学力テスト Vol.407-3 その解答 オオカラモズ ~ 月とスッポン ~

 オオカラモズ ~  月とスッポン ~

いつも見かける「タダモズ」君

今回の主役「オオカラモズ」君

 同じ枝に同時に止まるのは、モズ君がビビってしまい別々の写真になってしまいました。
そりゃそうです! ビビるのは当たり前で、モズ君の全長が20cmなのに対してこちらは31cmと1.5倍もでっかいのです!! 

 体格、態度、注目度など、どれをとっても敵うはずがありません。まさに「月とスッポン」しかも相手はとびっきりでっかい「スーパームーン」なのです! 

 とにかく相手が悪すぎます。こんな時は、おとなしく縄張りを引き渡し、彼がいなくなるまで、ひっそりと、地面に「の」の字を書いていじけながら、畑の隅っこでバッタでも探して暮らすしかありません。

和名の漢字表記、「大唐百舌」の「唐」は当然ながらお隣の中国のことです。

英名は「Chinese Grey Shrike
こちらにも「Chinese」というのが出てきます。繁殖地だから当然かな!

そして学名は?・・・というと

Lanius sphenocercus 」意味は「くさび形の尾のモズ」
学名の「Lanius」の意味は「引き裂くもの」すなわち「モズ」の嘴は、猛禽のそれと同じで先端部には返しまであるのです。小鳥の首をちょん切るなんてお茶の子さいさい!!

オオカラモズはアジアの中国や朝鮮、ロシア南東部、日本あたりでしか見られません。

 モズ類は、そのどう猛さからイギリスでは「屠殺人の鳥」といい、ドイツでは「絞め殺す天使」と呼んでいます。日本でも江戸時代にはモズは凶鳥と言われ、モズが鳴く夜は死人が出ると信じられていたとのことです。


彼はよくホバリングをしてくれました。


横から見てもカッコイイね~~!!

獲物を見つけると「シュワッチ~」と

獲物へと一目散!!
動きの一つ一つが美しくて、ため息が出てしまいます!!

当然のことながら「頭かき」の撮影は至上命題!!

 ところが、「頭かき」をしてくれたと思った瞬間に思わず指に力が入ってしまったのか・・・なんとピンボケ~~!!! チャンスはこの一回しかなかったのです!! うわっわ~、撮り損ねてしもた~~、泣きたくなります!

 その直後から姿を見せなくなってしまい、「あ~あ、千載一遇のチャンスを逃してしまったか~!」と万事休す!! 悔やんでも悔やみきれずに己の未熟さをののしっていると・・・何と何と、1週間ほどして戻ってきたという朗報が入ったのです!!


 今度こそ、ずぇったいにピンボケは許されません!!
撮れるまでチャンスをひたすら待つ時間も長かったけど、この「間接頭かき」の写真の出来栄えを見たら、そんな苦労は吹き飛んでしまいました!!

戻ってきてくれてありがとねっ!!!

※ー1 今回、来てくれたオオカラモズ君は風切羽にやや褐色味が残ることや、胸の色が成鳥のように真っ白ではないことなどから判断して、第1回冬羽の可能性が高いと思われます。
ちなみに静岡県初記録のようです!

※ー2 次回のスーパームーンは今月末の31日です!! お見逃しなく!





















2 件のコメント:

  1. オオカラモズ君 静岡県初記録だったんですね。
    どのショットもカッコいい~\(^_^)/
    間接頭かきもバッチリ!\(^_^)/
    スーパームーンは31日。忘れずに見たいと思います。

    台風の影響の少ない事を祈ります。

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  2. こちらは台風の影響はありませんでした。
    被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。

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