学力テスト Vol.329-4 その解答 アカハシハジロー1

 アカハシハジロ

今回のクイズの中ではメインゲスト!! 私の大好きなカモです。どこがいいかって?! そんなの、このドでかい頭に決まってんじゃん!! 態度もでかそうだし、いかにも「オレさまは番長だいっ!」って感じが大好き!!


この三等身みたいに感じるドデカ頭が何ともかわいいね~!


カンムリカイツブリが斜めに写っているので、わかりにくいけど全長はほゞ同じなのに
この頭の大きさは5倍くらいはありそうです。


ここで話の流れとして、参考のためにまだフィールドでは見たことのない「カラフトフクロウ」君に登場していただくことにしました。
このプレートは絵の上手な友人に書いてもらい、部屋に飾ってある家宝というか、魔よけのお守りでござる!!
※本物の写真はネットでご覧ください。・・・いっぱい載ってるから。  

このカラフトフクロウ君、ホンモノ?との出会いは富士宮市にある「富士ベゴニア園(現在は富士花鳥園と改名)」というところでした。
元々はベゴニアやフクシアなどの花々を大温室内で大々的に咲かせて客に見せていましたが、数十年前、フクロウ類の展示もすることになったのです。・・・もちろん野生ではなく、すべて飼育された個体。

その中に世界最大のフクロウであるカラフト君がいて、何と手乗りをさせてくれるという情報が入りました!! 
図鑑でしか見たことのない、超あこがれのフクロウに触れる!!!!
動物園の檻の中のを見るのとは訳が違います・・・こりゃすぐに行くっきゃありません! 
即、友人たちとすっ飛んで行ったのはもちろんのこと!! 週末までの待つ時間の長かったこととい言ったら!!

そもそもカラフト君は国内の記録なんてのは、もちろん無くてユーラシア大陸の北部や北米の北部に行かないと見れないシロモノなのです。このバームクーヘンのような顔がたまらなくカッコイイんだよね~~!!
BSの「ワイルドライフ」でも、昨年あたりに紹介されてたのを覚えてるかな?
この時は正座をして見てました。

さてさて、さっそく手乗りをさせてもらいました。でっかい割に意外と軽い!!
その時に、前々から疑問に思っていたことを素早く実践! カラフト君の頭のてっぺんに、人差し指を突っ込んでみたのです。「うわわ~~~!!やっぱしじゃ~~!!」案の定、指は第二関節までズブリっと潜ってしまいました。

アオバズク

もうお分かりだと思いますが、他のフクロウ類に比べてカラフト君の目が小さいという事は、当然ながら頭蓋骨も小さいという事、頭が大きく見えるという事は羽毛が半端なく長いということなのです!

さて、ここからが本題!!・・・この説が今回の「番長」にも当てはまるはず!!
そこで探し当てたのが下記の本。

さすがは歴史ある大英帝国です。
「TRACKS & SIGNS 」という本には、カモ類の頭蓋骨のイラストがずらり。

一番下の段をご覧ください。
左から右へ Mallard(マガモ)・Red-crested Pochard(アカハシハジロ)・Long-tailed Duck(コオリガモ)・Mandarin(オシドリ)となっています。

イラストの中で、一番頭が丸く高さもあるのは上段右上のGoldeneye(ホオジロガモ)。
これがフィールドで見ると一番アカハシハジロっぽい頭の形!! 予測ではこのくらいの形じゃないのかな~と思っていたけど、何の何の! ホンモノは何とマガモよりも平べったい頭蓋骨なんだよね~~!!

参考までに、その他のイラストで日本で見られるカモは上段の左から2つめの Shelduck(ツクシガモ)とその下(中段)のTufted Duck(キンクロハジロ)。
他のカモは日本では見られない種類なので説明は割愛します。
図鑑でそれぞれの嘴の形を照合すると、当然ながらピッタリと符合します。

というわけでして、もし「番長」君を抱く機会があったら、真っ先に頭の先に指を突っ込んじゃおうかなっと!!




2 件のコメント:

  1. 世界最大のフクロウであるカラフトフクロウを手乗りさせてくれるという情報にすっ飛んでいったfuutennhideさんのワクワク感が伝わります(*^-^*)
    それにしても頭蓋骨のイラストにはびっくり~!!
    アカハシハジロくん、長い羽毛で大きな頭に見えているんですね!
    アオバズクは近くの神社で見て感激した事があります。
    目立つ大きな目、きっと頭蓋骨も大きいですね。

    返信削除
  2. アオバズク君も近頃はめっきり減少!
    繁殖も越冬も東洋地区の鳥なので、欧米人が見たらきっと喜ぶことでしょう。

    返信削除