翅脈とは何ぞや

「翅脈(しみゃく)」って聞いたことある? 昆虫の翅(はね)にある脈状の隆起のことです。これは昆虫が羽化する際に、これに体液を流し込んで固まる前の翅を開げるのです。
今回はチョウの翅脈について。


スジグロシロチョウ』春型

チョウの翅に数本の筋があることは知ってるよね? 上の写真が翅脈の模様。翅脈の周りの鱗粉が黒くなっている点がモンシロチョウとの違い・・・てのは先日書いたとおり。
この翅脈はチョウの分類にも重要な役割を果たしているんだって。

蝶の羽化を観察したことない? 羽化してすぐの蝶の翅はものすご~く短くたたまれています。蛹の中で過ごす時には翅は体にくっついた一番小さい状態になっているから。
羽化して翅を伸ばす時に、この翅脈に体液を流し込んでいきます。
この役割が終えると、今度は翅脈で翅全体を支える骨の役目をします。 
判りやすく言うと扇子や団扇(うちわ)かな?
扇子や団扇が紙のようにペラペラにならないように、竹やビニール棒などの「骨」で補強して強度を保っているけど、チョウもそれと同じような構造をしているというわけ。
翔ぶには相当な負荷がかかっていると思うけど、それを支えているのが翅脈なのです。


キチョウ』 翅脈がすごく見にくいけど、ちゃんとあります。



ヒメアカタテハ』 模様があって判りにくいけど、よ~く見ると翅脈が隆起しています。

ただボ~っとチョウが翔んでるのを眺めてるのもいいけど、いろいろ雑学で覚えておくと、より親近感が湧いてくるぞ~! 
悩みは一つのことを覚えると、それ以上のことをボロボロと忘れていくってこと!・・・トホホだけど、まっいいか! 周りもみんな似たようなもんだし・・・

1 件のコメント:

  1. あん?周りもみんな似たようなもん?
    何が?私にはさっぱわかんなぁ~い。

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