遠くのほうでヤンマが水面上をソワソワしながら翔んでいました。
おっと産卵を始めました!あれ?翅が透明? じゃあギンねえちゃんじゃないじゃん!
kunichanが全部を抜かずに残しておいた「コナギ」の茎へ産卵!
全部抜かない理由はこんなことに備えてだったのかな?
こりゃどう見たって『クロスジギンヤンマ』のママです!が、
びっくりするのも当然で、そもそもこんな時期にクロギンなんて見たことないし~!
それが当たり前のことで、この里山で今まで見てきた記録ではせいぜい8月まで。
先日の台風で運ばれてきた南方系に類似種がいないか?
ヤンマの種類がグルグルと駆け巡りますが、そんなこと考えたって頭に浮かぶのはせいぜい「オオギンヤンマ」とか「リュウキュウギンヤンマ」程度。こりゃ大至急帰って図鑑を見なくちゃなんね~!と、心ウキウキソワソワ! ここら辺りのハナマルになるかどうかが大切なところ!
自宅にはちょうど図書館から借りてきた「日本のトンボ」という2012年7月に発売されたばかりの図鑑があります。これはトンボに興味のある人にはお買得の図鑑ですぞ!
これがあれば楽勝!と、調べていくと「スジボソギンヤンマ」というコラムが目に入りました。
文中に「謎のギンヤンマ」という単語が!
何じゃそりゃ?!もしかして今回のがそれかい?・・・と、はやる心を抑えてコラムを読んでいくと「「スジボソギンヤンマ」云々と書いてあります。
トンボの種間雑種の中で最も有名なのがギンヤンマとクロスジギンヤンマの組み合わせ。
発見当初は国内では見当たらないということで「謎のギンヤンマ」と呼ばれていたが、その後のDNA解析で両種の交雑種であることが確かめられた。
♀には繁殖能力があり、ギンヤンマの♂との間に次世代が生まれることも報告されている。
(「日本のトンボ」から引用しました)
このスジボソギンヤンマの写真はネットで調べてみてね!
とにかく私の心を妖しく乱してくれた個体は、結局のところ胸部のスジ模様は「謎ギン」よりも太くてただの『クロギン』ママと決定しました。 どうもお騒がせ~!
確かに!こんな時期にクロスジギンヤンマなんて見たことないよねぇ。
返信削除自然ちゅうもんは、人間の思うようにならないのですね。
例外があるからオモロイ!
でも本当にクロスジギンヤンマ?う~ん、どう見てもそんな感じだなぁ。
これはまぎれもなくクロギンねえちゃんでござる!きっと!多分!いや、もしかして!・・・アヤヤ、だんだん自信がなくなってきた~
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