学力テスト Vol.352-5 その解答 ハシボソガラス

 ハシボソガラス


体全体が黒いので、頭かき方法が「直接」なのか「間接」なのか、よく見えづらいですが、翼の後ろ側から左足を伸ばして頭を掻いてるところをパシャッ!・・・ということで、カラスは「間接頭かき」が正解です。

ここでカラスの羽繕い作業での特殊技能をご紹介。

何をしているのか、分かりますか?

実はわざわざ、アリの巣の上にドッカリと座り込んでいるのです。
当然ながらアリは怒って体に這い登ってきます。

アップするとこの通り! うわわ~  顔の周りもアリだらけ!!!

本で読んで以前から知ってはいましたが、見たのはこの1回だけ!! アリの巣の上にじっと座って恍惚の表情!! これは「蟻浴」と呼ばれる羽根の手入れ方法なのです。
ヒトには到底、思いつかないような発想です!

この「蟻浴」という行動は1935年にドイツの鳥類学者エルヴィン・シュトレーゼマンによって報告されています。

ハシボソガラスはユーラシア大陸に広く生息しているので、エルヴィン博士もこのような蟻浴を観察していたのでしょう。
※ハシブトガラスは東アジアだけの分布で、欧州にはいません。

現在に至っても説得力のある証拠はないとのことですが、仮説としてはアリの出す蟻酸を利用して羽根に付いた寄生虫を駆除しているのではないか? また蟻酸を羽根につけておけば防虫の予防にもなるのではないか? ・・・とのことなのです。

カラス以外にはカケスやムクドリも「蟻浴」をすることがあるんだって!
ムクドリなら見るチャンスが多いので、気をつけていればそのシーンに遭遇できるかもネ?

さてさて、ここでおまけのクイズ。
カラスのことをよく知るのには、まず名前を知らねばなりませぬ。
次にあげる写真は誰かな?

A

B

C

D

E















8 件のコメント:

  1. 「蟻浴」と呼ばれる羽根の手入れ方法があるんですね~!!
    カラスの区別は調べても難しいです(;^_^
    Aーコクマルガラス・・側頭部に灰色の羽毛が混じるとありました。
    Bーミヤマガラス
    Cーハシボソガラス
    Dーハシブトガラス
    Eーワタリガラス
    よろしくお願いします。

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  2. A~Eの写真は、そんなに違って見えるのですか?
    出題者を大いに喜ばせてくれました!!
    もしかしたら、軽く仕掛けたトラップにはまってくれるかな?という期待に見事に応えてくれました!!
    ヒント:答えは1種だけです。デへへ・・・

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  3. え~っ! 一種類ですか~!!

    ということは・・ハシブトガラスですよね・・・

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  4. げげ~ もっと自信を持って、間違いなくそれだと思われる写真を見て決めてくださいまし~!

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  5. え~違ってた~! Dを見てハシブトガラスかと思ったのですが・・
    では、ハシボソガラスでお願いします。

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  6. Dを見たら多分「ブト」と言うんだろうなとは思いましたが、これも「ボソ」です。DとEの写真は同じ個体を連続撮影してます。
    CとEは最も「ボソ」とわかるような写真のつもりで出してみました。
    ・・・ということで、今回の写真はすべて「ボソ」でござる。

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  7. 身近にいるカラス。じっと見る事はなかったです。
    でもハシボソとハシブトの区別は出来ると思っていました。
    甘かったです(;_;

    それにしても、全部ハシボソガラスとは驚きました!

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  8. 畑などにいるのを見ている時に間違えることはあまりないけど、写真では私も時々わからなくなりますよ! ・・・特に「D」の写真はね!

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