学力テスト Vol.428-1 その解答 ミミカイツブリ  ~ 恋の行方は ~

 ミミカイツブリ  ~ 恋の行方は ~

ミミカイツブリは冬鳥として渡来します・・・が、かなりの少数派です。


例年・・・といってもここ5年ほどですが、4月初旬の渡って行く頃、こんな夏羽に変身するのが見られるようになりました。ただし、いつもは単独でしか撮れません。

それが何故か今年は3~4羽が集団で!
しかも♂♀が混じっているようです!!
これはひょっとしたらひょっとするぞ~~ ムフフッ!

どうやらその気配がムンムンしてきました。
じっと様子を見守っていると、一番右の白っぽいのが♀のようです。

おっと、♂同士で もめ始めたようです!

「おうっ、わけ~の! てめえ、俺の大事な女に色目を使いやがって、いい度胸してんじゃんかよ~!!」
「ええっ、ボカ~そんなことしてませんってば~ あのコがこっちをチラチラ見てるんで、ちょいと気になっただけですってば~」
「は~ん?、俺に首ったけの女がそんなことするわけね~だろがよ~、あ~ん?」
「ホ・ホントなんだってば~~」
「こちとら職人で気が短いんでい! すっとこどっこいめ~!! とっとと失せろい~!! おととい来やがれ~~ ケッ」

「ベイビ~、待たせたぜい!! 目障りなチンピラは追っ払ったぜい!」
「(ええっ、ちょっと気に入ってたのに~・・・クッソ~)あらそう?ありがと!」


「どうでい、俺って相変わらずカッコいいだろ?」
「(げげ~、そばへ来るな~、暑苦しいったらありゃしね~)そ・そうね~ そのシックスパットじゃなくて、ワンパットのまん丸なお腹と、赤いお目目って素敵~!さっすがダーリン! あたいの眼に狂いはなかったわ~」

「あたいもアンタのこと、大好き~(やってらんね~けど、いないよりいいかっ!)」

「おうよ、二人で楽しく暮らそうぜいっ!」

そうこうしているうちに、何故か♀の方がいなくなってしまいました。
そして、その2日後のこと。

どちらも夏羽ですが、何やら険悪ムードが漂っているような・・・

左がどんどん近寄っていきます。

胸を合わせて、完全に睨み合いの様子!! 
これからバトルが始まる?!?!

おっと、左の方が優勢のようです! 右は完全に腰が引けちゃってます。

どう見ても左が主導権を握っているようで、右はうつむき加減で神妙そのもの。

我が家の事例を出すまでもなく、これは明らかに左が♀のようです!! 絶対にそうに違いありません!!

何やらブツブツと彼らのヒソヒソ話が聞こえてきました。
「アンタさ~!! また若い娘にちょっかい出したんだって?! ちょっと私が留守をしてると、すぐに悪さをするんだから!! このチョイ悪オヤジが~、フン!」
「ゴメ~ン、ちょっとヒマだったもんで、ついつい・・・もう、しまへ~ん!! デヘ」

人はこの行為を見て「おおっ、ディスプレイしてる~」と言ってましたが、私にゃ、そんなふうには見えませんでしたわい! まあ解釈は人それぞれってことで・・・。

英名は「Horned Grebe」で「ツノのあるカイツブリ」。和名が金髪の部分を耳と解釈しているのに対して英名ではツノ! 英語圏の恐妻家にとっては、金色の耳飾りは鬼の角に見えるのかもネ!!

こちらで4月上旬の渡りを開始する頃の夏羽よりも、英名で検索して繁殖地での写真を見ると、確かにツノを思わせるような凄い画像が載っています。

今回は5年がかりで、ようやく頭かきが撮れました!

ちゃんと左足の爪まで見えてるでしょ? これじゃダメ?

じゃあ、これなら文句あるめ~!! フン





















2 件のコメント:

  1. ウミアイサのトップ画像♬
    ♂の一生懸命さに対して
    なんという♀の素っ気なさ(^^)
    ミミカイツブリ 恋の駆け引き劇場♬
    見応えあり~\(^_^)/
    5年がかり!見事な頭かきショット!!
    おめでとうございます\(^_^)/

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  2. ◆鳥にかぎらず動物は、メスが主導権を持っているのが多いようですね。だから♂は涙ぐましい努力をせねばなりませぬ!
    ◆頭かきは波がチャプチャプあるとすっごく撮りづらいです。何とか今期中に撮ることができて、ようやく一安心です。

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