お代官さま～ こればっかりは大目に見てくんなまし～！

「今回は特別に大目を見てやるから、もうこんなことするんじゃないぞっ！わかったな～！」
こんな言葉を子供のころから何回聞かされたことか！　「都合の悪いことはすべて忘れる！」という性格上、この言葉は何十回も聞いて育ったような気がします。
皆さんだってそうでしょ？　えっ！「お前ほどじゃないぞ～」だって？　スンマセ～ン、今回も大目に見てね！

大目に見る ： 人の過失や悪いところなどを厳しくとがめず寛大に扱うこと。
「多少の失敗は―」。

名前は『オオメカメムシ』と言って体長はわずか４～６ｍｍというオチビちゃんなのに、とにかくでっかい目をしてます。　形はずんぐりしたセミ！　カメムシだからセミに似てたって不思議じゃないけどさ。だって同じカメムシ目だからね。

伊達にでっかい目をしているわけじゃなくて、近づくとサササ～っと葉裏に隠れたり、下に落ちたりとけっこう素早いです。そのため普通種なのに、そうは見かけないような気がします。

言葉だけじゃ判らないだろうから、同じカメムシの仲間で目の大きさを比較をしてみましょ。

こちらが今季大発生して、農家を悩ませている『チャバネアオカメムシ』。
どう？　けっこう小さい目をてしてるでしょ？・・・というよりもこれが標準。

それと比べると、いかに目が発達しているかが判るでしょ？

可愛いから少しくらい農作物を荒らしても目をつぶってやるぞ～・・・と思いきや、オオメ君の食事は

アブラムシやカイガラムシなどの小型昆虫や花の蜜。

だから、これは害虫じゃなくって益虫！　うわ～っ、こりゃまた失礼しました～！

ちなみに最近ではアブラムシなどの害虫を捕食するので　生物農薬として大量培養の研究が行われているとのこと！　そりゃまたすごい話だけど、そんなことして自然界のバランスは大丈夫なのかいな？