キリアイ
こちらは幼鳥。
思ったよりも少数派で、意外と見る機会がありません。
この時は車道からすぐ横の水路だったので、大接近で撮れました。
車内からの撮影だと彼らの警戒心を刺激することが少ないので、こちらも安心してジックリと撮れます。こんなに近くで撮れると、もうその日はルンルン!!
結局、弁当を挟んで2時間以上も撮っていましたわい! そんなに撮ってどうすんじゃ? ・・・ってのは言いっこなし!
出来映えなんてのは二の次で、シャッターを押してりゃ ご機嫌なんだからさっ!
おでこの部分の羽毛がカールしています。
これは図鑑などにはまず書いてない、キリアイの隠された大きな特徴!!!
・・・という珍説はまったくの嘘で、単に水中に頭を突っ込んで羽毛が湿って束ねたようになっていただけのこと!
デジカメになってから初めて撮れた夏羽。
ちょっと遠かったけどメデタシメデタシ!
右のハマシギが21㎝なのに対して、キリアイは16㎝と、かなり小さめです。
さてさて、ここで気になるこの不思議な名前の由来について。
漢字では「錐合」と書きます。「錐」とは例の穴をあける道具のこと。
調べていくと2つの説を発見!
1.錐(きり)を合わせたような嘴。太くて黒く、先端がやや曲がっている嘴はそんなイメージで、異古名は「きりやいしぎ」「こざる」「しほすき」など。「鳥の名前」大橋弘一著
2.名前の付けられたのは明治以降と思われる。バフ色の眉斑(眉腺)と頭側線の2本を錐に見立てて、それが上嘴の基部で合わさっているので「錐合」という名前になったのではないか。 「野鳥の名前」安部直哉著
さて、皆さんはどちらの説に一票かな?!?! それとも新説があり?
追伸:ここで忘れちゃいけないのは、昆虫界にも「キリアイ」の名前がついてもいいような虫がいます。チョッキリやシギゾウムシの仲間です。
「ハイイロチョッキリ」って覚えてる?
口吻の先がコナラの実、すなわちドングリに穴を開けやすく進化しています。
口吻の先端を拡大すると、このとおり!!
ドングリの殻斗(かくと=すなわち帽子のこと)の、実に近い方にゴジゴジと穴をあけている最中で、この穴に大事な大事な卵を産むのです。
殻斗でも、この辺りが比較的柔らかくて穴を開けやすいんだって、・・・このチョッキリちゃんが言ってましたよ。
じっくりと観察してると、ドリトル先生のように彼らの言葉が伝わってくるんです、これホント!!
「キリアイ」調べてやっと見つけた名前、初めて知りました。
返信削除見る機会が少ない貴重な鳥なんですね。
おでこの部分の羽毛のカール。騙されかけました(*^-^*)
不思議な名前の由来、1・2・どちらが合っているのかは難しい~(;^_^
思い出しました~♬
卵を産んだ団栗を、枝ごとチヨッキリ!で、ハイイロチョッキリ~
もしかしてfuutenhideさんは虫の言葉の博士でもあり~!(^^)!