ナキイスカ その1 ~ ナキイスカって? ~
まずは「ナキイスカ」ってどんな鳥なの? ということから調べていきましょう。憧れの鳥「遥かなるナキイスカ君」に逢いたいと思ったら事前に、お勉強が必要なのです!!
「イスカ」との違いは?・・・という点で、♂同士で比較してみると
1.「ナキイスカ」は中・大雨覆と三列風切に白斑があり、「イスカ」にはそれがない・・・これは今回しっかりと確認できました!!
2.嘴が交差している・・・この点はほぼ同じです。図鑑には「イスカの方がやや太い」と書いてあります・・・今回は判りませんでした。
3.「ナキイスカ」の囀りは「イスカ」に酷似していて「ピョッ、ピョッ」とか「ギョッ、ギョッ」または「ビュッ、ビュッ」と鳴くと書いてあります・・・今回は聴けませんでした。
4.体の色は「ナキイスカ」の♂はピンク味のある赤で、「イスカ」の♂は赤橙色・・・これも、見ている時はよく判りませんでした。
5.サイズは「ナキイスカ」は15㎝で、「イスカ」は17㎝でひと回り大きい・・・並んでいた写真が撮れなかったので、よう判らん!
6.「ナキイスカ」は「イスカ」よりもはるかに稀! ということは、滅多やたらとはにお目にかかれないのです!! 見られるのは品行方正で、なおかつ鳥運の極めていい人、またはその鳥運を持った人に便乗しちゃった人に限られるのです。
まずはナキイスカの本場であるユーラシア大陸の様子を調べるために、この本を参考にしてみました。 ※ナキイスカやイスカは北米にもいます。
そこには何と何と「ナキイスカ」にそっくりの「イスカ」がいるということが書いてあったのです!これにはビックリ!!
右のイラストが「ナキイスカ」で、体の色はピンク味のある赤。
左の「イスカ」のイラストは体の色が上記No.4の説明のとおり、赤橙色で描かれていて、なおかつ大雨覆・中雨覆の白線もほぼそっくり! こんなのがイスカの中に1/1000 すなわち0.1%の確率でいるというのです!! こりゃ間違っても仕方ないっすね~!!
で、過去にこれに近い体験をしたことがあります。
1.その1 イスカの雨覆に白線がある!
見つけた時は「ドキッ!」としました!が、・・・でも、これは「イスカ」君
1-2 やった~~! 左の翼に白線が見えた~~!!・・・でもこれも「イスカ」君
拡大してよ~く見ると、翼と腰の間にある白い部分は空抜けの空間でした!! トホホ
ナキイスカ
雨覆に太い2本の白線! この他に三列風切の先端に白斑があります。
イスカ
翼に白い模様は何もありません。
2.体が小さい
これは友人から送られてきた写真ですが。左の♀は右の「イスカ ♀」に比べて、明らかにというよりもメチャクチャ小さいです!!・・・「すわっ、ナキイスカの♀か!!」と思いきや、雨覆に白線が1本あるけど細すぎるので、結論としては小ぶりな「イスカの♀」となりました。それにしても大きさのバラツキがハンパない!!
上記の3点の事例を見ても、いかにいつも「ナキイスカ」のことが念頭にあるのかが分かるでしょ?! それほど滅多に見られない鳥なので注意が必要なのです!!
※参考までに、真木広造氏の図鑑の歴史を見ても、「ナキイスカ」を撮るのが如何に難しいかが分かります。
「日本の野鳥 590」(2000年発行)では飛島で撮ったのが小さめに載っていますが、次の「日本の野鳥 650」 (2014年発行)では北海道の北見で撮ったのがデカデカと掲載されていました。新しい図鑑を発行するたびに進化し続けている真木氏に改めて敬意を表します!
これだけ違いがあれば見つけるのは簡単!!・・・と思いきや、「そうはイカの〇〇」なのです。続きは「ナキイスカ その2」をご覧くださいませ。
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