学力テスト Vol.316-3 その解答 ハラアカマルセイボウ

 ハラアカマルセイボウ

初めて見つけたのは2009年。
「おおっやった~! 初物のセイボウじゃ~!!」と、かなり興奮したのを覚えています。
オオセイボウを初めて見つけた頃から、セイボウ類を見るとものすご~く得した気分に! 
キラキラが好きなのは女性だけじゃないのです。

その時は花畑の付近でキク科の花で吸蜜したり、葉上で休息していました。

ネットで調べたら似ているのがあって、多分これだなと思ったのが「リンネセイボウ」。

それからいつも、その時期その場所に行くと、数年に一度の頻度だったけど吸蜜しているのを見つけることがありました。

ところがところが ある年のこと、そこから遠くない場所で「ツチスガリ」の営巣地を見つけて撮っていると巣穴の周りにウロチョロする小型のセイボウが! 「げげ~~、アイツだ~!! 何でこんなところにいるんだ?」

ツチスガリの巣穴を覗いています!

寄主がいないことを確認すると、ササッと侵入

「ん、んん、んんん!! もしかしてツチスガリが寄主なのけ?!?!」 ツチスガリをそっちのけにして夢中になって撮りまくりました! 地べたに這いつくばっての撮影だから、結構たいへ~~ん!! 周りから見たらきっと「変なオジンが倒れてる~」

おっと巣穴から出てきました。その間、1分ほど。

ちゃっかりと産卵をしてきちゃったのかな?

素知らぬ顔で、素早く逃げ去ります!!

そのちょっと前に「月刊 むし」から『日本のセイボウ ~飛ぶ宝石~』というのが発行されました。国産のセイボウの標本写真がズラリと並び、解説もかなり詳しい絶好の本を見つけました。

 調べるとリンネセイボウではなくて、ツチスガリに寄生する「ハラアカマルセイボウ」であることがわかりました。サイズは6~9mmで、オオセイボウの半分しかない極小種です。

一般的に、セイボウ類のママは寄主(ここでは被害者のツチスガリのこと)の留守を狙って巣内に入り込み、房室内に産卵。孵化したセイボウの幼虫は、寄主の卵や羽化直後の幼虫を殺し、貯蔵されたエサ(ここではコハナバチ類)を食べて育ちます。(「月刊むし」より引用 )

 ツチスガリとハラアカマルセイボウ・・・どちらも見かけは可愛い虫たちですが、やることはすごい!というか、えげつないね~!!



 




3 件のコメント:

  1. ハラアカマルセイボウもツチスガリも生きる為とはいえ・・何とも凄すぎ!!
    でも、本当に綺麗な色ですね~

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  2. 幼い子供たちを車内に置き去りにして遊びに行き、挙句の果てに熱中症で殺してしまう人間の母親の方が、もっとえげつないけどネ!
    ちなみに、鳥には「托卵」と呼ぶ、ちゃっかりした育児の方法もあるよね。

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  3. 「托卵」ほんと「ちゃっかり育児」(*^-^*)育てなくても愛はある??
    幼い子を車内に置き去りにした母親よりは増しですね。

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