さて、彼岸になると鴨江神社の境内で見たガマの油売りを思い出します。口上も面白かったね~。20分くらいのおしゃべりですが、あまりの流暢な口上に引き込まれて、お客さんは誰ひとり動こうとしません。 おっと、今回はそのガマの油じゃなくて「カモの油」のお話。
カモが水に浮かんでいるのを見て「どうして浮かんでいられるの?」って不思議に思ったことない?
カモは水に浮かぶための工夫をしています。
一つは羽毛と羽毛の間に空気をためて浮き袋のようにしています。
二つめとして、さらにその羽が水をはじくように油を塗って防水加工をしているのです。
油というのは、正確には尾羽の付け根にある「脂腺」(尾脂腺または羽脂腺ともいいます)から出す分泌液のことで、鳥たちはそれをくちばしや頭部を使って全体になすりつけていきます。この行動を「整羽」といいます。
その行動を一番よく見られるのは、やっぱりカモの仲間かな? カモがいる公園に行けば必ずや見られることでしょう。この作業の効果は抜群で水分をすべてはじき飛ばしてしまいます。
一番塗りにくいと思われる後頭部や喉の下も首を思いっきりまげて、最初に塗っておいた胴体に頭をこすり付けて仕上げてしまいます。
今度そんな光景を見たら一部始終を観察してみましょ!暇つぶしにはちょうどいいぞ~!
ええっ~、そんなヒマなんてありゃせん!・・・だって? かわいそうに…南無阿弥陀仏。人生余裕がないといけませんぞ!
ところで、kunichanの好きなインコの中でも、セキセイインコは尾脂腺がよく発達しているけどボウシインコにはないんだってさ!同じインコなのに何故なんじゃ? 知ってたら教えてくれ~
体中に油を塗ってあると、こんな水浴びも自由自在!
こんなに豪快にバシャバシャやっても、水は全部弾いてしまいます。
今回は『マガモ』君にお願いしましたので、とくとご覧くださいまし。
まずは頭を水中に突っ込みながら羽を思いっきりバタバタ
10m以上先からの撮影ですが、しぶきが飛んできそうです。音もすご~い!
もうこうなりゃ見栄も外見もありませ~ん きっと体中の羽虫までも追い出そうって魂胆でしょう。
最後の仕上げにもうひと踏ん張り~!
フイ~、気持ちえがった~!
まるで激痛でのたうちまわっているようにすら感じる、ものすご~い迫力です。
大体は1~2分くらいで終わりますが、隣のカモ君はこんな大騒ぎにも、静かに慌てず知らんぷり・・・それがカモ社会のエチケットですかな?
わっちがプールでこんなことして遊んでたら、きっと溺れてると勘違いされてすっ飛んで来るだろうから止めとこっと! でもやってみた~い!!
0 件のコメント:
コメントを投稿