムシがいっぱい家の中を飛び回ったら、きっと同居人から水爆が落ちて、夕飯を作ってくれなくなるだろうからさ・・・!結局はアブラムシとセットで持って帰ることは断念しました。
テントウムシが原因でご飯が食べられなくなったら・・・きっときっと物笑いのネタ!

ここはぐぐっと我慢して、自然に任せて成虫が出てくるのを待つことにしました。その方が夢を見ていられる時間が長いしね・・・ムヒッ!

ワクワクドキドキしながら「日本産幼虫図鑑」で調べてみたら・・・ビンゴ~!! 
やっぱり『カメノコテントウ』ちゃんでした~!当然ながらカンパ~イ!







皆の期待を背負って

里山ではハルジオンが終わって

どこがどう違うの?とよく言われる

ヒメジオンが咲き始めました。


ヒメジオンだからハルジオンより
ちっちゃいのかな?と思うでしょ。

うんにゃ、背丈はハルジオンより高くなります。
ちょっと邪魔なぐらい。



アメリカ産で明治時代から日本には入っていたらしい。

要注意外来生物に指定され
日本の侵略的外来生物ワースト100にも
選ばれている超エリート

とにかく除去しないとあっという間に
里山中に広がってしまいます。

でもこれがあると虫さんがたくさん来ると言う
hideさんの切なる希望で
今年は残してありますよぉ~。

だから絶対に
「えっ、こんなすごい虫がぁ~!」
なんちゅうのが来てもらわないと
困るのであります、ハイ!

アメリカ産だからプレッシャーには強い!?かな。




学力テスト Vol.54

今回は里山に住んでいるガの赤ちゃんたちを紹介しましょう。
とりあえず彼らは『ドクガ』と呼ばれ、その幼虫時代に触るとカブレやひどい痛みを伴うので、見つけても「うわ~、きれい~!」とか言いながら、触ってみたいな~なんて好奇心を出してはいけませんぞ!手乗りをしようなんて思っちゃダメダメ! たいていの鳥でも手を(鳥だから口かな?)を出さない代物ばかりだからね。

里山のメンバーさんたちも、これから草刈り作業が始まるとこんな毛虫たちを見かけることがあるだろうけど、その時はムシムシ!
大抵は「オラに近づくな~! 近づくと毒針をお見舞いするぞ~!」という配色だから判るよね!
最近はこんな色を「う~む、カッコイイではないか!」と思えるようになってきたので我ながら急速な変化&進化!
幼虫でこんな感じだから、成虫のあの華麗、エロサバな衣装に心を奪われても仕方なし!?!
そこらあたりは、いずれ紹介できるかなっと!






ガの幼虫期はだいたい5齢幼虫まで数えるけど、その度に色が変化したりするのでとてもじゃないけど覚えきれません。
だから名前は覚えなくてもいいけど、こんな色がいたっけな~・・・というのだけはインプットしておいてね!鳥だって虫の名前は全然知らないのに、警戒色をしている虫には近づかないもんね。
答えがもし間違っていたらゴメン!だって5000種もいて、似たのがいっぱいいるんだも~ん!
とりあえず、この中から選んでちょ!

①リンゴドクガ ②マメドクガ ③ヒメシロモンドクガ ④キドクガ

もし刺された人がいたら感想を教えてくれ~! まだ自分では経験がないので、どの程度すごいのか、すっごく興味がありますゆえ。 よく言うでしょ?「人の不幸は蜜の味」だって。 
ではヨロシク~!




雨の日と月曜日は・・・ルンルンで

①人がいいといわれる。
②他人と争うのは好きじゃない。
③週末はゴロゴロしているだけ。
④日曜日の夕食はおいしく食べられない。
⑤日曜日の夜はイライラが高じて寝つけない。

以上のうちの3つ以上に当てはまれば、あなたは「月曜病症候群」にかかっている可能性があります・・・だって!皆さんいかが?
「ブルーマンデイ」という言葉が登場してからずいぶん長いこと経つけど、消えることがないですよね~。ちなみに、この別名を「サザエさん症候群」って呼ぶの知ってた?

そんなあなたにそっと教える対処法。
①土曜日に目一杯遊んで、日曜日はゆっくり休息日!・・・というパターンを止めて、日曜日も目一杯遊びましょ!そして爆睡しましょ!そうすれば月曜日の朝は気分スッキリ!

②もちろん月曜日からフル回転で仕事なんてオバカなことはしないで、月曜日は体を仕事になじませる、いわばストレッチデイ!仕事のピークは火~木に集中させましょ。金曜日はどうするんじゃって?そりゃ週末のために体力を温存しておくに決まってますがや!

最近は残業を禁止したら作業効率がアップ⇒会社の業績もアップ・・・って話をよく聞くでしょ?それです、それ!集中してやれば仕事なんてスイスイ!

カーペンターズのカレンちゃんも「雨の日と月曜日はいつも気が塞いでしまう」って歌ってるでしょ!誰でもそうなんだから月曜日を嫌っちゃダメ~!もっとポジティブにネ!

そこで登場するのが、月曜日はともかくとして雨がチョー大好きな我らが『モリアオガエル』ちゃん。


今年もモリアオちゃんの産卵が始まりましたぞ~!初認は5/21。

このエゴノキは花を楽しませてくれるだけじゃなくって、いろいろな虫たちの活動も支えております。①すでにブログで2回報告した『キアシナガバチ』の巣作り ②例年ながら『エゴツルクビオトシブミ』の揺籃作り ③今回は『モリアオガエル』の産卵


こちらは別の場所だけど、まだ生みたてみたいで卵塊がキラキラ輝いてる~!


これが昨日の撮れたてホヤホヤの写真で、同じエゴノキに2卵追加!どれも大きさはソフトボールからマスクメロンくらいの大きさ。 

どうしてこんなにこの木が人気あるかって? そりゃあなた、この卵塊の真下がオタマが生息するのにお手頃な池なのですから、当然といえば当然なのでござる!

モリアオママはまず下の池からエゴノキを見上げ、「よ~し、今夜はあの枝にするか~」エゴノキに登ってから下の池を見て「よっしゃ~、ここならチョベリグ~!」、それから旦那を呼んで産卵開始!・・・と想像するけど違ってる? きっとまだまだ増えるぞ~!

和紙職人

そりゃそうと、「アシナガバチ」の巣って、どんな素材を使って作るか知ってる?

今回は再度『キアシナガバチ』の女王さまにご登場願おうかな。


これをよ~く見れば、少しは分かる?



そうです、これは植物繊維からできているのです。
枯れ草などからかじり取ってきて、だ液と混ぜて巣の壁に伸ばしていくんだって。

だから原理は和紙と同じなので、すっごく丈夫にできているんだってさ!
雨で巣が濡れたら水分を吸い取って外に吐き出したり、暑い日には巣に水を掛けて気化熱で冷やしたり・・・こんなたゆまぬ努力の作業で、巣はいつも快適空間を維持してるんだとさ!(引用:虫のおもしろ私生活)

オイラも団扇でいいから、いつもそばであおってくれるようなやさしいオネイサンがそばにいてくれたら、すっごくシ・ア・ワ・セなのに・・・


不思議の国のアリスちゃん

ヘ~イ!コンチ~!自己紹介しちゃおかなっと!
あたいは『キンアリスアブ』のキンチャンって呼ばれてんの。よろしく~!
ブロンドのヒゲとヘアがかっこいいっしょ!


別の呼び名を『キンアリスアブ』とみんなから呼ばれてるっす。これだと「蟻の巣」と関係のあるアブって連想できるでしょ? アブといっても「ハナアブ」の仲間だけんね!

あたいってさ~、自分で言うのも何だけどすっげ~特技があるの!アリの巣で羽化するという究極の恐~い選択で幼虫時代を過ごしちゃうの! だってアリの巣を襲う動物なんてそんなに多くないし~・・・ムフフッ!

さてさて、生活のすべてまたは一部を、多少なりともアリに依存する生物を「好蟻性生物」といいますが、里山でそれに関係する昆虫のなかで、最近目に付くといえば『アリスアブ』と『キンアリスアブ』でしょう。

アリの警戒を受けずにアリの巣内でアリの幼虫や蛹を食べる!・・・という大胆なハナアブ!
幼虫はそのあまりにも特異な姿のため、一時期はナメクジの一種として記載されたことがあるんだってさ! もちろん実写なんてないので興味のある人はネット検索してね!
キンアリスアブはクロヤマアリの巣の周りにいることが多いんだって。


えっこらせっと!ああ重い! ・・・あれっ何か太った?


な~んだ、後ろにお友達が一緒じゃん! キンチャン曰く 「こいつ、しつこくて!もうイヤっ!」


「どこまでもついてくるし、ホントにうるさくてうるさくて! ま~そんなとこが、たまんなくカワユイんだけどさ!あたいのかわいいペット君・・・デヘッ!」

秘技 伝授


こちらはタケノコです。

「何言ってるの?写真見れば誰でもわかるでしょ!」

そうですよねぇ、失礼いたしました!

でもこのタケノコの採り方ご存知ですか?

えっ、今まで一度もタケノコを採ったことない?

よく「タケノコ堀り」って言うからぁ~???さて・・・・・


ハチコ 

破竹(はちく)のタケノコです。

灰汁ぬきしないでそのまま食べられます。
50cmぐらいの長さが採りごろかな?
そして今が旬

ではこのハチコの採り方について質問です。

① クワを使って掘る
② 足で蹴っ飛ばす
③ 思いっきり引っこ抜く
④ 鎌などで切り取る
⑤ 手で折る

さぁ~て、どれでしょう?

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答えは②ですよ~ん。

そう、足で蹴っ飛ばすが正解!
遠州弁で言うと「足でけっからかす」なのだ。

ねらいどころは根元。
そこをトゥキックで躊躇せずひとけり。
道具も何も要りません。
ただ蹴るだけなのだ。

これ、知ったらやめられない!
一度お試しあれ!おっと、自分の背丈よりも大きく
育ったやつを蹴ったらあきまへんでぇ~。そのまま
整形外科直行だからネ。

ちなみに品のよろしいお方とか、商品として市場に出される皆さんは
④の鎌などで切り取るとか、⑤の手で折るが正解なのです。

でも私たちは、キックあるのみですよね!ネッ!

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ついでに親切かつ、おせっかいな追記

裸足やじょんじょう履きもやめてねぇ!!

「じょんじょう」ってわかる?草履のこと。
「赤い鼻緒のじょじょ履いて、おんもに出たいと待っている」のじょじょに
遠州弁のお決まり「ん」が入り語尾を伸ばす特徴が加わって「じょんじょう」になったとか。

「じょんじょう履いてけっけらかしたらダメだに。ちゃんとズック履かにゃぁダメずら」
我が家の祖母だったらこんな言い方をしたはずなのだ。



普段は「赤の他人」のふり

このジミ~な甲虫は『ヒゲナガハナノミ』といいます。

よくベニボタルの仲間やコメツキムシの仲間と間違えられます。地味とはいってもこの立派なひげは見事なもの・・・正確には触角だけどね!


こちらがオスでこんな色。ヒゲもクシ状になってます。
パフォーマンスも板についたもので、垂直に身構えてヒゲを鼓舞します。


こちらがメスで触角は鋸歯(きょし)状。何だか全然違う虫みたいっしょ?



でもこうしてラヴラヴしてくれると、同じ虫ってのが丸わかり~!
「な~んだ、知らん顔してるから恋人なんて思わなかったじゃん!」
幼虫が水生である為、成虫も水辺にしか生息しておりませ~ん。

虫から学ぶファッション感覚

今朝の「あさイチ」で、アラフォー世代の女性のファッションの話をしてましたね~
ず~っと見てたわけじゃないけど①レギンスに上がダボダボのAラインを着たら、なんだかキノコみたいになっちゃった ②花柄のプリントシャツを着て行ったらパジャマだって冷やかされた ③赤いブレザーを着たらオリンピック選手団って言われた ・・・云々。

いつの世も女性の悩みは尽きないようで!
でもオッチャンはそんな努力をしている女性が大好き!応援するからぐわんばれ~
でも、もう少しホドホドに・・・ってのも忘れないでねっ!

さてさて、虫の世界は親から受け継いだ天然の衣装。同じサルハムシの仲間でもこれだけ違いがあります。

こちらは『ドウガネサルハムシ』っていいます。

葉っぱに止まっていてもボーっと見てたら、ただの黒いゴミ!
漢字で書くと「銅鉦猿葉虫」。
そうです。銅鉦とはあのカネや太鼓のカネのこと。

大きさは4mmくらいとちっちゃいし、「地味」だし、気をつけていても見逃しちゃう~
でもこんなのを「シック」と言い換えて、そのつもりで見ると・・・カッケ~!
こんなのを「コンサバ」って言うのかな?


そして、こちらは『アカガネサルハムシ』。
どう?タマムシに負けず劣らずの美麗種でしょ?! 

漢字で書くと「赤金(または銅)猿葉虫」。
7mmくらいだからテントウムシよりも少し小さいくらいだけど、テントウムシは益虫で、こちらはブドウの大害虫と、人間さまからみると天と地ほどの、どえりゃ~違い!
大阪のオバチャンたちも、これに負けちゃダメだぞ~

こんな虫たちを探して、そのファッションを見るのも虫ウオッチングの楽しみの一つなのであ~る!


想定外の敵

もしかしたらヒンシュクを買うかもしれないと、小心者の私はこれを出そうか出すまいか迷ったけど、やっぱし出さねばならぬ! 「じぇじぇじぇ~、キモイ~!」と思ったら読んだ後に忘れてね!

kunichanが見つけてくれたこのクモは、多分ですが『スジブトハシリグモ』。
「お~い!早く早く~!」遠くでkunichanが呼んでます。すっ飛んで行くと「早くこのクモを撮って~!」 「へっ?クモ?」 「そう、そこのクモじゃ~!」
何やら水面で微妙にさわさわと動きながらクモが揺らめいてます。


別段どうってことないじゃん!フン!・・・そう言わないでよ~く目を開けて見てね!私も最初はそう思ったんだからさ!
何だか事情がよく分からないけど、とにかく撮る!撮る!
そのうちに「あれ?動き出した~」クモが私を嫌がって岸の方へ水面を泳いでいきました。


撮りに近づいたらサワサワと岸辺の方に逃げていったけど、その逃げ足が、いつもと違ってものすご~く遅いし、何かヘン!いやいや、ものすご~くヘン! 
みなさ~ん、これじゃまだ何だか分からない? 数枚撮るうち、レンズ越しに事情が分かってきました。何とクモの下に・・・何かがいるじゃありませんかい!足?それもしましまストッキングを履いてる?!

ジャジャ~ン!これで、よ~く見えたかな? 
「じぇじぇじぇ~、クモの下に何かいる~!カ、カ、カエルだ~!」・・・って声が聞こえますぞ!


不思議なのはクモの足!どうして8本を水上に拡げたままでエサを捕まえていられるの?
元々も現在も、あんましクモが好きじゃないし、よく分からないので、知ってる人がいたら教えてほしいんだけど、これってしびれ薬で『ニホンアカガエル』を麻痺させちゃってるのかなあ?
このまま体液を吸っちゃうってことなの?

カエル君にとっては、思ってもみなかった水上からの強敵に襲われたってことかな?
それともこんなハンティングは、このクモ君にとっては日常茶飯事のこと? 
以上、里山の怪事件報告終わり。チャンチャン!

待ち人来たらず

ノアザミにいるのは『ササグモ』のオネイチャン。もしかしてここで待ち伏せ? そりゃ見晴らしが良くていいね~! 待ってるだけでエサは来てくれりゃ最高じゃん!



満開のノアザミだと待ち伏せスタイルには座りにくいので、こんなまだコチコチの花で待っているんだろうけど、まだ満開には程遠いから、いくら待っても誰も吸蜜に来てくれないんじゃない?
どうせ自分では網を貼らないんだからもっと歩き回ればいいのに、若いうちから楽したり、ズルしちゃダメだぞ~!・・・とオジサンはブツブツ!


上と下の写真は10日も違うし、場所も少々異なるので、ササグモネイチャンの個体が同じかどうかも判らないけど、やっていることは同じ!それともどちらも単なる日光浴かな?・・・だとしたら最高のハンモック!


ついでに眼についてちょっと。
トンボなどは大きな複眼が1対なのに、クモ類は一般的に単眼だけが8個(4対)、複眼はないようで、また位置もクモの種類によっていろいろ異なるんだって。
ササグモの場合はこんな風に、おでこのまわりをグルッと一回りとなってます。これだと360度が見えるのかなあ?

モヤモヤが識別点

クモガタヒョウモン
ヒョウモンチョウ=夏にブンブン翔び回る!・・・というイメージがあるけど、これは5月初旬の頃に、たま~に姿を現すチョウ。今年は5/2に見たから多分、羽化したばっかし・・・かな?


ヒョウモンチョウの表翅はどれも同じような豹柄なので、識別は裏の色や銀色の紋やスジなどの模様などで区別します。
だけど、このチョウの裏面は名前のとおり、何かモヤモヤとはっきりしない模様が特徴。
だから判りやすいといえば判りやすいねっ!


学名の Nephargynnis anadyomene は「雲のArgynnis アルギーニス女神」という意味のラテン語から来ているんだって。だから雲型という名前は日本人が付けたわけじゃないらしいね~
外国人が見てもモヤモヤと訳の分からない模様に見えたってことだね!

意味わからんこと

こちらは春に咲くキツネアザミ

えっ?春に咲くアザミって
ノアザミだけって誰かさん言っていたはず?
おかしいじゃん!

はい、その通り。
春に咲くアザミはノアザミだけで間違いありません。
あんたは正しい!

じゃぁ、これはなに?

キツネアザミっていう名前が付いているし
花もアザミそっくりなんだけど
こちらはキク科キツネアザミ属の仲間。


ノアザミキク科アザミ属なんです。
ちょっと違うんですネ。


なんかそんなの屁理屈だよねぇ・・・
なんて思われた方、
あんたは正しい!

でも仕方ないのです。
アザミの仲間でなくてキツネアザミの仲間だから・・・

あぁ~もっと意味わかんネぇ!





じゃぁどこが違うんじゃぁ?
説明しろぉ~!

と言うご要望にこたえて
こちらの葉っぱをご覧ください。

葉っぱに棘がないのです。
触ってもなぁ~んも痛くない。




ご参考にノアザミの葉っぱを見てね。
痛そうでしょ!
こちらはトゲトゲだらけなのだ。



青いけどクロイトトンボ

これは『クロイトトンボ』といいます。今年はやけに数が多いぞ~!


トンボっていつも同じくらい数が発生するってことが珍しいくらいに毎年変化します。
細かくデータを取ってるわけじゃないので、あくまで推測だけどネ!

このクロイトトンボは、ここ里山では毎年せいぜい20頭くらいの単位だったはずだけど、今年は3倍以上は確実! 何が原因なのかは、要因が多すぎて判りませ~ん!


ノアザミで休息しているのはクロイトのオネイチャン!

水の管理などはkunichanとかtakaGとか、強~い味方がいるので、心おきなく とにかくたくさん産卵してね!

ちなみにですが、日本産のイトトンボの中では最も黒味が強いのでこんな名前になったんだとさ。

マルハナバチたちの天国

ここ里山のノアザミが満開の、静かな静かな昼下がりのこと。 静かな・・・とは言ってもサンコウチョウや、ハルゼミ、カエルたちのコーラスは聞けるけどネ


あん? この毛むくじゃらでトラトラ模様のパンツをはいてるのは誰じゃ?



こんなキツネ色で毛むくじゃらで、でっかいのが吸蜜してたら100%『トラマルハナバチ』ちゃん!


 羽音はクマバチにも負けないくらいに、なかなか迫力満点!


うわ~っ出た~! レンズが超接近していてもそんなこた、一切お構いなし!
「アタイは忙しいんでい!マスコミなんて関係ね~も~ん!」と吸蜜に無我夢中でした。


ノアザミを丸抱えにして「これアタイのもんだ~、誰にもやんないもんね~!」

・・・といった、強欲な態度がありあり! でもこの行為がノアザミにとってはものすご~くうれしいんです。だって花粉をいっぱい体にくっ付けて、よその花に持って行ってくれるんだもんね!

マルハナバチの仲間が、国内はもとより世界のあちこちで減少・・・というよりも激減しているんだって!理由は人間の土地利用や農薬、ウイルス感染などの影響などなど。
そこで東北大と山形大の研究者たちが集まって、まず日本の現状把握ということで「マルハナバチ国勢調査」を始めたんだって。興味のある人はネットを見てね!

今のところ、里山では今年も例年通りの数が見られますぞ!・・・と、言ってもセイヨウミツバチやニホンミツバチみたいにたくさんいる訳じゃなくて、一日にせいぜい2~3頭程度ですけどね。