特定外来生物がチョウにも!

アカボシゴマダラ

「アカボシゴマダラ」Hestina assimillis shirakii (奄美大島で撮影)
奄美諸島の固有種なので、ここまで行かないと見られません。

こちらが一般種の「ゴマダラチョウ」

「アカボシゴマダラ」H. a. assimilis のサナギ

2011年に世田谷緑地で、このサナギを見せてもらいました。別名は「大陸ゴマダラ」または「外来ゴマダラ」 

「外来ゴマダラ」H. a. assimilis 
2015年に静岡県東部の函南町で撮影

以下はネットからの情報
外来ゴマダラ」が最初に発見されたのは1995年の埼玉県浦和市。
その後1998年に藤沢市辻堂で確認されて以来、徐々に横浜市栄区や戸塚区、鎌倉市、川崎市から多摩川を越え東京都区部、埼玉県南部へと関東で繁殖地が広がる。
国外から生体が持ち込まれたというのが研究者の見方で、マニアによる「ゲリラ放虫」らしい。アカボシは繁殖力が強く、今では関東地方ではゴマダラチョウより数が多いとされる。

迷蝶といわれるのが発見される要因は以下の3ッ 
1.台風によって南方から飛ばされてきた。
2.渡りによる移動
3.人為的に持ち込まれた

今回の事例は明らかに3で、それを「ゲリラ放虫」したと言われてます。いわばチョウ屋がやらかした「お騒がせ犯」
今回の「アカボシゴマダラ」は中国にいる亜種で、奄美産の亜種とは後翅の赤い斑点の模様が異なります。

浜松でも2年前から見られるようになり、発見数もどんどん増えています。
きっと、これからも南下して九州あたりまで分布を広げるのでは? というくらいに、日本の気候に適しているみたい!

さてさて、ここまではチョウのことを多少でも興味があれば誰でもが知っている話。
それがここ、数年のうちで浜松でも似たような話が発生!!

「ホソオチョウ」という中国大陸など、東南アジアに生息する、もちろん日本では外来種が♂♀、天竜川の河口に近い土手で発見されました。どう考えたって、こんなの絶対に翔んで来っこないという種類!!

さらにさらに・・・ですよ!

ハイビスカスで吸蜜する「ツマベニチョウ」 (奄美大島で撮影)

通常は奄美以南でしか見られない「ツマベニチョウ」が、何と我が家のすぐ近くの佐鳴湖で♂を発見!!
この時はチョウ屋連中が大騒ぎして、県内初記録だとか言ってバカ騒ぎしていたけど、結局はこれも佐鳴湖付近に住んでいたチョウ屋が「放蝶」したことが、しばらくして発覚!

このお騒がせ野郎の話を後で聞いたところ、ツマベニチョウの食草であるギョボクという木を庭に植えていたという。ギョボクは鹿児島県以南に自生し、高さは3mというから恐れ入る話。庭にはそれ以外のチョウの食草もいっぱいだというからスゴイね~!

自分の家の中で飼育したり翔ばしたりして楽しんでいる分には構わないけど、どうしてお騒がせをしたがるのかね~!! このあたりが、どうにも理解不能なのでござる。

ちなみに静岡県は、全国でもチョウの多い場所で、長野県が1位で149種。岐阜:145種、新潟:144種、山梨:142種に続いて、静岡県は138種で5位。

ただし、記録としては160種類くらいあるので、土着でない種類が20種類ほどいるとのこと。その中に上記のホソオチョウ、ツマベニチョウも含まれているんだって。
こんな放蝶なんてカウントしてもしょうがないと思うんだけど、記録は記録らしいよ!!

そんなこと言いながら、オマエは「大陸ゴマダラ」や「外来種」の写真をしっかりと撮ってるじゃんかっ!・・・って?! ・・・バレタかっ!?!
そりゃアンタ、好奇心は抑えられないんだから、しょうがないっぺさ! 
好奇心を無くしたら、ただのむさくるしい朴念仁だからね~!! フン!!











2 件のコメント:

  1. 外来種「ホソオチョウ」初めて聞く名。なかなか綺麗な蝶。
    「アカボシゴマダラ」は奄美諸島の固有種なんですね。
    一度だけ「外来ゴマダラ」を見た事が。落ちた柿を食べていたんです。
    鮮やかな色で、暫く見つめてしまいました(^^ゞ
    どちらも要注意外来生物の困ったさん!でも会った時は少しワクワク(^^ゞ

    返信削除
  2. アカボシゴマダラは大きいし、けっこう派手なチョウで見栄えがするので初めて見るとドキドキ!! 
    そんな体験をしてほしいと思って放虫!! ‥イヤイヤ、理由はどうあれ、ダメです!! 自然体系を壊してはいけません。

    返信削除