平均寿命

ずらりと勢揃いの『ツバメ』たち。南から渡ってきて子育てをした親、そして今年生まれた若鳥たち。これからまた渡りをしなくちゃいけません。
渡りは本能なので好きとか嫌いかは関係ないのでござる。

行先は、島づたいに東南アジア…中国南西部からマレー半島、フィリピン、一部はボルネオやニューギニアなどへも渡っていくことが標識調査で分かっています。だから毎年、春と秋の2度、3000キロ以上という長距離を飛んで移動しているのです。すごいっしょ!?!



なぜ移動するのかというと、寒くなると一番大きな要因は餌となる虫が日本ではほとんど捕れなくなってしまうからです。空中採食者のツバメにとって餌不足は深刻な問題。だから太古の昔から餌を求めて移動をするということです。

ここで一つみなさんに質問。このツバメの平均寿命はどのくらいか判る?
①約1年 ②約3年 ③約6年 
ヒントとしては野外での最高寿命というデータがあって、それは16年です。
もちろん、これは野外での最高寿命も標識調査から得られたデータです。

答えは①! 意外と思うかもしれないけど、やっぱり第一年度の幼鳥時代に3/4が死んでしまうから。 成鳥になれば、いろいろな要因に対して抵抗力が高いため長生きできるようになるからです。

それとこれは渡りをするツバメだから・・・という数字だからではありませぬ。スズメもシジュウカラも最高寿命や平均寿命は似たようなものです。自然界はきびしいノダ!

ちなみに、このような自然環境下での平均寿命を「生態的寿命」というんだってさ。


さて、この若鳥君 元気に戻ってきてくれるでしょうか! 
ぐゎんばれ~ オジサンも応援してるぞ~!


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