イカル ~ 大嘴鳥 ~
浜北 里山と人といきものビオトープ
イカル
学力テスト Vol.479-2 その解答 イカル ~ 大嘴鳥 ~
学力テスト Vol.479-1 頭かきシリーズ その93
学力テスト Vol.478-3 その解答 アオバト その2 ~ 海辺に舞う緑の宝石 ~
アオバト ~ 海辺に舞う緑の宝石 ~
さてさて、いよいよ本題!!
海鳥は別として、アオバトは国内では唯一、海水を飲む鳥として知られています。
海水ですよ!海水! 子どもの頃はよく清水の三保海水浴場に連れて行ってもらいましたが、間違えて海水を飲んでしまった時の、あのしょっぱかったこと!! 当時は学校にプールなんて洒落たものはありませんから、夏と言ったら海へ海水浴に!
海水の塩分濃度は3.5%、そしてヒトの体内にある水分70%の塩分濃度は0.7%です。3.5%というのは1Lの水に対して大さじ2杯以上の塩をドバ~ッと入れた水ってこと!! そんなのを飲んだら腎臓が壊れてしまいますよね!
私は小学生の頃に腎臓を悪くしてしまい、数ヶ月の間、塩分は厳禁で毎日毎日、卵焼きだけという食生活を味わったことがあるので、塩分の怖さは他の人よりも身に沁みて痛感しておりまする。
まずは海鳥について・・・カモメなどの海鳥は平気で海水を飲みます。
屋久島以南の南西諸島にはアオバトの近縁種で「ズアカアオバト」がいますが、海水を飲んだという記録はないとのことです。アオバトと同じような果実食なのになぜ?? と、されています。
学力テスト Vol.478-2 その解答 アオバト その1 ~ 妖しい瞳 ~
アオバト ~ 妖しい瞳 ~
日本の伝統色の中に「山鳩(やまばと)色」というのがあります。
山鳩色というのは「ヤマバトの羽のように黄色に青色のかかった色、緑みの灰色」・・・と紹介されています。
ところで、「ヤマバト」というのは通常はキジバトの別名というのが定説ですが、古くはアオバトのこともヤマバトと呼んでいました。
「アオ」という名前の付く鳥は国内では10種類ほどいますが、漢字表記の時に「緑」の字を書いて「アオ」と呼ぶ鳥は「緑鳩(アオバト)」と、「緑啄木鳥(アオゲラ)」だけです。
ちなみにアオジ、アオシギ、アオアシシギ、アオバズクなどの時には「青」という字を使い、アオサギの場合だけは「蒼鷺」として使い分けています。グレイッシュなグリーン すなわち、すこし濁った青緑と言う意味で「蒼」を使っているのです。まさにアオサギにピッタリのイメージの色!
元々、いにしえの色の表現は赤、黒、白、青の4色だけだったという説があります。その中で青というのは緑、青、青緑、青紫までの幅広い範囲の色のことを表していました。だから緑色なのに「アオバト」と呼ばれているのです。
アオバトの生息域は日本以外では中国の南東部、台湾、ベトナム。同じアオバト属に「ズアカアオバト」というのが屋久島以南の南西諸島に分布しています。このあとでも、この鳥の写真を使っていろいろ解説をするので覚えておいてください。
学力テスト Vol.478-1 あんた誰?シリーズ その21
学力テスト Vol.477-2 その解答 ベニアジサシ ~ 青い海に舞う天使 ~
ベニアジサシ ~ 青い海に舞う天使 ~
学力テスト Vol.477-1 頭かきシリーズ その92
ベニモンアゲハはインドから東南アジアの熱帯域に広く分布しています。もともと日本には分布しておらず、迷蝶として八重山諸島で1968年頃から時々、土着として記録されるようになりました。
この赤と黒の体は、いかにも「オイラは毒を持ってるから近寄るんじゃね~ぞ~」と言わんばかりですが、実は見かけどおりの毒チョウなのです。
鳥が口に入れると、すぐに吐き出すほどまずいとのことで、次からはこのチョウを食べることはありません。
鳥はヒトほど味覚が発達していません。例えばカラスの味蕾(味覚を感知する器官)は300~500でヒトの9000に比べても少ないです。それがすぐに吐き出すのだから、よほどまずいのでしょう。
幼虫はウマノスズクサ科という毒成分を含む植物を食べ、さらに成虫になっても毒を持っています。体内に毒を溜め込んでいることを天敵に対して体の色を派手にアピールすることで身を守っているのです。
このように毒と警戒色によって、捕食者から身を守るという進化を遂げてきたのです。
分布域が重なるジャコウアゲハも毒チョウで、やはり同じくウマノスズクサ類が食草です。