食草の『ウマノスズクサ』は、昔は生薬として解毒剤や腹痛の薬として利用していたらしいけど、アリストロキア酸などの毒性物質を含むことが分かってからは使われなくなったんだって!
それにしてもこれを食草にし、おまけに毒を含んでるのを知ってて体内に取り込むっていう『ジャコウアゲハ』の戦略ってのはすごいね~!
さらに調べてみたらもっとすごいことを発見。ジャコウアゲハの幼虫の食欲はものすごく旺盛で、最初に生まれた幼虫は近くにある仲間の卵を食べちゃうんだって!
もともとウマノスズクサは昆虫の食害から身を守るために備えた毒成分!ところがジャコウアゲハは毒と思うどころか食欲をそそられて、これを食草としてしまったのです。
ウマノスズクサはそんなに強い植物ではないため多くはありません。だからジャコウアゲハの食料としても限りがあります。
だからジャコウアゲハの幼虫が全部羽化してしまったら食糧不足になってジャコウアゲハもウマノスズクサも共倒れ!
・・・と、いうわけで最初に生まれた幼虫が仲間を食べるのは共倒れの危機を回避しているというれっきとした理由があるんだって!
さらにジャコウアゲハにも多少のメリットがあって食いちぎられて地面に落ちた茎は根を出して子株になって増えることができるのです。
ざっと、こんな理由で共進化できているとのこと。・・・「すごい虫の愉快な戦略」より抜粋
こういうのを読むと自然界のすごさに、ただただアングリ!
里山ビオトープ付近は、ほとんどがオオバウマノスズクサだよね。
返信削除ウマノスズクサもどこかにあるのかなぁ?やっぱこっちの方が花が少しキレイ?
でもジャコウアゲハにとってはどっちでもいいのでしょうネ。
いや、やっぱウマノスズクサ>オオバウマノスズクサだったりして。
誰か実験した人はいないのかな?
両方が同じところに生えていれば確かめられるかもね。