学力テスト Vol.344-5 その解答 セイタカシギ

 セイタカシギ

ジグソーパズル形式のクイズで、シギチドリ類のシリーズの最後を飾るのはこれ!

これって誰か判るかな? 6/16

数ヶ月経つと、こんなふうに変身 9/12
成鳥と同じサイズまでになったけど、まだ足はうすいピンク 

成鳥はこんなにきれいな足 こちらは♂。

漢字では「丈高鴫」。
英名が面白くて「Black-winged Stilt」。
「Stilt」とは竹馬のこと。黒い翼をもった、竹馬に乗ったようなシギ。

うらやましいほど長い足で、確かにまるで竹馬に乗っているかのように慌てず騒がず、ゆっくりゆっくりと優雅に歩きます。

竹馬って日本の遊具じゃなかったっけ? ・・・というのは大きな勘違い! 
世界中で、古くから祭りなどに関わっている歴史があり、よく大道芸でもサーカスでもピエロが長~いズボンをはいて、竹馬を隠して乗って出てきますよね~  

ついつい、日本で子供が乗って遊ぶ竹馬のような両手を使う遊具を連想してしまうけど、大道芸などのそれは棒の内側に足を固定させるので、両手も自由に使えて歩く方式だし、足も長い長い。

ここまで話してもピンと来なかったら「竹馬 祭り 世界」などのキーワードで検索すると、いろいろ世界の竹馬についてのことがわかりますよ。

ついでに、セイタカシギの動きを見たことがない人は、それもネットで確認してみて下さい。そうすれば、英名の「Stilt」という名前が何故 付いたのかが納得できるでしょう。
竹馬の歩き方そのものがセイタカシギの優雅な動きにそっくりなんです! 
どう? わかった?

わからない時はわかるまで調べる! ・・・これがスッキリする極意です!! 
「あゝスッキリした~」って、よくTVで宣伝するでしょ! あの感覚ですよ!


さてさて、鳥の全長とは仰向けにした状態で嘴の先端から尾羽の先までの長さのことで、足は除外します。
セイタカシギのすごいところは、自分の全長と同じくらいに足が長い!!!
もしかして全長よりも長い?!?!

左の茶色い個体が♀成鳥です。

交尾している手前にあるのが完成間近の巣    5/4

この交尾シーンが撮れる直前に「あんなに長い足って、きっと交尾が大変だろうなあ」と思っていたら、その直後に交尾行動が始まったのにはビックリ! 撮りながら♂のバランスのとり方に感心するばかり!

巣作りは夫婦の共同作業です。

イクメンパパは抱卵も交代で。

1ヶ月後には新生児が誕生していることでしょう・・・そうして、それが冒頭の6/16の写真に繋がっていくのです。

40年ほど前までは 国内ではかなりの珍鳥でしたが、現在は数ヶ所で繁殖しています。
まだ自分がホッカホカのビギナーだった頃「海岸近くの田んぼにセイタカシギが来てるよ~」という電話をもらい、「見たい見たい~! 朝までいてくれるかな~!!」と、興奮して余り眠れず、夜明けと共にすっ飛んで行きました。

教えてもらった場所に行くと「おおっ、やった~! いたいた~~!!」
その異様とも言える足の長さと美しさに感動して、ずっと見入っていたため、会社に遅刻しそうになってしまいました。

思い返せば、その後 野鳥にドップリとハマってしまったのは、この時のセイタカシギのインパクトがあまりにも強烈だったことが大きな要因!?!? 
すなわち、『セイタカシギこそが私の人生を変えた出逢い』!!・・・なのです。デヘッ










2 件のコメント:

  1. 私は、まだ野鳥の事を良く知らない時、谷津干潟で見たセイタカシギ。
    あまりの足の長さと優雅な歩き方に「わぁ~素敵な鳥!可愛い~」と声を出してはしゃいでいたら「しー 静かに」と注意され、野鳥観察は静かにしなければいけないものだと知りました(;^_^それ以来一度も会っていないので、今思えば貴重な出会いでした♬
    イクメンパパの抱卵、足が長すぎて大変そう~(*^-^*)

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  2. うれしさのあまり、声を出して喜ぶ!!・・・これはヒトの自然な感情表現です。そのくらいに嬉しかったんだよね~
    探鳥会でも個人的にでもガイドをしていると、そうして喜んでもらえるのが、こちらも一番うれしいんだけどネ! それを「シ~、静かに!」なんて言う人は度量が狭いんです!!

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