チュウサギ ~ ファッションで絶滅の危機 ~
おおっ! 背中と胸の飾り羽がビューチフル!
「婚姻色」というのは魚類や両生類、爬虫類などでよく発達しています。鳥類ではサギ類の他にはウの仲間くらいです。
Before
これが目先や虹彩で、婚姻色に変化する前の姿
※チュウサギの嘴が黒くなるのは初夏の一時期のみですが、この現象を婚姻色と呼ぶのかどうかは、いろいろ調べたけどよくわかりませんでした。
After
婚姻色で変身したあと
サギ類の婚姻色というのは繁殖の直前から繁殖中のホンの短期間だけで、嘴や目先、足の一部などの羽毛のない裸出部の色彩が、一時的に変化して 鮮やかになることをいいます。
チュウサギの場合は虹彩は黄色が鮮橙色に、目先は黄色が鮮黄色に変わります。これに見事な飾り羽が胸と背中から伸びて出来上がり!!
「鮮やかで明るい色、コントラストの効いた色」をさりげなく使う・・・というファッションのお手本のようなコーディネイトです。
特に美しいのが、この飾り羽
広げたり畳んだりするのは、もちろん思いのままに!
背中と胸の部分に、レース状の羽毛が伸びてきます。
この美しい羽を見て、あくなき美を追求する女たちと、それにつけこむ男どもが目をつけたのは当然のこと!
1800年代後半に、この優雅な羽毛を女性の帽子の飾りに使うファッションが大流行!
その羽毛をアメリカとヨーロッパの主要都市に出荷するために、サギのコロニーが破壊され、毎年何十万羽ものサギが殺され、サギ類の多くが激減して、1900年には危機的な状況に陥った。
しかし、たかがファッションのために鳥を殺すという残忍な行為に非難の声が上がり、オーデュボン協会や野性鳥類の保護法、国立の野生動物保護法の設立に繋がった。
保護政策がとられるようになったことで、大半の種の個体数が回復した。
引用「鳥になるのはどんな感じ?」著:デビッド・アレン・ジブリー
ハート型になってラブラブ
♂♀ともに婚姻色になります。
「三前趾足(さんぜんしそく)」と「半蹼足(はんぼくそく)」
の黒い足で「直接頭かき」うう、気持ちイイ~~
子供たちもだいぶ大きくなって食欲旺盛
巣立ちするまで、親の苦労が続きます。
哺乳動物やヒトには婚姻色なるものはありませんが、もしそんなのが存在したら?
異性を意識するようなお歳頃になると、男女とも自分の容姿(服装や身だしなみ)や言動にも気を使うようになったりしますよね!
あれって婚姻色とは言わないまでも、婚姻モードっていうのかな? それともセックスアピール?
飾り羽を広げた画像!! ビューティフル!!\(^_^)/
返信削除婚姻色は繁殖の直前から繁殖中のホンの短期間だけなのに
モデルのような素敵なポーズ♬
ハート型のラブラブカップル♬
などなど・・素敵なショットがいっぱい!ブラボー\(^_^)/
でも、この美しさが狙われて、
悲しい歴史もあったんですね~
ヒトの限りない欲望の歴史は、知れば知るほど悲しくなります。
返信削除