マ・ヒ・カのサゴ

ある日、飛んでいる『ミサゴ』を撮っていると、散歩で通りかかった熟年夫婦らしきお二人が声をかけてきました。


女性「あの鳥の名前って何でしたっけ?」 
隣の男性が「え~と、事件記者に出てきた居酒屋の名前みたいなやつで・・・え~と何だっけか、そうそう、何とかサゴ!」
私「それって『ひさご』っていうんじゃないですかね~」 
男性「そうそう、それそれ!」

ちなみにですが、事件記者というのは1958年(昭和33年)~66年(昭和41年)まで続いたNHKの人気番組。そんなのを引き合いに出す方も出す方だけど、答えられる私もすごいっしょ!?!

男性「鳥はその『ひさご』って言うんですか?」 
私「いえいえ、この鳥はミサゴといいます」

このように、あまり普段の生活になじみのない名前はなかなか覚えられないもの!そして記憶にある似たような名前だけが思い出されるようにできているのです。
でも3文字のうちの2文字があってるんだから大したもんです。

女性と男性「家まで覚えていられるかしらん?」 
私「じゃあ、オスプレイって名前は知ってます?」 
男性「それなら知ってる知ってる!」 
私「じゃあその名前を覚えておいて家に帰ってからネットで調べると鳥の名前が出てきますよ」
「・・・?」二人して怪訝な顔!
私「え~とですね~、あの鳥はオスプレイっていう名前です」 
二人「ヘリコプターから付けた名前なの?じゃあホバリングもするの?」 
私「ホバリングなんてよく知ってますね~!」 
二人で顔を見合わせて「へへへ・・・」と少々自慢顔! 聞きかじりも、たまにはスゴ~イ!

私「ヘリコプターから付けた名前じゃなくて、鳥の名前が英名でオスプレイといって、ヘリコプターはその名前をつけたので順番が逆です!」 
男性「へ~!、あんたよく知ってるね~」 ・・・ブヒッ!褒められちゃったい!

仕方ないので、私には珍しく、車から図鑑を出してきてミサゴを見せて「こんなふうに顔と翼の下面が白いのが特徴です」などすご~く親切丁寧に教えてあげましたぞ。



こんなやり取りをしている間に、せっかく近くまで飛んできた大事なミサゴ君のシャッターチャンスがオジャンになってしまいました!グギ~!

そして帰り際に、二人がボソッと一言「え~と、かさごだっけ?おっとちがった、まさごじゃん!」 
私「・・・」。
この二人、明日は我が身かい!?!?

この仲の良さげなお二人、この後、無事にミサゴを覚えられるのでしょうか!?! 
でも、これ以上かまっていられません。オラもう知らね~っと!

皆さまには「ミサゴ」の名前の由来を教えちゃおかな~ ・・・ 「水を探る」あるいは「見探る」が語源とされてるんだってさ!


2 件のコメント:

  1. そのお二人の問題は「家に帰ってネットでオスプレイを調べる」ということでしょうね。

    家に帰るまでにすでに調べること自体を忘れてしまうか、調べることは覚えていてもオスプレイという単語を忘れてしまうか、そもそもパソコンで調べることができるのか?・・・・・・。私の場合、3番目はちゃんとできるのですが、一番目と二番目は日常茶飯事なのであ~る!
    さてこのお二人、どうなったのでしょうね。

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  2. 今度会ったら聞いときます! ・・・おっとお互いに顔を忘れちゃってるかも! 
    「どちらさまでしたっけ?」くらいならいいけど 「ここはどこ?」って言い出したらもうレッドカードぢゃ~!!

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