ナキイスカ その3 ~ 大願成就とソースかつ丼 ~
11月の或る日、ナキイスカが出た~~!という情報が入りました! よ~く聞いてみると数年前に出た場所とまったく同じで、その時の日付にもよく似てる! れれっ?これってもしかしたら誤情報? 思い出話がいつの間にか現実に刷り変わってしまう・・・こんな話って時々あるので要注意です。悲願のナキイスカだけに疑ってかかってしまいました。
ネットに「日本鳥類観察難易度データベース」というものがあります。誰が作ったか知らないけど、それによるとナキイスカの難易度は10点法で、なぜか6番目と意外に低い。でも、自分の中では思い入れも山ほどあるので9~10点のレベル 。
その後♀がマツに止まっている写真が送られてきて「うわわ~、ホ・ホンモノじゃ~~! これは絶対に、すぐに行かねばならぬ~!!」
でもあまり期待してはいけません!期待すればするほど、外れた時にこっぴどい目にあうのは過去に何度経験したことか! 過去の教訓が、過度の期待を戒めています。
それと、珍鳥であればあるほど最も大事なのは「即、実行」! これは鉄則です!! ということで、翌朝の日の出の時間には現地に到着!
そうこうしているうちに隣にいた人が突然 「い・いたいた~メスメス~!!あそこのてっぺん!!」 と、騒ぎ出しました!
距離は70mほど先の松を指さしています。わけが分からないまま、とりあえず撮ってみたけど、よくわかりません。
すぐに飛んでしまったので写真を確認・・・そう言われてみればそうかなあ?翼の白線が葉っぱの陰からわずかに見えているような気が・・・というのが写っています。
これでは「めでたくハナマル!!」という訳にはいきません。焦る気持ちを抑えながら次のチャンスを待たねばなりません。
そして運命の時はそれからしばらくしてからのこと。
ボーっと前面を眺めていると、左側の雑木林の暗がりの枝に一羽のイスカが降りてきました。水を飲みに来たんだな・・・と思って双眼鏡で見ると、何と何と赤い体にくっきりと白い2本線が!! 「あわわわわ~~!!」 もう言葉にもなりません! 距離は15mを切っています!
あまりの突然の出逢いに双眼鏡を持つ手が震えてしまいます。レンズを向けても薄暗くてすぐに探せません!! 「は・はやく、早く、早くしないといなくなっちゃう~~!!」 焦りまくってレンズを構える手のもどかしいことといったら・・・。
人には知ったかぶりで、感度やシャッタースピードをいつも頭に入れておいて設定するべし!なんて偉そうなことを言ってるのに、今回はそんなことは頭から吹っ飛んでいます。
赤い体にピントが合った時、ようやく2本の白線も目に飛び込んできました!
永年の夢がかなった瞬間です! ようやく悲願達成! 大願成就です~~!!! 多分、数分間はこの枝に止まっていてくれたと思うけど、よく覚えていません。いなくなったあとも茫然自失! まさに夢心地とはこのことかいな?! でも、ほっぺたをつねったら痛いじゃん!!
松ぼっくりをこじ開けて、半透明の薄っぺらい実を食べる様子まで丸見えです!
過去にイスカの食事を何度か見ているけど、こんなにしっかりと見ることができたのは初めてのこと! しかもイスカじゃなくて、あこがれのナキイスカだなんて!! もう死んでもいい~~という気持ちになりました。
ナキイスカその1、その2、その3、と満喫してきました!
返信削除素晴らしい写真の数々♬ 楽しい文章♬
fuutenhideさんの感動が伝わってきます(^^)
永年の夢! 大願成就!
おめでとうございます!\(^_^)/
悲願達成で、少しは余裕ができたかな?
返信削除鳥見はもう少し続けたいと思います。