チュウシャクシギ
俗にいう「シャクシギ類」という下向きに曲がった長い嘴を持つ仲間にスポットを当ててみました。国内では6種類の記録がありますが、最も飛来数の多いのが、今回登場の「チュウシャクシギ」君。
名前にある「シャク」の由来は、長さの単位の「尺」からで、中くらいの長さの嘴だから・・という安易な発想はまったくの間違い!!
柄杓の「しゃく」を、細長い嘴を柄杓の柄に見立てたところから来ています。
柄杓とは、お寺の境内の浄水場にあるアレです。こんなところにも日本人の小粋な名付け方法が垣間見えますよね~。
後ろは「シロツメクサ」
干潟以外に休耕田などにも、よく飛来します。その時はバッタやカエルなどを食べます。
緑の中のシギチもなかなか絵になります。
ついでに英名も一緒に覚えましょう。一度聞いたら忘れることのない名前があります。
チュウシャクシギは「ホイピピピピピ~」と鳴きます。英名では「Whimbrel」ですが、これは地鳴きから付けられたようです。それではなくて異名を「Seven Whistler」と言います。こちらの方をを覚えましょう。
先日、この声を注意深く聞いてみたけど、確実に7回「ホイピピピピピピピ~」とは鳴かなくて「ホイピピピピピ~」と5回の時が多かったと思います。「ん?んん?確か今、5回だったよな~」という感じ。
「あんたもヒマだね~」なんて言っちゃダメ~! こんなデリケートな観察がいつか実を結ぶのであ~る! 純粋な探求心に「何の実を結ぶんじゃ?」・・・なんて野暮なことは言いっこなし!
柄杓ひしゃくの「しゃく」だったんですね!(^^♪
返信削除「ホイピピピピピ~」聞いてみた~い��
まずはYou Tubeで聴いてみてネ!
返信削除「心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ」新古今和歌集に収められている西行法師の歌です。
「出家して俗世間を捨て、感情をなくしたはずの我が身にも、シギの飛び立つ秋の夕暮れの風情はしみじみと心にしみる」
大橋弘一著「日本野鳥歳時記」より。
この歌に似合うシギチの鳴き声と言えば、チュウシャクシギとかアオアシシギなんですよね~
西行法師の歌、心にしみました♬
返信削除さっそく、チュウシャクシギとアオアシシギの声聞いてきました(^^♪
さすが、文学少女は行動が素早い!!
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