トリフン その5

里山でススキを見つけたら、まずは葉の裏を探索。きっとこんなウンチが見つかります。
ウンチの黒いかたまりじゃん!・・・と見過ごしてはいけません。サイズは5~8mmとかなり小さいのでよ~く見ないとクモに見えないかも?

夜行性なので昼間はじっとしているから見つけたらじっくりと観察してみましょ。
いつも脚を縮めて「お代官様~、おねげえでございますだ~!」と土下座をしてるようなこのスタイルでじっとしてます。


これは『クロトリノフンダマシ』といって、「シロオビトリノフンダマシ」の色彩変化しているタイプ。

「んっ、鳥のフンって白いじゃん?これって黒いじゃん!」 はい、よく気づきましたね~ 

じゃあ鳥のフンについて少々ウン蓄を!
鳥は総排泄口というところから尿とフンを一緒に出します。
消化カスのほとんどは尿で、尿酸によって白っぽくなっています。ちなみにどの鳥も大腸がものすごく短いので体内にフンをためることはなく絶えず排便しています。大腸が短い理由?それは少しでも体を軽くして飛べるように・・・という配慮から。

だから「クロトリノフンダマシ」はフンから出た未消化の種子に見えるという説もあるんだって!
これで納得したかな?

「鳥のフンって葉っぱの裏じゃなくて表に付くんじゃないのけ?」 はい、それもごもっとも!
でも細かいことは言わないの!言っちゃダメ~!・・・せっかくお洒落な名前をつけてもらったんだからさ!
確実に言えることは、これは「隠ぺい型擬態」。
アゲハチョウの仲間の幼虫たちのことを思い出してね。



これぞ名前の由来どおりの『シロオビトリノフンダマシ』 
体に鳥のフンが付いたように白をまぶしています。見事な芸術品!

これ以外の種類のトリノフンダマシが気になったら、このブログ内の「トリフン」を検索してみてね。

1 件のコメント:

  1. トリフンもオオトリやらアカイロやらクロトリやらシロオビやらと色々いるんですネぇ。その名の通り鳥糞に見えたり、カマキリ顔に見えたり、植物の未消化種子に見えたりと様々なんですネ。

    まぁ人間が勝手にトリノフンダマシと名付けただけなんだから、何に見えようがトリフンの勝手なのであった!これだから自然観察?はオモロイし止められネェ~!!!じぇじぇじぇ!!

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