学力テスト Vol.326-3 その解答 キクイタダキ ~ 100円玉の小鳥 ~

 キクイタダキ

漢字の表記は「菊戴」。英名では「Goldcrest」すなわち「金色の冠」を持つ鳥。どちらも頭頂部に注目している名前です。

こんなにクッキリと撮れるというチャンスはなかなかありません。


そもそもメチャクチャ小さいうえに、暗い松林の中をちょこまかと動き回ってばかりいて、ピントなんて合やしね~!!・・・と言い訳ばかりです。

その冠の端が風にたなびいているけど、見える?

図鑑には必ず「日本最小」の小鳥と書かれていますが、その体長が10cmでヤブサメと、ほぼ同寸。・・・その体重が想像できますか? なんと約5gしかないのです。

100円玉を手のひらに乗せて、目をつぶると何となくその重さが理解できます。100円玉は4.8gです。ということで、日本最小でなおかつ、日本最軽量なのです。

ちなみにメジロはというと、体長は12㎝で11g。サイズが、たった2㎝の違いで体重が倍という理由が、調べてみてもよくわかりません。誰かわかったら教えてくれ~~


飛んだ瞬間を見事にキャッチ!!
・・・とは、ちょっと言えないな~ だって、たまたま撮れちゃったんだから!!! 

さらに、ここで注目すべきは鳥たちの、ものすご~い能力です。
キクイタダキは北海道や本州の針葉樹林帯でも一部が繁殖していますが、多くは大陸からの冬鳥としての渡りです。

例えば、石川県の舳倉島。ここでは春と秋にキクイタダキを見ることができますが、これらは大陸と往復しているのです。
舳倉島から一番近いところは、ロシアのウラジオストクで距離は何と何と723km!!

もちろん日本海には休息できる途中に島なんてありゃしません。落下したら地獄が待っているこの距離を、小鳥たちはノンストップで飛行しなければならないのです。
ガンカモ類のような体力のある鳥ならいざ知らず、100円玉の小鳥が日本海を渡ってくるなんて、すご~い!!

浜松から730kmというのを、地図で検索すると、青森とか鹿児島という地名が出てきました。こんな長距離をノンストップで飛び続けるなんて・・・唖然という他ありませんよね!
佐鳴湖一周の、たった6kmでさえも、ジョギングで走ろうとも思わない自分が情けない~~!!


1 件のコメント:

  1. 「金色の冠」鮮やかに写ってますね!(^^)!
    風にたなびいているのもはっきり見えまーす(^^♪
    こんな可愛いキクイタダキ♬
    ノンストップで730キロ飛び続けて渡ってくるなんて凄ーい!

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