学力テスト Vol.396-5 その解答 キレンジャク その2 ~ 不思議な羽毛 ~

 キレンジャク その2 ~  不思議な羽毛~

 キレンジャクの英名は「Bohemian Waxwing」 今回はこの「Waxwing」について探ってみましょう。

この幼鳥の風切羽にはさしたる特徴が見当たりません。

♂成鳥
風切羽の付け根あたりに見える、赤い小さな羽根に注目! 白線の下です!! 
♀にもありますが、どちらも若鳥の頃はまだ数枚しかありません。

どれのことだかわからないって? 
次列風切の先端に付いている赤い点々のことですがや~!

これが赤い蝋状(ろうじょう)の突起物です!

これだけ拡大すればわかるかな?



 この蝋状の突起物は羽軸の先端と外弁の一部が変化したものとみられており、これが「Waxwing」の名前の由来となっているのです。

「ヒレンジャク」にも次列風切の先端に赤い部分がありますが・・・


 こちらは羽の一部が赤くなっているだけで「蝋状の突起物」ではありません。
「ヒレンジャク」の英名は「Japanese Waxwing」となっていますが、正確には「Waxwing」ではないのですが、まあそんな細かいことはどうでもいいとしましょう。


 ちなみに「ヒレンジャク」の冠羽の下にある黒いマスクの部分は後ろで鉢巻状に繋がっています。お腹も楕円形の薄黄色になっているから、それもかなり目立つけどね。
キレンジャクのお腹には、この薄黄色の卵模様はありません。

 キレンジャクは上のいろいろな写真を見てもらえばわかるように途中で切れているのです。だから尾を見なくても、顔を見るだけでどちらかの判別は可能です。

 ちなみに中国での呼び名も覚えておきましょう。十二紅(尾羽が赤くて数が12枚の意味)と十二黄(尾羽が黄色で数が12枚の意味)です。・・・なかなか粋で洒落た名前です。

 どうです? これだけ違いが分かればチコちゃんに怒られることもありません!
今まで書いたこれらのいろいろな点を憶えておいて、みんなの前でチラッと披露すれば少しはリスペクトされるかも? ただし、披露するときはあくまで控え目にねっ! 自慢しちゃダメ~!!あくまでさりげなく!・・・ねっ!

 このキレンジャクの次列風切である「Waxwing」を拾った時はものすご~~く感激したのを覚えています。もちろん今でも大切な宝物!!











2 件のコメント:

  1. 中国での呼び名[十二黄]
    その1の最初の写真で尾羽の数を数えました♪
    確かに12枚ありました~o(^-^)o
    キレンジャクの[Waxwing]は本当に貴重なものだと思います。funtenhideさんの宝物ですね~\(^_^)/
    蝋状の突起物の拡大写真には驚きました!!
    ヒレンジャクの赤くなった羽の一部は蝋状の突起物ではないんですね!!
    冠羽の下にある黒いマスク
    ヒレンジャクは後ろで鉢巻状に繫がっている。
    キレンジャクは途中で切れている。
    尾の色の違いだけでなく顔でも見分けられると言うことですね!!覚える事は楽しい~(^^)
    頭の引き出しが開かなくてせっかく覚えたことが思い出せない事が増えては来ていますが(^^;
    チコちゃんに叱られないようにガンバ!(^_^)/

    返信削除
  2. 新しいものを覚えたら、その分、古いことは忘れる!一般人の脳はそんなふうにできているものと思えば、忘れるのは怖くありません!

    返信削除