学力テスト Vol.470-1 頭かきシリーズ その87

 

アカシジミ

佐鳴湖ではめったに出会えることはないけど、会えるのはこの時期!
会えたらら一日ご機嫌に!!


では本題!

この鳥の名前と頭かきの種類を答えて下さい。頭かきには「直接頭かき」と「間接頭かき」の2種類があります。



学力テスト Vol.469-2 その解答 トラフズク ~ 木に棲むウサギ ~

 トラフズク ~ 木に棲むウサギ ~

漢字では「虎斑木莵」と書きます。

褐色の縦縞模様がトラを連想させることから「虎斑」。「ずく(木莵)」というのは奈良時代の頃から呼ばれていた名前で「木に棲む」のことで、兎(ウサギ)の耳のように長いことから付けられた言葉です。

※「莵」と「兎」はどちらもウサギを意味する漢字で、「莵」は古くから使われてきた漢字です。

長い耳がカッケ~~!!

英語では「Long-eared Owl」。学名も「Asio otus」で、意味は「耳のあるフクロウ」。
耳の第一印象がいかに強いかが分かります。

ヒナたちの隣の木にいたママ

この耳って、こんなふうに寝かせることも。
その時の状況や精神状態によって、立ったり寝かせたりと自在に動かせるのです。

ポヨポヨ
まだ巣立ちして20日ほどしか経っていないヒナの耳はこんな感じ。

末っ子の耳はフンワカ

こちらは兄弟の中で1週間ほど遅れて巣立ちした4番目の末っ子と聞きましたが、
耳だけはしっかりとしています。

警戒して木化けする時は体も細くし、耳も立てます。

上記で「耳」と呼んでいた部位は「羽角(うかく)」といいます。
本来の耳とは全く関係ない、いわば飾り羽です。飾り羽とは言え、木化けする時に丸い顔の輪郭を周囲から目立ちにくくしたり、敵に対して体を大きく誇示するなどの役割を持っていると考えられています。

この「羽角」を鳥の図鑑に書いてある「耳羽(じう、みみばね)」と呼ぶのは間違いです。
耳羽」というのは、耳の開口部を覆っている羽毛のことで、すべての鳥類に備わっています。

今年は4羽誕生して、末っ子以外の兄弟たちが勢ぞろい

ふゎ~ たいくつ~~! 
早く夜になってママがご馳走を持って来てくんないかな~

ヒナたちはよく頭を左右にグルグル回します。


まだ視力がしっかり発達していないので、こうやって遠近感をつかむ練習をしているのかな? 成鳥になるとこのような動きはしなくなります。

「直接頭かき」をしてくれたけど、指先に注目!

フクロウ類は前後に2本ずつ指がある対趾足(たいしそく)ですが、前方の趾(あしゆび)が2本になったり3本になったり、一番外側の第4趾を自由に動かすことができる可変型です。こんな特殊な足のことを可変対趾足(かへんたいしそく)と呼びます。

以前にも書いたことがあるけど、もう一度おさらいを。
わかりやすくヒトの右手で、手の甲を上向きにして説明すると、鳥の後ろ指は親指(第1趾)・前足の人差し指(第2趾)・中指(第3趾)・薬指(第4趾)です。

鳥の多くは小指がなく4本指です。前向きの指が3本と後ろ向きが1本というのが基本的な構成で、スズメ目・タカ目・カモ目など多くの鳥に見られます。こちらは三前趾足(さんぜんしそく)といいます。


さすがはフクロウ類だけあって、こんなヒナでもガッシリとした指を持っています。
指の内側にはやわらかい突起(肉球)が発達していて、これならネズミをガッチリと捕まえることができることでしょう。

彼らがいた木の下で拾ったヒナの羽毛
これを財布にしまっておけば、「不苦労」や「福来郎」に!!
もしかしたら「金運」もUPするかも!?!?

この子たちに無事会えたのは、このカービングの御利益かな?
車のダッシュボードに「交通安全のお守り」で、いつも鎮座しています。


















学力テスト Vol.469-1 頭かきシリーズ その86



いきなりですが、本題!!
この鳥の名前と頭かきの種類を答えて下さい。頭かきには「直接頭かき」と「間接頭かき」の2種類があります。

学力テスト Vol.468-3 その解答 フクロウ ~ 暗黒の帝王 ~ その2

 今回は、久しぶりに「暗黒の帝王」の候補生に、数日間ですが密着取材ができたので、その様子を!

この子とじっくりと出会えたのは、巣立ち後20日くらいしてからの事。

フクロウの場合、3月頃に産卵してからは抱卵が約30日。その後 巣立ちするまでに、洞の中でさらに約30~40日・・・そして、まだ充分に飛べない時期なのに巣立ちします。

その間、巣内にいるのは全部、母親の役目です! 父親はひたすらエサ運び。巣立ちしてから2~3ヵ月を両親とともに過ごし、狩りの訓練などの教育を受けます。

今回は何故か、ひとりっ子! フクロウに詳しい人の話では、最近は近隣の県ではどこも1~2個しか卵を産まないそうです。理由は「育てるためのエサが少ないのでは?」とのことでした。

夜行性なので当然のことですが、昼間のほとんどは寝てばかりで動きがないので、こちらも退屈な時間が多いのですが、モゾモゾと動いてくれると意外と面白い行動をとるのです。

◆その1:あくび 夜行性なので当たり前のことですが、昼間のほとんどは寝てばかり!

目が覚めれば、まず「あくび」

きっと退屈で退屈でたまらないのでしょう。

のどチンコまで見えるくらいの大あくび!

撮っている方もあくびがうつりそうです!


その2:ストレッチー1 この羽を伸ばす行動を「スサー」とも呼ぶようです。


羽を目いっぱい伸ばしました。

次は足までしっかりと延ばします!

うわわ~っ、滑っちまった~!

落っこちる~~!!

あっぶね~~

その3:ストレッチー2 
確か、昔はこのストレッチは「ウサギのポーズ」と聞いたような気がしますが・・・。
※「ウサギのポーズ」というのはヨガでのポーズのことです。
これは上記その2のストレッチ-1に続いてやることが多く、両方の羽を上方向に引き上げる動作のことです。これを最近の写真屋のジイサマたちはここ数年のことですが「エンジェルポーズと称し、シャッターチャンスとして狙っているようです。

横からも撮れたけど

なかなかの迫力~!

右の翼がつっかかちゃうけど・・・

左に動くのもめんどくさいし~

何とかなったかな?!?!

◆その4:直接頭かき



かゆくてたまら~ん! どうにも止まんね~~!!

◆眠い~~~~!!!

う~ん、だんだん眠くなってきた~

もう我慢でき~ん~~
とうとう頭をつけてしまいました!

ZZZZ~~!!

しまいには、おでこを幹に当てて爆睡~!!

◆しゃがみ込んで休息


ん?んん?? ボクの真下にいるのはだ~れ?

あと2~3ヵ月の間は親の熱い愛情のもとですくすくと育っていくことでしょう。












学力テスト Vol.468-2 その解答 フクロウ ~ 暗黒の帝王 ~ その1

 フクロウ ~  暗黒の帝王 ~ その1

この子は、まだ巣立ちして2日目とのこと。

そしてこれは、それから約20日後。

現在、世界では約1万種類の鳥類がいると言われていますが、夜行性のものはそのうちの3%に過ぎません。
フクロウ類はその中の70%以上を占めており、南極以外のすべての地域に生息しています。

多くの鳥は頭の左右側面に目がついていて、同時に異なる対象を見ることができます。
これを「単眼視」と呼びます。
これは視野が広く見えますが、両目で立体視して見る範囲はかなり狭いです。目が顔の横についている鳥たちは、広い視野を確保するために立体視を犠牲にしているのです。

フクロウの目は人間のように顔の前に並んでついています。これを「両眼視」といいます。
それは他の鳥に比べて全体を見渡す視野が狭いという事ですが、逆に立体視できる範囲が広いということです。
獲物までの距離感がよくわかるため、狩りには絶対的に有利なのです。

夜の世界では、フクロウ類を襲うような外敵がいないため、視野が狭くても全く困らないのです。もちろん、その辺のことを考慮しての大進化の歴史!!


さらにフクロウ類は多くの光を集めることができる大きな目を持ち、網膜にある光を受け取るセンサーがヒトの100倍も優れているので、月明かりの中でも充分に獲物を見つけることができるのです。ヒトが暗視カメラで見ているような感じかな? きっとそれ以上だろうね!

さらに光や色を感じる錐状体(すいじょうたい)も持っているので、夜だけでなく昼間でも問題なく目が見えるのです。

この大きくて平らな顔を「顔盤」と呼びます。

顔盤」は無数の細かい羽毛で覆われており、その縁の先端がカールしています。
パラボラアンテナのような機能を持っていて、「顔盤」が発達しているフクロウは、音を効率よく耳に集めるような構造になっているのです。

参考:「岩本流 野鳥観察手帳」

人の耳は左右が同じ高さの位置にありますが、フクロウ類は左右の高さがズレています。
これは音の発生源を正確に突き止めるために、わざわざ非対称に進化しているのです。
この「両眼視」できる視力と優れた聴力によってネズミなどを捕えることができるのです。


このハート型の顔と、愛くるしいクリクリお目目にはそんな秘密兵器が隠されているのです。


次回に続く!!!