学力テスト Vol.343-4 その解答 ミユビシギ

 ミユビシギ

漢字での表記は「三趾鴫」

名前の由来は、この写真のとおり 3本の趾はシギの仲間ではミユビシギだけ!!

※「趾」とは鳥類の足のつま先に該当する部分、すなわち指のことで基本形は前に3趾と後ろに1趾の合計4趾です。
「趾」は音読みでは「し」、訓読みでは「あしゆび・あし・あと・ねもと」と読みます。

どこから撮っても3本の趾


ホントはこのように横位置から撮らないと、3本の趾なのかどうかという事がわかりません。なぜなら、後ろの趾があるかどうかは、小さくて正面からでは判りにくいのです。

そこで、比較のためにトウネン君に登場していただきました。

浮いている右足の後趾(こうし:第一趾)に短い趾が見えますよね?
よってトウネンは標準的な4趾ということになります。

※覚える必要はないけど、ご参考までに:第一趾(後ろ指)、第二趾(前の内指)、第三趾(前の中指)、第四趾(前の外指)という名前が付いています。

拡大するとわかるように、後趾とはこの一番上の小さい趾のことです。

ミユビシギはこの後趾が退化しているのです。まれにこの後趾のところに痕跡程度のある個体もいるんだとか。

退化した理由を粘っこく調べたけど判りませんでしたが、チドリ類の多くの種類でも3本趾でした。
同じチドリ類の中でも、ダイゼン、タゲリ、ケリの3種類は4本趾・・・ん、んん、何故なんじゃ?!?! この理由もよく判りませんが、後趾が退化した種類は、きっと進化の過程で彼らにとっては不要になったのでしょう。

波打ち際を素早く走り回っていることが多いので、この辺りの行動が退化の要因になっているんじゃないかと思うんだけど・・・う~ん、気になるなあ~
誰か知ってたら教えてね! モヤモヤしてると睡眠不足になっちまうからさっ!

睡眠不足は不健康の元! 老人の医療費負担を軽減するためにも、健康維持には努力せねばなりませぬ! 元気でいつまでも遊んでいたいから?!?・・・理由は何でもよろしい!

浜辺の足跡を撮ってみました。

後趾の痕跡がないので、これはミユビシギかチドリ類に違いない!! ・・・こんなことをしていると何やらシャーロック・ホームズやコロンボになった気分です。ムフッ

ミユビシギが飛び出しました。
一見するとバラバラのように見えますが、とんでもない!

先頭の動きに合わせて、瞬時に全員が同じ角度・方向に飛ぶのです。

今度はとっさに先頭が左へ旋回! 
すると、どれも追従するので全員の背面が見えています。

遠くから見ていると、方向や角度を変える度に白くなったり薄茶になったりと、群れの色が変化するのです。これはまさしくマスゲームの超スピード版!!

この行為を時速70~80kmくらいのスピードで飛びながら、さりげなくこなすのです。

マラソン大会のスタート地点などで前後に突っかかって、たまに転ぶ選手がいますが、
鳥に関してはこんなことは皆無!! 仲間同士の接触事故なんて、まず起きません。さすがに動体視力も抜群だし、地球を回るほどの飛翔能力を持っているだけのことはあります。

初秋の渡り時期から冬にかけて見られる成鳥冬羽 (9/3)

こちらは幼鳥  (9/3)

夏羽から冬羽に換羽途中のもの (8/28)

そして、最後に見て欲しいのがこれ! (5/11)

夏羽への換羽が85%ほど完成の個体で、念願かなって、今シーズンようやく撮れました。
この時期になると、気候も良くなるし、釣りがベストシーズンになるのか、どっと釣り人が増えてきて 撮影にはけっこうお邪魔虫! 

ミユビシギも夏羽になる前に多くが渡ってしまうのか、このような個体はほとんど見ることが難しいのです・・・という事で、満点ではなかったけども、ようやく撮れてホッとした心境です。これで安眠できるというもの! 
これで老人医療費問題にも大貢献!! フィ~~~



















2 件のコメント:

  1. ミユビシギという名、3本趾(ミユビ)シギなんですね♬
    群れが時速70~80kmくらいのスピードで旋回するって凄い!!
    夏羽換羽が85%ほど完成の貴重な写真!(^^)!成鳥冬羽とは別鳥の感じです!

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  2. 「趾」に関して、訳のわからない表現で書いていたので、編集し直しました。これなら何とかスッキリかな? 時々、脳の配線がこんがらがってショートすることが多くなったような気がしますがご勘弁くださいませ。
    次のチャンスには100%夏羽のミユビを撮るぞ~~~!!!
    チャンスはゴールデンウィーク直後だから、来年のカレンダーにマークをしとかにゃならん!!

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