フジのポリネーターは誰じゃ!

里山のフジがようやく満開に!こうなるのを待ちこがれておりました。
何故ならkunichanから「街中のフジにはクマバチが翔んでくるけど里山ではどうなのか?」との捜査指令が出ておりましたゆえ。

私の事前調査では「クマバチはフジが大好きで「ポリネーター(花粉媒介者)」の役割を担っている」とのこと。だから絶対に来るはずとの信念を持って、今回はこの実証見聞をせねばなりませぬ!

そんなある日のこと、例によってフジの近くで張っていると・・・


「き・き・来た~!」と思いきや、チト小さすぎ?!?!


同じ「ミツバチ科」の仲間でも「クマバチ族」ではなっくて、こちらは「マルハナバチ族」の『クロマルハナバチ』のオネイサマ。道理で羽音が小さいわけです。


クマバチよりもこちらの方がかわゆいので私は好きだけどね~ ではこの結末は次回以降のお楽しみに!





嫌われ者のハチ



ルリチュウレンジ


写真はどうもボケたのばかり・・・お許しを。
しっかりした写真はこちらをご覧あれ




スズメバチは刺すから怖い
でもミツバチはハチミツ作ってくれるし
ミツバチマーヤみたくカワイイから大好き

じゃぁこのルリチュウレンジは・・・どうじゃぁ~?



金属的に美しく輝くからキレイ!

・・・ではないのです、ざんね~ん!


いや、キレイなんだけど人間様は大嫌いなんです。


さて、なぜか?

人が大事に育てている
ツツジの仲間を食草にするんですね。
この幼虫が。

ということは、
公園などツツジを植えている
ところにとっては間違いなく害虫なわけ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その産卵シーンをちょっと覗かせてもらいました。

ここは公園じゃなくて里山だから
思いっきり産んでねぇ~!

許しちゃうから!


どこにしよっかなぁ???
とりあえずこの辺でヨシ!としますかっ!



どっこらしょ!邪魔しないでっ!
真剣なんだから・・・


狙われたのはこちら

ヤマツツジ

学力テスト Vol.87

ゴールデンウィークが始まりました。「皆いいな~、休みがいっぱい取れて!オラもどこか旅行に行きたいな~!」 「けっ、何言ってんの!アンタは一年中休みだし、出かけてばっかしじゃないの~!」 「・・・」と返す言葉がみつかりません。トホホ・・・

さてさて気を取り直して、今回も楽しくクイズで脳の活性化をしましょうぞ! どれも里山ではおなじみの、春の住人たちです。










4月にホタル?

二階に「或るもの」を取りに行ったのに、階段を上っている途中で他のことを考えていたら「或るもの」が何だか忘れちゃった~!・・・こんなことってよくある話だけど、ボ~っとしてちゃダメだぞ~!

えっそんな経験ないから大丈夫だって? うそばっかし! 
我が家の会話なんて「昨日食べたの何だっけ?」 こんなのは日常茶飯事のことで緊張感まったくなしのボ~とした時間ばっかし!


お話変わって、こちらはカのようなハエのような変わったヤツ。時期が違っていたらホタルって言われちゃうかも?
体長は1cmくらい。ホワ~ンと翔んだらもうお終い! 間違いなく見逃してしまいます。 
黒と赤のコントラストが鮮やかな色が印象的で、4月になると、たまに見られるけど里山では少数派です。・・・というよりも1cmほどの大きさだから見つけにくいのかな?



名前を調べるのにかなり苦労したけど、ようやく行きついたところは『セアカキノコバエ』。

イタドリなどの葉などに休息していたけど、腐った果実などが好物のようで、名前の由来は幼虫がキノコを食べるから・・・なんだってさ!

この手の見つけにくいのを見つけるコツは、視線を落としてただひたすら葉の上を見ながらゆっくりと歩き回ること・・・というのが定番だけど、今回の場合はボ~っとしてたら目の前に翔んで来た!

人生ボ~っとする時間も、大切かつ重要なのであ~る! 

平和が訪れるはず


昨年の秋口に勃発した


里山メリケン紛争


とにかく里山のあちらこちらで小競り合いが続発

このままいけば第三次世界大戦かも・・・



芽を出せば抜く!の攻防が毎週続いたのですが

あれから約半年

やっと平和な日々が訪れようとしています。



とりあえず本日をもって
こちらから一方的に休戦宣言!


敵もそろそろ力尽きて、発芽する個体はわずか

わが軍も
周囲の草の背丈が邪魔になってメリケントキンソウ
発見するのが困難になってきた


今後はゲリラ戦突入の可能性が高く
泥沼の戦いになることも考えられるし

日差しも強くなってきてずっと地面見て
這いずり回るのも体に悪いし・・・

とにかくこちらにとっては不利

・・・というわけで、ここはひとまず戦闘中止



敵はすでにこんな危険な棘を持った花を

咲かせ始めました。
(中心部の膨らんだところ)


これがもっと危険な種になる前に
絶滅させないといかんのだ。

とにかく根絶あるのみ
一草たりとも残してはならぬ!


これが作戦本部からの至上命令なんだけど
多分どこかで密かに種を実らせているかも・・・

今年の秋から冬にかけてまた紛争ぼっ発かなぁ~?

クリの妖精


この芸術的にまるめられた「クリ」の葉を見て、誰の仕事か判るかな?
そう、これは『ゴマダラオトシブミの揺籃』なのです。見慣れると特徴があるのですぐに判ります。

これを3ッ見つけました。例年なら5月の連休明けくらいに見つかるので、4月に発見というのは初めてのこと! へへへ 得しちゃったい!

当然ながらその職人を探し回ることに・・・でもなかなか見つかりません。
そしてとうとう樹上3mほどのところにいるのを発見!



裏から透かしてみても、どう見たってオトシブミの体型! だからこれが今回の揺籃を作ったママ・・・おっとまだこの状態では♀か♂かは判らないか。

これで里山ではヒメクロオトシブミ、カシルリオトシブミに続いての3種類目の登場となりました。

さてさて、オトシブミを見つけるのには、ホンのちょっとしたことを知っていればカンタン!
まずは「オトシブミハンドブック」(文一総合出版)を購入。これはポケットサイズの超お勧め品です。
それと木(食樹)のことと揺籃の形を少々覚えたらそれでOK! 種類によっていろいろ変化します。

揺籃作りを観察できるともっと楽しいぞ~! ちょうど今頃からがおススメの時期です。
ではGOOD LUCK!


事件発生


発見日時 2014・4・17 午前 10:10

ガイシャはアオサギ野郎の若鳥

ゲンジョウは寒谷ビオトープ・道路から2番目の池脇

状況からして殺鳥事件とショカツは断定

捜査を開始した!



さてこの事件は解決するか?

それともお蔵入り?

ホシはどこのどいつじゃぁ?


サツの発表通りコロシだとしたら
真っ先に疑われるのはオオタカ

おそらく今頃、しょっぴかれて
事情を聴かれていることでしょう。



♂の仕事はちょっかいあるのみ




今頃のイタドリを探すと『カシルリオトシブミ』ママの揺籃づくりが見られます。
カシルリのサイズは3.2mm~4.5mm。テントウムシの半分以下だからかなりの極小!

でもイタドリで産卵するってことを知ってさえいれば、探すのは超簡単!この日も10個ばかりの作成中と完成品を見つけましたぞ!


ママの腕っぷしの太さは相当なもので、自分の体以上の大きさに、イタドリの若芽を巻いていきます。もちろん揺籃の中には大事な卵を産んであります。


その揺籃づくりにパパがやってきました。でも協力しようなんて殊勝なことではありません。

「ボクと遊ぼうよ~!」と大事な仕事中のママにちょっかいを出します。
そんなパパをママはひたすら無視!無視! 無視!無視あるのみ! 

一番上の写真で左側にいるのが♂。♀に無視されたのがショックだったのか、所在なさげに葉の上でボ~っと、たそがれておりました。

ミリタリールック


マンションの壁にくっつく蛾シリーズ

あまりにも地味な方々ばかりでは
楽しくもないし面白くもないですよね。

もう蛾なんて大嫌い!
・・・てなことになりかねません。

ということで今回はこんな蛾をゲットしました。

どうですか!?

なかなかのもんでしょ!

このスタイルと色の組み合わせ。

いけるなぁ~!

これで葉っぱの陰に隠れたら
まさしく迷彩色?



名前はウンモンスズメ(雲紋雀)

その名の通り、スズメガの仲間です。

よってそれなりに大きい。
翅の端から端までで7~8cmぐらいはあるでしょうか。


調べたら幼虫はケヤキなどを食草にしているとのこと

ということは街中でも出現する可能性は大

お近くでも見れるかも知れませんヨ。



LADY GAGA



菜の花に止まっているのはガの仲間で『クロハネシロヒゲナガ』といいます。
そしてこちらは、そのオネイサマ。


アップしてみてもこのとおりで、翅はただの真っ黒!

名前のとおり「黒い翅(はね)」と「白くて長~い髭(ひげ)」。
なんでい!こんな地味なの紹介してくれなくたっていいやい!・・・なんていうのは早計! 私がそんなのを紹介するわけがないっしょ! 決して名前だけで判断しちゃいけませんぞ!

小百合ちゃんとかいう名前でも、顔を見たらガックリ・・・おっとこれは禁句でした。


ところが、これが太陽光が当たると・・・ウッホ~ッ! まるでホログラフを見ているように美し~い!
これが今回紹介する「貴婦人の蛾」なのであ~る。それを英語でいうと・・・もうお分りでしょ?



こちらが、そのボーイフレンド



♂はヒゲの長さが翅の3倍もあります。そしてヒゲも付け根がちょっと黒いだけでほとんどは白!
これが名前の由来となっているようです。
なぜそんなに長いのが必要なのかって? それは♀の出すフェロモンを感知するアンテナの役目をしているらしいぞ~!

この長い触角があるため、♂は独特の飛び方をします。
触角を内側に半円状に曲げて ヘコヘコとかヒョコヒョコといった感じで、触角と体を上下に揺らしながらのおもしろい翔び方! 初めて見た時は何が翔んでいるのか見当もつかずに追いかけ回してしまいました。

これは言葉で説明するよりも一見に値するのでぜひ見に来てね~! 今ならいっぱい翔んでるからさっ! もし翔んでるのがネットに載っていても、実物を見なきゃ損損!



卵の運命はいかに


里山の春の風物詩に欠かせないものは『ワラビ

昨年は何故か大不作だったけど、今年は順調そのものです。
これを茹でてからめんつゆとおかかをかけるだけの簡単レシピで旬の味が満喫できます。


そんなワラビですが、虫たちにとっても必需品。今回は『ベニシジミ』ちゃんが休息中。



そしてこちらは『名前不明のハチ』のママ。ワラビの上で、なにやらソワソワと動き回っております。


しばらくすると・・・ああ、もう我慢できない!ってんで、ワラビの先端のすき間に産卵を始めてしまいました。


実はこの同じ光景をここ3年ほど見かけております。ここに卵を産むってのは結構リスクが高いような気がするんだけど、このママはそこんとこを理解してるのかなあ?

まずは①寄生蜂のたぐい そして②アリなど さらに最も手ごわいのが③ヒト!!
なんせワラビと見たら摘んでいって食べちまうんだからね~!

さて、このハチはどのくらいの子孫が残れるんでしょうか? 皆さ~ん、こんなシーンを見てもワラビ採りをしちゃうのけ? 私にゃそんなむごいことはできないので、これ以外のワラビを頂いて帰りましたぞ・・・デヘッ!

潜水艇



コアオハナムグリ』 漢字で書くと「小青花潜」 その名のとおり花に頭を突っ込んで蜜を吸います。今回のターゲットは「ハルジオン」。
だからなかなか顔を出したり、触角を出してくれないので、こちらがしびれを切らして、ちょっとツンツンと葉っぱで背中を突くと、ビクッとしていきなりビュ~ンと逃げて行ってしまいます。まあその逃げ足の早いことといったら!
農家からは害虫呼ばわりされていて嫌われています。だからのんびりしてたら殺されちゃうので素早くないと命にかかわるからね~。逃げ足の早いのはそれで身に付けた早業かな?




どうせならこんなふうに顔も出し、触角も広げてカッコイイところをみんなに自慢したいでしょ?
「うるせいやい!そんなことより、あっちに行け~っ!て? あっそう!・・・どうやら気が散ってお食事に身が入らないと怒っているようです。

菜の花パワーでさらに美しく!

昨年のマドガはkunichanがハルジオンに来ているのを紹介したから、今回は菜の花で吸蜜しているのを狙ってみました! おおっ、ビンゴ~~~! 狙い通りって気持ちいいね~!




①昼間翔ぶ、②花で吸蜜、③鱗粉がある、④ストロー状の口吻がある・・・これだけチョウの条件がそろっているのに、これは『マドガ』というマドガ科の仲間です。


ほらほら~、ストローのように曲がった口吻が見えるでしょ?!

Lepidoptera」 これはラテン語で表された学名で「鱗翅目」という意味だけど、これが「チョウ目」(または「ガ目」)というのに呼び名が変わりました。

「鱗翅目」ってのが専門的用語でよく分からなかった人にはいいことだと思うけど、チョウとガを分けるってのが不思議!もともとチョウはガの一部なんだから、そんなにでっかいツラをしちゃまずいんだけどさ~!

このマドガはそこらのセセリチョウなんぞよりもずっときれいだと思うんだけどな~!
チョウに昇格させてくんない? ダメだって? あっそっ!!ケチ!

マル秘戦略


ちょっと時期がずれてしまいましたが
こちらは「里の家」の裏の雑木林に
群生を始めた

マキノスミレ

去年まではほんの数株しか見当たらなかった
のですが

今年は群生と言っていいぐらいに
株が増えました。

嬉しい限りなのだぁ~、こりゃ!

もっともっと増えてねぇ!
マキノスミレだらけになってねぇ~!

・・・なんて思っているの私だけかっ!



このスミレの仲間

春先にはこんな風にキレイな花を咲かせて
楽しませてくれるのですが
もう今頃になると花の数が減って

葉っぱだけ?が目立つ個体が増えていきます。



でもここからスミレのマル秘戦略がスタート!


キレイな花の代わりに
小さな蕾だけをどんどん作っていくんです。

花を開かずに受粉して種を作る戦略を
こっそりかつ密かに林の下で初夏から秋にかけて

遂行するわけ

題して

閉鎖花大作戦


スミレを見つけたらそのマル秘戦略を

一度この目で確かめてみましょ!


学力テスト Vol.86

9の付く日はクイズの日!・・・のはずだったのに、すっかり記憶から吹っ飛んでいました。
確か前日には「ああ、明日のネタは何にしようかなあ?」と口に出していたような気がするのですが・・・今ではそれすら確かではありません。

まあ、「昨夜のおかずは何だった?」って聞かれて覚えていないのがいつもの生活パターンだからこんなことでビックリしてはいけません。
細かいことは気にせずに、おおらかな気持ちで過ごさないとストレスが溜まるからさっ!

さてさて、では遅ればせながら今回も『鳥のくちばしシリーズ』で作ってみましたが、これも簡単なのばっかし選んでみたので制限時間はいつものように1問あたり2秒でいいかな?


A


B


C


D



E

シャープな立体感


モンオビオエダシャク

漢字で書くと

紋帯尾枝尺


う~ん???

どこがどうでこんな漢字表現に
なったのでしょう?

枝尺ってエダシャク亜科という
蛾の分類方法だからいいとして


ってどのこと?
黒っぽい細かいブツブツ?

って前翅後翅の3分の2ぐらいのところに
繋がっているギザギザのこと?
それとも翅の外縁部分の白っぽいとこ?
いやお腹のシマシマだったりして・・

ってどこ?後翅がちょっと尖っているから?


漢字表現だと案外
「あぁ、そうなんだぁ~な~るほど!」
なんて思うのが多いのに

この蛾に限ってはさっぱわかりましぇん。

余計にややこしくなっちまった!


ちょっと地味かもしれないけど
スッキリとシャープな感じがいい

前翅の先端が尖っているのと
後翅一部が尖っているのが
そんなイメージを抱かせるのかな?


そしてもう一つの特徴が

この前翅と後翅の窪み。

とっても立体感のある蛾なんです。

いいですねぇ~!


食草はイヌツゲ

と言うことはやはり街中にもいるんですね。

イヌツゲを植えているお宅って
結構多いノダ。

ちなみにこ奴も「死んだふり」しました。

すご~いお宝が見つかった!

先週末は久しぶりに大勢が集まり、楽しい食事会の後で来月に迫ったコンサートの下準備。
お客様の椅子を用意しようと新しく作りました。




今回のパーツ美人は、もしかしたらブログ初登場かな?どうです?この色白でシラウオのような美しい手!「力仕事ならまかせろ~い!」と頼もしいお言葉! ナタで樹皮を剥いでいきます。




Jaysonさんもお得意のチェーンソーでサッサカと仕上げてくれます。

さてさて、今回の本題! 



なんとなんと、剥いた樹皮の中からこんなものが!『クロホシタマムシ』といって、この里山で見たのは初! こんなところで越冬してたのか~!


上翅だけしかなかったけど、こんなにきれいなのも出てきました。

元祖ステルス


我マンションも捨てたもんじゃない

色々な春の蛾が壁面に止まっています。

こちらは駐輪場に止まっていた

ツマジロエダシャク


幼虫の食草はクスノキ

マンションの中庭に二本もあるわけ。

だからここにいるのですかネ


さぁこのスタイル

B-2ステルス爆撃機に似ているなぁ~

もしかしたらそのデザインって

こんな蛾が基本?


まぁそれはそれとして・・・

爆撃機なんてそら恐ろしい。

戦争なんて絶対にやめましょ!


その爆撃機の操縦室を
覗かせてもらいました。

こんな顔しているんですネ

白いと言うか銀色と言うのか
触角がなかなかかっこええノダ。