学力テスト Vol.498-2 その解答 アカヒゲ ~ わんや、かなさんど~ ~

 アカヒゲ ~  わんや、かなさんど~  ~

アカヒゲ オス

今回紹介するのはこのように腹部に黒斑のあるタイプで、奄美群島や男女群島に生息しています。
※沖縄本島とその周辺には「ホントウアカヒゲ」というよく似たのがいますが、これは腹部に黒斑がなく、以前は亜種とされていましたが、現在は全くの別種扱いとなっています。

「奄美自然観察の森」に行くと、アカヒゲの密度が濃くて、駐車場に着いた途端にアカヒゲの声が聞こえてくるので「おおっ!」と。ワクワク!


・・・が、そう簡単に見られるほど甘くはありません。森がかなり深くて、なおかつ薄暗く、アカヒゲもコマドリ同様に暗いところを好むために、このような美しい色をしていてもなかなか見つけられません。
まあ、だから見つけるまでいっそうワクワクドキドキ・・・ワクドキの鳥なんですけどネ。

繁殖期なら「どうでい! オイラの声って魅力的で美しいだろ?」と、縄張りの中で、よくとおる歌声で競い合っているので、根気よく探せば必ず見つけられます!

その鳴き声はコマドリのようなシンプルなメロディではなく、もっともっと複雑で「七色の声」とも呼ばれているのです。「南国のフルート奏者」と名付けてみたけど、いかが?

Bird Research アカヒゲ
https://db3.bird-research.jp/saezuri/birdsong/detail/163

オス

メス

この日は数回メスが水浴びに来ました。多分、抱卵中と思われるので、もしかしたらダニなどを気にして落としに来ていたのかもしれません。

間接頭かき メス

鳥はなぜこのように美しいのでしょう。それは鳥もヒトと同じように色の識別ができるからなのです。
いえいえ、それだけではありません! 何と鳥にはそれ以上にヒトが見えない紫外線色域まで見えているのです。

ヒトは光の3原色である「赤・緑・青」を見分けることができます。それに対して、鳥類の多くは4原色「赤・緑・青+紫外線域」を見分けることができると考えられています。

「紫外線域」が見えるという事で、パートナー探し、エサ探しなどに役立っています。メスはオスの羽毛への紫外線の反射を利用して、健康状態が良いか?などの判断材料にしているのです。

オスの色彩が美しい理由・・・それはひたすらメスに自分をアピールするためです。メスに選んでもらえないと自分の子孫を残すことができません。そのために、ひたすら美しくありたい!!と努力して進化した結果なのです。


オスのさえずりは縄張りの主張と共に、もっともっと大事な仕事がラヴソング!
「わんや、かなさんど~~」と歌っているのです!!
何のこっちゃって? これは奄美の言葉で「僕は君のことが大好きだよ~~」と歌っているのです。彼の歌声がそんなふうに聴こえてきませんか?



アカヒゲ  画:田中一村

P.S.   奄美には、かの有名な「田中一村記念美術館」があります。ぜひ、ここにも立ち寄ることをお勧めします。ただし、有名な画の数々は全国各地の美術館を巡回していることが多いので、それをお目当てに行っても見られませんけどネ!


















学力テスト Vol.498-1 頭かきシリーズ その109

 待ちに待ったのクレマチスがいろいろ咲き出してくれました。それは別途ご報告!

鳥見ばかりで同居人の冷ややかな視線を背中に感じていたので、久しぶりに庭の雑草取りなどの作業をしました。その後で、佐鳴湖を散歩したら「シオカラトンボ」のオスを発見! 

最近は鳥ばっかしで、トンボやチョウは久しくご無沙汰でしたが、おぼろげな記憶ではシオカラを見たというのは確か今頃ではなかったかな?

今回はカメラ持参ではなかったので。過去の画像です。

調べてみたら、案の定、今頃がシオカラトンボの発生し始めた頃でした!!
トンボやチョウを追っかけまわしていた20年ほど前の記録を調べたら、この辺りでの初認は4/20頃でした。

佐鳴湖では、越冬トンボを除いてはシオヤトンボ(3/31)、アジアイトトンボ  (4/3)、ニシカワトンボ  (4/8)に続いて4番目に登場する初夏?のトンボです! 
※(   )  内はいずれも私の初認記録です。

フムフム、まだ記憶力はカスミの彼方ではなさそうです・・・やれやれ

さて本題。

この鳥の ①名前 ②頭かきの種類 の2問について答えて下さい。
頭かきには「直接頭かき」と「間接頭かき」の2種類があります。







学力テスト Vol.497-2 その解答 コマドリ ~ 審美眼 ~

 コマドリ ~ 審美眼 ~


夏鳥として渡ってくる赤い小鳥と言えば、誰でも知っている「コマドリ」。
でも、名前は知っていてもなかなかその姿を見るチャンスはありません。


ウグイスやオオルリと共に、「日本の三鳴鳥
と言われているように、その美しい歌声はかなり離れていても聞こえてきます。

コマドリはシャイな性格で、半日陰のような薄暗い林の中が大好き! 暗いところを好むのはいつくかの理由があります。

まずは外敵から見つかりにくくて安全。そして彼らは地上性の生活スタイルなので、エサも湿った場所でミミズや昆虫を探します。このようなエサは直射日光が当たる乾燥した場所よりも暗くて湿った場所の方がたくさんいるのです。

でも、そんな薄暗いところにいても赤くて素敵な色をしています! それが今回の「審美眼」の話に繋がります。

「審美眼(しんびがん)」というのは、美しいものや価値のあるものを見分ける力のことで、ここではメスの眼力で、自分にとってふさわしいオスを選択する・・・という意味です。

メスは、より美しい羽をもったオス、より美しく振舞うオスを好んで選びます。この選ぶという行動がオスを美しく進化させているのです。これを「性選択」といいます。

オスは自分が選ばれなければ子孫を残すことができません。だから必死になってメスに気に入られようと努力します。要するに、美しくなったオスの進化はメスがうながした結果なのです。メスの力は偉大なり!!

メスがオスを選ぶ時には ①元気そう ②強そう ③羽がきれい・・・そんなオスを選びます。それが基本で、当然ながらさらに彼女自身の好みも加味されます。ヒトの結婚と同じく「ええっ、そんなとこに惚れたのかよ!」という思わぬ展開も!!

こちらはメス

この彼女が、言い寄って来たオスに対していろいろ質問をしていました。

メス「このアタイを口説こうってんだからさ、アンタさぞかし自信があるんだろうねっ!

オス「い・いえいえ、そ・そんなに自信なんてないっす。オイラにとっちゃ神レベルで恐れ多いけど、当たって砕けろ~ってヤツです、デヘヘ・・・」

メス「ふ~ん、いい度胸してんじゃん! それにしてもアンタって何か不格好だね~、ちょっと足が短いんじゃない? 男はみかけじゃないっていうのは判ってるから、まあ足の長さくらいは目をつぶってやるけどね!

オス「あ・あざ~っす!」


メス「肝心の歌声は? ん?んん? アタイの好きなハスキーヴォイスじゃん! う~ん、なかなかいいじゃん! ちょっとJAZZっぽいのを歌ってみな? おおっ、ロッド・スチュアートみたいですっごくいいじゃん!! 最近はさあ、すね毛は剃っちゃうし、ヘアスタイルはみんな同じような茶髪だし、歌声もファルセットだか何だか知らないけど、うら声が出せりゃ上手いと思ってるやつらが多くてさ~、・・・あんなのダメダメ~~!!

オス「うっひょ~、ほめられちゃったい! やった、やった~!! (  心の声:こんな濁った声のどこがいいのやら・・・今まで親を恨んでたけど、感謝感謝!! )


メス「ところでアンタさ~!ちょっとメタボっぽいけど BMI は大丈夫? 血圧は? それと、やけに羽にツヤがあって、なかなかイイ線いってるけど、何を食べてんの? 
ん、んん?コガネグモが大好き?! そりゃいいね~ あれってコラーゲンをいっぱい含んでて、お肌がプリプリになるっていう有名なやつだね? ここらにゃいないんで、今度アタイにも持って来ておくれでないかえ?

オス「も・もちろんっす!!」

どうやら、この辺りでピカイチのオネイサマに気に入ってもらえたみたいで・・・めでたしめでたし!!です。


最後に、コマドリの趾(あしゆび)は、最も標準的な「三前趾足(さんぜんしそく)」です。

※文中で紹介した Rod Stewart の歌う「What A Wonderful World」をYOU TUBEで聴いてみて下さい。もちろん、ご本家の Louis Armstrong の歌も忘れずに。






学力テスト Vol.497-1 あんた誰?シリーズ その24

カンヒザクラに吸蜜に訪れたメジロ君

河津桜から始まってソメイヨシノまでの サクラのシーズンもあっという間に終了! 例年よりも1週間ほど早く始まり、途中で暖かい日も多くあったせいか、ササ~ッと終わってしまいました。

どの花にしようかな?・・・と思案中

ベニシダレザクラで


ではクイズです。 次の鳥の名前を当てて下さい。
あわせて、久しぶりにこの鳥の足指の形についても下記のイラストから選んでください。










学力テスト Vol.496-2 その解答 ヒレンジャク ~ あかれんじゃく ~

 ヒレンジャク ~ あかれんじゃく ~

これは図書館で見つけた本。
この中に載っていた「ヒレンジャク」をご紹介。

この本には「あかれんじゃく」と書かれています。

平安時代の頃からは単なる「れんじゃく」と呼ばれていたけど、江戸時代になると
「きれんじゃく」と「あかれんじゃく」とに、区別されるようになりました。
中国では「十二紅(じゅうにこう)」とも呼ばれています。

十二紅」というのは赤い尾羽の数が12枚あるという意味です。
写真では中央部の2枚が重なっているので11枚に見えます。

漢字の表記は「連雀」で、意味は群れる小鳥のこと。

多い時には100羽以上の大群が飛来しますが、今年は最大で50~60羽でした。

ついでに「間接頭かき」もご紹介。


過去にはソメイヨシノの開花とのコラボ写真はなかなか撮れませんでした。
開花前に立ち去ってしまうことが多かったのです。


今回は、その花びらを食べている!という話が来たので、こりゃ一大事!と、すっ飛んで行ってきました。

うわわ~、ホントに食べてる~!!

いつもはヤドリギだのクロガネモチだのという実を食べているところしか見たことがなかったので、ビックリ! 
ウソがサクラの花芽をムシャムシャと食べたり、メジロや、スズメ、ヒヨ君たちがサクラでチュウチュウとおいしそうに吸蜜しているのを見て「ほんじゃあ、オイラも食べてみっか!」と、学習したのかな?

写真の左側の小さな黒点が見えるかな? これは多分ユスリカの仲間です。

こんな小さな虫もフライキャッチして捕まえていました。こんなのが見えることも凄いけど、こんな小さな虫で腹の足しになるのかなあ?

今年もいろいろ楽しませてくれたけど、また来春までお別れです。

P.S.「連雀」という言葉には行商人という別の意味もあります。以下は2年前に書いたものですが、復習のためにコピペしておきます。

江戸時代の頃まで、行商人のことを「連雀」とか「連雀商人」と呼んでいました。背負子(しょいこ)を背負った姿がレンジャク類の特徴的な形の翼を連想させたから。そして行商人は渡り鳥のように移動するという意味も含んでいるといわれています。 背負子のことを連尺または連雀とも呼びます。

その連雀商人が連雀(連尺)のまま荷物を下ろす場所ではそこに店を出した地域があり、これが各地の「連尺」「連雀」「連尺町」の由来となっています。

ここまで話せばもうお分かりでしょう。浜松市の連尺町、掛川市連雀、岡崎市連雀通りは、その昔、連雀商人が集まってから栄えた町名なのです。