これも変わり種

この時期にまだ残っているトンボの中に『オオアオイトトンボ』というのがいます。
日本に生息するアオイトトンボ属の中で最大のイトトンボで、寒さにはめっぽう強く、5月中旬くらいから羽化しはじめ、現在でもまだまだ見られます。


トンボはクモやカマキリと同じく、ハエやカ、イネの害虫を食べる益虫とされるのが一般的だけど、害虫扱いされているトンボもいました。それがこの「オオアオイトトンボ」。

水辺の近くの木に産卵する習性があって、クワやコウゾなどの木もその対象になり、産卵された木が弱ってしまったため、養蚕農家から害虫扱いされていたんだって。



初夏に羽化して秋に成熟となり産卵し、その時期は10月中旬頃がピーク。そのまま卵で越冬します。暗くなると産卵管で木に穴をあけて1ヶ所に3~5個ずつ埋め込んでいきます。

こんなふうに①特定の木に ②群れになって ③夜中に産卵するという、珍しい行動をとるんだって!  (「トンボの不思議」:新井裕著から引用)

深夜に活動するというこのトンボもオリオン星座を見てるのかなあ?

1 件のコメント:

  1. 今日も里山にはいましたね。
    池に覆いかぶさっているような木でないと産卵しないのかな?
    となるとこの時期、そんな木は切ってしまうので数少ないわけ。
    どこで産卵しているんでしょうネ。
    ある程度、樹皮とか材質が柔らかくないといけないだろうし。

    ビオトープ池を管理するって、色々な生き物のことを考えてから作業をしないといけないので、結構大変。
    まぁ「二兎を追うもの一兎も得ず」のことわざに従って、取捨選択で作業するとしますか!
    仕方ないよなぁ~こればっかりは。

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