学力テスト Vol.343-1

 さて、恒例のパズル型クイズです。今回は何が出るやら?!?!

いろいろと出題にトラブルが多く、ご迷惑をおかけしているようなので、出題者のために、下記のように整理をすることにしました。ああ、スッキリした!

◆区分:鳥

◆名前:4~7文字で3種類

◆不要の文字:2文字

◆使える単語:1度だけ

◆許容範囲の解答:① 過去の出題で、たまにあったことで出題者の意図しない答えが出ても、それが正しい鳥の名前だったら正解とします。 ② 場合によっては(無意識ではありますが)文字が不足している時もあります。

まあ、そんなわけで気楽に答えてみましょ!・・・という、かなりいい加減なクイズです。

ア・ウ・キ・ギ・ギ・ギ・サ・シ・シ・シ・ジ・ツ・ビ・ミ・ユ・ョ・ョ・ル


以下については、クイズとは全く関係ありません。

「ハンミョウ」ですが、いつもと違うのが判りますか?

こちらがノーマルタイプ

つい先日、サンコウチョウを探して林道を徘徊していた時のこと。足元からフワ~ッと翔んで数メートル先に降りた虫がいました。

すぐにハンミョウであることに気づいたのですが、・・・ん・んん!! 何と何といつものハンミョウの色ではありませぬ!

うわわわわ~~~ いたいた~~ こんなとこにいた~~~~!!!!!!! これぞ、長年探していて、ずっと巡り合えなかった「緑型の変異種」じゃありませんか!!!


頭(頭胸部)はノーマル型と同じ緑っぽい金属光沢ですが、首に見える部分(前胸背)や、上翅から赤味が消えて、オレンジが黄緑になった変異種なのです。
まるで違う種類のように見えます。ハンミョウは種類によって色が違うのです。

私好みのブルーグリーン系でまとめたコーディネイトは魅力満点この上なし!! 
しかも周辺に6匹いた中で2匹も発見!! サンコウチョウなんて二の次で撮ってきました。
今回の感激は珍鳥を発見した時と同じくらいのハイレベル!! 生きててよかった~~!

学力テスト Vol.342-4 その解答 サルハマシギ

 サルハマシギ

漢字では「猿浜鴫」と書きます。

昨年遭遇した個体で、この時はこれでも充分に満足でした。

「猿」というのは顔が赤いところから付けられた名前で、「サルのように赤いハマシギ」という意味です。その昔ニホンザルは、かなり身近な存在だったんだろうねぇ!

          
そして、今季はさらに赤い個体と巡り合えました!! 感謝・感謝です。

のんびりと羽繕い

他のシギチとは違って渡りのルートが少々ずれているようで、なかなかお目にかかれません! ましてや、夏羽の「真っ赤な顔のオサルシギ」なんて、まさに「垂涎の的」!!!

残念ながら冬羽の在庫がないので、違いは図鑑で想像してくださいませ。別の鳥に見えてしまいますよ。

冬鳥にもアトリ科のマシコ属にオオマシコ、ベニマシコ、ハギマシコなどの赤い鳥がいるけど、その「マシコ」というのも漢字では「猿子」と書いて、やはりニホンザルから連想された言葉なのです。







学力テスト Vol.342-3 その解答 キリアイ

 キリアイ

こちらは幼鳥。
思ったよりも少数派で、意外と見る機会がありません。

この時は車道からすぐ横の水路だったので、大接近で撮れました。

車内からの撮影だと彼らの警戒心を刺激することが少ないので、こちらも安心してジックリと撮れます。こんなに近くで撮れると、もうその日はルンルン!! 
結局、弁当を挟んで2時間以上も撮っていましたわい! そんなに撮ってどうすんじゃ?  ・・・ってのは言いっこなし! 
出来映えなんてのは二の次で、シャッターを押してりゃ ご機嫌なんだからさっ!

おでこの部分の羽毛がカールしています。
これは図鑑などにはまず書いてない、キリアイの隠された大きな特徴!!!

・・・という珍説はまったくの嘘で、単に水中に頭を突っ込んで羽毛が湿って束ねたようになっていただけのこと!

デジカメになってから初めて撮れた夏羽。 
ちょっと遠かったけどメデタシメデタシ!

右のハマシギが21㎝なのに対して、キリアイは16㎝と、かなり小さめです。

さてさて、ここで気になるこの不思議な名前の由来について。
漢字では「錐合」と書きます。「錐」とは例の穴をあける道具のこと。
調べていくと2つの説を発見!

1.錐(きり)を合わせたような嘴。太くて黒く、先端がやや曲がっている嘴はそんなイメージで、異古名は「きりやいしぎ」「こざる」「しほすき」など。「鳥の名前」大橋弘一著

2.名前の付けられたのは明治以降と思われる。バフ色の眉斑(眉腺)と頭側線の2本を錐に見立てて、それが上嘴の基部で合わさっているので「錐合」という名前になったのではないか。 「野鳥の名前」安部直哉著

さて、皆さんはどちらの説に一票かな?!?! それとも新説があり?

追伸:ここで忘れちゃいけないのは、昆虫界にも「キリアイ」の名前がついてもいいような虫がいます。チョッキリやシギゾウムシの仲間です。

「ハイイロチョッキリ」って覚えてる?

口吻の先がコナラの実、すなわちドングリに穴を開けやすく進化しています。

口吻の先端を拡大すると、このとおり!!


ドングリの殻斗(かくと=すなわち帽子のこと)の、実に近い方にゴジゴジと穴をあけている最中で、この穴に大事な大事な卵を産むのです。

殻斗でも、この辺りが比較的柔らかくて穴を開けやすいんだって、・・・このチョッキリちゃんが言ってましたよ。

じっくりと観察してると、ドリトル先生のように彼らの言葉が伝わってくるんです、これホント!!









学力テスト Vol.342-2 その解答 ウズラシギ 

 ウズラシギ

漢字の表記では「鶉鴫」。ウズラに似ているからこの名前になったんだとか。

冬羽はあまりこれといった特徴がありません。

夏羽になると、茶色のベレー帽がよくお似合い

冬羽に比べると、背中も赤茶色っぽく変化しています。

こちらが、名前の由来となったウズラ君(♂)です。
体型はちょっと違うけど・・・どうかな? 似ているかな?

何か面白い動作をしないかなあ・・・と思いながら、真後ろから撮っていたら

ブルブルっと羽根を膨らませました。
このくらい太めになったら、ウズラ君にもっと似てきたかな?












学力テスト Vol.342-1

 さて、恒例のパズル型クイズです。今回は何が出るやら?!?!

名前は4~6文字ですが、すべてをほぐして表記してみました。この中に3種類の鳥が含まれています。当然ながら不要の文字もチラホラと。                   今更ですが、大事な追伸です:「ただし、使える単語は1回だけというのが決めごとです」

過去の出題でよくあったことで、出題者の意図しない答えが出ても、それが正しい鳥の名前だったら正解とするという、かなりいい加減なクイズです。

場合によっては文字が不足している時もアリ・・・ デヘヘ まあ、そんなわけで気楽に答えてみましょ!

ア・イ・ウ・オ・カ・キ・ギ・ギ・サ・シ・シ・ハ・マ・ラ・リ・ル・レ


以下については、クイズとは全く関係ありません。


ある日のこと。例によって、乗車しながら田んぼ周りをゆっくりと徘徊していたら、側溝に何やら動くものが。


しかも車の真横で、そこまで1mの大至近距離!!

うわわわわ~~~ ケ・ケリのヒナです~!!! 
しかも多分、孵化後1週間ほどのおチビちゃん!!
車内からの撮影でも、はみ出すほどの近さです。

おっと、親が血相を変えて飛んできました!!
ヒナが声を出して、助けを呼んでいる様子はなかったのに・・・

車めがけて果敢に急降下をしてきます!! 
まるで空母に小型戦闘機が突っ込んでくるようなド迫力!

もちろん早々に立ち去りました。ゴメンね~~~!!


学力テスト Vol.341-4 その解答 ハマシギ

 ハマシギ

ハマシギの大群

「ちどり」とは漢字では「千鳥」。100~数百羽、時には1000羽にもなろうかという大きな群れになることから「千鳥」と呼ばれたという説が有力。

実際には、このような大きな群れになるのはハマシギ、ミユビシギ、トウネンくらいなもので、万葉の昔から詠まれている「ちどり」というのは、これらシギ・チドリ類を総称したものだと考えられているようです。ちなみに万葉集には「ちどり」が25首が載っているんだとか・・・冬の季語です。

1月に撮影した冬羽

こちらは夏羽に変身 
黒い腹巻がチャームポイント。5月の撮影です。

全長は21㎝。

「ものさし鳥」と比較すると、24cmのムクドリよりも小さく、長い嘴を除けば、15㎝のスズメよりもちょっと大きいくらい。
このサイズで繁殖地の北極圏から飛んでくると言うんから、ホントにすごい!


ここに何羽いるか調べてみる? 私しゃ、そんなめんどくさいことはしたくないから
名前は「ちどりの群れ」としようかなっと!

最後に、ちょっとやる気の出るくらいの写真を出そうかな。
さあ、何羽だ!!









学力テスト Vol.341-3 その解答 シロチドリ

 シロチドリ

今回は「チドリ」にまつわる言葉を選んでみました。

その1.100m先からでも目立つ、例の「かき氷をやってます」の意味を表す「氷旗」。     これに使われているのが「波千鳥」と言われる有名なやつで、明治時代に作られたデザインなんだそうな! これって、シンプルだけど素晴らしいデザインだと思わない?!

さらに「波千鳥」は夫婦円満&家内安全をあらわす、とっても縁起のいい柄なんだそうな!!

これがシロチドリ君
場所によっては旅鳥ですが、この辺りでは周年見かけます。


英名では「Kentish ploverイギリスのテームズ川河口のケント州に住むチドリという意味です。・・・ということでユーラシア大陸や北米、南米など世界中に分布しています。


その2.石川県かほく市に「白千鳥」という和菓子があるそうな。今度、輪島に行ったら帰りに北陸道のS.A.でさがしてみようかなっと!

その3.日本では伝統的な「千鳥格子」という文様で親しまれていますが、英国でもHoundstooth check千鳥格子の模様が犬の牙のようにギザギザしているために、こう呼ばれているそうな。

和名でいうところの「千鳥格子柄」が英国皇室でも伝統的に好まれています。よくダイアナ王妃が着てましたよね!

冬物ファッションで人気のある「グレンチェック」。これは千鳥格子と細いストライプが組み合わさった柄です。

現在は、鳥から目立たない色ばかりを選んで着ているけど、現役の頃はそんなクラシックな柄が好きでしたね~ 
紺のブレザーにレジメンタルストライプのネクタイ&グレンチェックのスラックス!   それが大のお気に入りのファッションだったけど・・・それももう、遥か彼方の思い出に グスン。 だんだんと話が脱線してきたので、ここらでお終い。








学力テスト Vol.341-2 その解答 ムナグロ

ムナグロ

以前に登場した「ダイゼン」君とよく似ています。 

英名を「Pacific  Golden Plover」といいます。

「Plover」とはチドリのことで、文字通り夏羽の背中は金色!!
「太平洋を時計回りに旅する黄金のチドリ」という意味です。和名の「ムナグロ」よりもカッコいい~~!!

夏羽に換羽途中

若鳥かな?

ふわ~~ 眠い~~ と大あくび

大あくび? それもその筈、シギチドリ類の多くは長~い旅の途中です。これからまだシベリアを目指して飛んで行かねばなりません。日本には2~3週間ほど滞在するようです。

よって、シギチの夏羽が見られる時期はホンの短期間。だから夏羽のきれいなシギチを撮影する時期は寝る暇なんてありゃしません。こちらも、ふわ~・・・なんちゃって!
やっぱり夏鳥のカラフルな方が魅力があるもんね~

ということで、改めて日本にいる鳥の区分のおさらい。
①「留鳥」または「漂鳥」として国内に一年中、生息しているもの
②「夏鳥」として春に日本に繁殖のために渡って来るもの
③「冬鳥」として、繁殖地から日本に越冬に来るもの
④「旅鳥」シギチのように旅の途中で日本に立ち寄るもの

          
これはご存知「ツグミ」君 
遅いものは5月初旬まで国内にいました。今頃は繁殖地で恋の季節の真っ最中かな?!

ツグミの全長は24cmで、翼開長は39cm

ムナグロの全長も24cmでツグミと同じです。
が、翼開長は67cmと1.7倍!! 長距離飛行用に進化しているのです。

秋の渡りの時期にはまず成鳥が通過 9/6撮影
この時期は、夏羽から冬羽に換羽途中です。

成鳥よりも遅れて幼鳥が通過します 10/23撮影

「太平洋を時計回りに渡る」・・・というのは最近の研究成果で分かってきたことで、日本の場合、春の通過記録に比べて秋に通過する個体数は、はるかに少ないのです。

その多くが、シベリアの繁殖地から太平洋の米国寄りを通過して南半球へ渡るので、時計回りに太平洋を飛ぶということなのです。
それとは別ルートで、日本を中継しながら通過する個体もいます。それが秋に見られる個体ということ。

日本を通過したら、その行く先は東南アジアの赤道付近の海岸線! 
まだまだ先は長いぞ!! ぐゎんばれ~~~!!!!!!!!

突然ですが「プチ・テスト」を。
ダイゼンを紹介した時、鳥屋には自分の生活周辺に鳥の名前を付ける習性があります。
例えば車のナンバーを語呂合わせで。車は新車登録する時に少々余分なお金を払えば希望のナンバーがもらえます。ということで「8823」はハヤブサ。このナンバーを付けた人はかなりいます・・・という話を覚えてますか?

では問題、次の番号は何という名前の語呂合わせでしょうか? 
①6491  ②3491  ③6796  ④296















学力テスト Vol.341-1

 さてさて、今回も定番のパズル型クイズでござる。

名前は4~5文字ですが、すべてをほぐして表記してみました。この中に3種類が含まれています。当然ながら不要の文字もチラホラと。

ア・ギ・グ・サ・シ・チ・ド・ナ・ニ・ハ・マ・ム・リ・ロ・ロ


以下については、クイズとは全く関係ありません。今回も我が家の庭をご紹介!

クレマチスは「つる性植物の女王」と呼ばれていますが、バラとのコラボで飾ると、さらに双方が映えるということで、我が家にもバラが。

「ピエール・ドゥ・ロンサール」

購入してから調べたら「世界中で最も愛されているバラ」・・・というキャッチコピーがついていました。なるほどね~、自然と手が出る魅力を持ってるわけだわい!

「ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ」

蕾から咲き始めはこんな色なのに・・・

途中からこんな真っ赤に変身!!

こんなふうに花色が変化するのを「複色」といって何品種かあるらしいけど、ちょっと得した気分!
 
前モナコの元首レーニエ3世の在位50周年(ゴールデン ジュビリー)を記念して捧げられたバラで、赤と白はモナコの国旗の色。
レーニエ3世っていうのは、あのグレース・ケリーと結婚した人ってのは知ってるよね?

この花がアメリカで呼ばれている名前は『チェリー・パフェ(Cherry Parfait) 
なんとスウィーツの名前になってしまいました。

「マチルダ」

バラはどれも咲き始めが一番きれいですよね~ これは私のお気に入りの一つ。
フロリバンダと呼ばれる中輪系です。 
特にこの花は①房咲き ②多花 ③四季咲き ④丈夫 という、私の欲張りをすべて満たしてくれる花。 ちなみにフロリバンダとは「花を束ねる」という意味。


「マチルダ」は「アフロディテ・エレガフミナ」というクレマチスとの組み合わせで、フェンス周りに地植えしてあります。この組み合わせがすっごく気に入ってます。

ちなみに「アフロディテ」とはあのギリシャ神話に出てくる愛と美の女神のことです。
ここまでは薄らボンヤリ、何とな~く覚えていました。

興味がわいたので、いつものネットサーフィンで検索開始すると・・・あったあった!
「アフロディテ」とはギリシャ語の「アプロディーテー」のことで、それがローマ神話に引き継がれ「ミロのヴィーナス」に。

ギリシャ神話がローマ神話に引き継がれる際にローマの女神ウェヌスと合体したことから、ローマではウェヌス(古典ラテン語でVenus)と呼ばれました。英語ではウェヌスをヴィーナスと読みます。アフロディテには別名としてウェヌスとヴィーナスがあるといえます。ルーヴル美術館にある有名な古代ギリシャの彫刻「ミロのヴィーナス」は、アフロディテの像です。

「マチルダ」はヨーロッパ系の女性の名前・・・ということで、それ以上は特になし。

今年はコロナの影響で、出張が少々控えめなので花柄摘みなどの作業がはかどります。
折角きれいに咲いてくれているから、写真もたくさん撮ってあげようかなっと!