学力テスト Vol.392-3 その解答 ヒメハジロ ~ Mr.マンセル君 ~

 ヒメハジロ ~ Mr.マンセル君 ~

 昨年のワールドカップでも恒例のごとく、いろいろなヘアースタイルの選手が登場して、そちらも目が離せず面白かったですね! 

 彼らにとっては技を見せることも大事ですが、名前を覚えてもらうことも大事! だから長友選手の赤いおかっぱ頭も、彼の「ブラボー」発言と共に後世に残ることでしょう。

 さて、皆さんは年頭に当たって「年間計画」または「年間目標」なるものを立てていますか? そんなもん無い無いって?! あなたね~、目標のない生活なんて、つまんないし、ましてや老人にとってはこれ以上危険なことはありませんぞ!! 

 ただ、のんべんだら~りと生活するってことは、ただ息をしているってことと同じで、全く張りがなく緊張感とも縁遠く、ボーッとして生きているということなのです! だってその方がストレスがなくていいじゃん!・・・ですって??! 

 ダメダメ~、脳細胞が日々 音を立てて崩れ、激減しているっちゅうのに、その自覚がないなんてアンビリーボーですっ! そんなんじゃチコチャンに叱られちゃいますぞ!

 そういうお前はなんかあるのかい?って? よくぞ聞いてくれました。私の目標は「ライフリスト・頭かき版」で「今年こそ大台への達成年とする!」なのです! でへっ!!


さてさて、2023年の最初を飾るのは、何をさておき「ヒメハジロ」君しかありません。

そこで、またまた出ました お宝映像!! (宮古市 1989年)

 一見するとピンぼけに見えますが、当時の機材ではこれが精いっぱいでして、後生大事に残してありました。


まさかまさか、あれから30年以上も経った今頃になってヒメハジロ君に遭遇できて、しかも頭かき写真が撮れそうだなんて!?!
この鳥だけはアメリカにでも行かなきゃ撮れっこないと思っていたのです!
しかも完璧な成鳥の♂だって!! こりゃ何が何でもすっ飛んで行くしかありません!!

おっと~、さっそく頭かきを始めてくれました!
でもこの後ろ向きの角度じゃ、ちょっとね~

その後、待つこと1時間余りで、ようやくこちら向きで敬礼をしてくれました!

「あれっ、やけにアイツから視線を感じるぞ~」と言いたそう。

頭かきに使う足はこんな感じ 
さすが潜水ガモだけあって見事な水かきです!

潜水直後の尾羽だけ!


 水中から浮上してきた瞬間を撮れば、どんなのを食べているのかがわかるだろうと思ったけど、とうとうわからずじまい。
資料によればエサは甲殻類や軟体動物、小魚らしいけど・・・。


 漢字では「姫羽白」と書きます。「姫」とは「ヒメカモメ」や「ヒメハマシギ」と同じく、その仲間の中で最も小さいという意味で、日本で見られるカモ類では最小なのです!

 コガモを間近の公園などで見ている人はわかると思うけど、あれよりも小さいのです。
もう可愛いのなんのって!
 
 可愛らしく見える条件としては、ヒトの赤ちゃんが参考になります。あの3頭身くらいの頃のヨチヨチ歩きの幼児の可愛いことといったらありません!! まさしくあれです!
ヒメハジロ君のフォルムを見ると、頭が大きいことが可愛さに拍車をかけているようです。

 ラテン語で表す学名は「Bucephala albeolaで「少し白い大きな頭の鳥」。 
属名の 「bucephala」とは「牛の頭のこと。
そして種小名の「albeolaは「少し白いという意味です。


 頭の白い部分が半分を占めているので、少し白い・・・だなんてことはありません。
それと後頭部で黒い部分が尖って出っぱっているところも、さりげなくお洒落です。
・・
 ついでに書くと「Bucephala」はホオジロガモ属のことで、国内ではお馴染みのホオジロガモと同じ仲間です。ヒメハジロ君の次列風切から雨覆にかけての白さはホオジロガモとまったっく同じ配色!

 そして最後に、特筆すべきはヒメハジロ君のヘアファッション!! これがスゴイのです! 参考までに東洋区の美麗種代表として「ヨシガモ」君にも登場していただきました。


 ヨシガモ君の見事なナポレオンヘッドが構造色でキラキラと美しく輝くのは見慣れた風景ですが、相手が北米代表の「ヒメハジロ」君だと、ちょっと勝てそうにありません。


 曇っているときは、ただの白黒の頭なのに、ちょっとでも太陽が顔をのぞかせるとキラキラと虹色に輝き始めるのです!



今回 載せた写真では、その美しさがほとんど表現できていないのが残念でなりません。
我が身の腕と機材を呪いたくなります。


 その美しさが見事に表現されている大切な写真を、友人から1枚だけ拝借してきました。
皆さまに見せたかったのはこんな写真なのじゃ~っ!

 黄緑・緑・濃緑・青・青紫・赤紫・紫などが複雑に繋がって、これだけの色表現ができる構造色を持ったカモはいないのでは?
それはそれは見事で、ため息が出てしまいます。ホントにうっとりです! 

 別の表現で言うと「マンセル表色系の色見本」というのがありますが、この立体図がヒメハジロ君の頭そのものズバリを表しているといっても過言ではありません。
※何のこっちゃ?という方はネットで「マンセル表色系の立体図」をご覧ください。

 こんなスゴイのと比べられたら、ブラボー長友選手の「赤いおかっぱ」も霞んでしまいますよねっ!











































2 件のコメント:

  1. 早く正月ボケから脱出しなければ、、、
    チコちゃんに叱られないように(^^;ガンバリマス!!
    今年もよろしくお願いいたしますm(__)m
    ヒメハジロ君どのショットもとっても可愛い~o(^-^)o
    貴重な出会いのヒメハジロ君
    頭かきショット!ブラボー\(^_^)/
    水面から飛び立とうとしているヒメハジロ君!キラキラ顔が輝いています\(^_^)/
    お友達の写真!ヒメハジロ君の顔アップ!
    様々な色のグラデーションがとっても綺麗ですね\(^_^)/

    返信削除
  2. 見れば見るほど可愛くて、何回でも出張したくなります!!
    もう3回も行ったけど、また会いた~い!!

    返信削除