学力テスト Vol.349-2 その解答 ハリオアマツバメ 

 ハリオアマツバメ


ハリオ君はその名前のとおり、尾羽の先端から羽軸が針のように伸びています。鳥を始めた頃から興味津々だったけど、肉眼で見ることは絶対に不可能で、双眼鏡でもまず無理! それこそ謎多き鳥でした!

こちらはアマツバメ
よく似ているけど、腰が白くて翼が細めで、体型もスマートです。

ハリオアマツバメ

肉眼というか、双眼鏡でもこのような色が見えることはまずないけど、風切や雨覆、尾羽などには青緑色の金属光沢があり、一瞬ですが角度によってキラッと輝きます

体型はアマツバメよりもデップリ型・・・
おっと訂正、シュワちゃん型で、腰は白くありません。
個人的には「サツマイモ」が飛んでると思ってます。

どうしても尾の針を見たい!! 撮りたい!!!! これを何とかするには「デジカメ頼み」しか方法がありません。撮影の腕前云々ではないのです!   何とか撮れる条件としては、近くを飛んでくれることで、しかもゆっくりと!

でも超高速レーサーのハリオ君にそんなことを求めても叶うはずがありません。目的を達成するには、こちらの技術を上げるしかないのです!

頑張ると、ごくたまにですがこのように針が見えることが・・・
アップすると針が見えますよ! どう? 見えた?!?!

さて、肝心の「針尾」の謎について! 調べる当てはありました!。         2004年発行の「羽 原寸大写真図鑑」(高田勝・叶内拓哉)なら書かれているのではないかと期待を持ってページを開いてみましたが、そこには「尾の先端で羽軸が突出して文字通り針尾となっているが、何のためかはよくわかっていない」と書かれていました。グワ~ン! 頼みの綱がプッツンと切れてしまいました。
※羽軸とは風切羽や尾羽の中央あたりにある太くて長く、一番大きい軸のことです。

 しかし、無意味な進化はしていない筈なので必ず何か理由があるはずと思って、自分でも想像してみました。普通、こんな羽根の部位は飾り羽根とかに相場が決まっているものですが、そうなら、きっと図鑑にもそのように書かれている筈! でも書かれていません。それに飾り羽根ならもうちょっと目立つように進化するのでは?! う~ん、よう判らん!

2羽が並んでビューンと飛翔中 
実際にはこんな場面はほんの一瞬です。

さらに念入りに調べてみました。

そしてようやくようやく見つけました。2008年発行の「野鳥の名前」(安部直哉)には「ハリオアマツバメは休むときは鋭い爪で太い樹木の幹に垂直に止まり、キツツキ類のように尾羽で体重を支える」 ・・・ギョエ~~!! ホンマかいな! この針はそんなに硬いってことか~!! 垂直に止まるのは知ってたけど、その際に尾羽の先を使っているとは!  そんなこと思いつきもしませんでしたわい!


さらに2020年発行の「羽根識別マニュアル」(藤井幹)にも「尾羽の先には羽軸が突出して針のようにとがり、これが樹洞営巣の際に幹に止まるのに役立っている」

図鑑2冊にほゞ同じことが書かれていればもう安心!! これでようやく眠れます! 















3 件のコメント:

  1. fuutenhideさんの探求心は凄い!(^^)!
    ハリオアマツバメはキツツキ類のように尾羽で体重を支えるんですね!
    「針尾」が見事に撮られてます! アップの写真ではっきり分かりました!
    体型は確かに「さつまいも」型。愛嬌がありますね(^^♪

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  2. この写真を撮るのに何年かかったことか・・・とりあえず、次回からは気楽に撮れます。

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  3. 何年もの頑張りが稔った素晴らしい写真にブラボー!(^^)!
    感動感謝です♬

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